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転生したらしいよ?  作者: 田舎モン
第2章
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第24話 答え



「……つまり、俺に着いて行く為に来たと?」


「あぅ……ごめんなさい」


自然と声が低く、口調もどこか責める様なものになってしまう。


その為エミリアが俯いて黙り混む。



「もし、途中で魔物や盗賊に襲われたらどうするつもりだったんだ? 父さんのくれたその魔除けの首飾りがあっても、父さんの言ってた様にただの御守りだろ?」


「ごめん、なさい……」


エミリアの目が、段々と涙目になっていく。


あぁ、こんなつもりじゃ無かったんだけどな。 エミリアが来てくれた事は確かに嬉しい、だけどもし途中で危険な目にあったら俺には何も出来ないんだ。


下手をすれば、それに気付かずにそのまま旅を続けていたかもしれない。



「アルファンド君、それくらいにしてあげたら? この子に悪気は無かったのだから」


「……俺は別に怒ってる訳じゃありませんよ、ただエミリアを危険な目に合わせたく無かっただけです」


「……本当に、貴方は優しいわね」


アーリアさんが微笑みながらエミリアへと寄り添う。



「エミリアちゃんだったわね?」


「は、はい……」


「貴女は、この旅が危険だとわかってて一緒に来たいと思っているのよね?」


「わ、わかっています! だけど、それでも一緒に行きたいんです! 今度は私が、私がアルを助けたいんです!」


ぼろぼろと溢れる涙と強い信念を宿らせた瞳が、エミリアの意思を物語っていた。


その姿に、アーリアさんは俺に視線を向ける。



「アルファンド君、女にここまで言わせてるのだけれど、貴方の答えは?」


アーリアさん、その問いは狡いですよ。


俺の答えは、決まっているんだから……。



「エミリア……」


「アル……? ひゃあっ!?」


驚くエミリアに構わず、俺はその体を抱き締めた。


俺を助ける? 違う、俺はエミリアに助けられたんだ。

俺の恐れを、悲しみを、消してくれたんだ。


だから、助けるのは、俺の方だ。



「ありがとう、来てくれて」


「そ、そんな事無いよ!? 私が勝手に来ただけで、迷惑掛けて……アルを怒らせて」


「エミリア、俺は迷惑だなんて少しも思っていないし怒ってもいないよ……旅は危険だけど俺がエミリアを守るから、だから一緒に来てくれるか?」


「っ……うん! アルと一緒に、どこまでも一緒に行く!」


エミリアの腕が俺の背中にしっかりと回され、それに応える様に俺も抱き締める力を強める。



「あらあら、そんなに熱い抱擁しちゃって羨ましいわね……私も混ぜて貰うわ」


そう言うや否やアーリアさんが俺とエミリアを纏めて抱き締めた。


エミリアの体つきとは違った、豊満な肉体が俺に押し付けられる。



「ちょ、ちょっとアーリアさん!?」


「いいじゃない、感動の再開を私も味わっても」


「ち、近いですから! 当たってますから!」


「ふふっ……当ててるのよ?」


何だか妖艶な笑みを浮かべながらアーリアさんは更に体をぐいぐいと押し付けて来る。


いやいや嬉しく無い! あ、いや嬉しく無い訳じゃ無い! あぁもう! 俺は一体何を言ってるんだよ!?


ってそんな事は置いといて、不味い、目の前にいるエミリアの目が段々と据わってきている。


ジト目が恐い、冷や汗が勝手に流れて来る。



「アーリアさん! 悪ふざけはよしてください!」


慌ててエミリアを離し、アーリアさんからも距離を取る。



「あっ……」

「むぅ……」


エミリア、そんな残念そうな声を漏らすな、そんな悲しそうな目を向けるな!


アーリアさん、子供じゃないんだから頬を膨らませて口を尖らせないでください!



「とにかく! エミリア、これからもよろしくな」


これ以上は何かが不味い、本能的にそう感じた俺はこの空気を払拭する為に無理矢理この場を纏めた。


渋々といった様子で二人は俺の言葉に頷くが、エミリアは敵意剥き出しといった表情でアーリアさんを見ている。


当のアーリアさんは全く気にせずに涼しい顔をしているが。


これから一緒に旅をする訳だから、二人には仲良くして欲しいんだけどなぁ……何でこんなに犬猿の仲みたいになっているんだろうか?


はぁ……これは先が思いやられるな。


溜息だけが俺の口から溢れる。




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