バトルの幕開け
オーディションが終わってからというもの、カップル文化祭への切符を手にした私と美織ちゃんは三週間後に控えたカップル化祭に向けて着々と準備を進めていた。
本番ではオーディションと同じデートプランを披露するため、オーディション以上に練習を重ねていった。
放課後に教室で一人練習したり、美織ちゃんと練習したりしながらカップル文化祭に向けて準備を整えていた。
そんなある日、いつものように一人教室で練習をしていると見覚えのある女子生徒が教室をのぞいていた。
「どうしたの?二人とも。」
教室をのぞいでいたのはオーディションで四位と三位に終わった麗奈と澪だった。
「ちょっと夏美に相談があって・・・。」
先に口を開いたのは麗奈だった。
私は練習を止めて二人の話を聞くことにした。
「実は、夏美に相談ってのはカップル文化祭の事なんだけど。」
私はその一言で麗奈が本当に悔しかったということが目に見えて分かっていた。
「文化祭がどうかしたの?」
「実はこの前のオーディションの結果で夏美が手にした切符・・・譲ってもらえないかな?って思って。」
私はその言葉を聞いてしばらく固まっていた。
「いや、実は麗奈にはなんて言うか・・・好きな人がいるんだよね?。それでこのカップル文化祭で告白をしたくてこのオーディションを受けることにしたのよね。」
「だから夏美には悪いけどその切符を譲って欲しいの。」
「でも、これはオーディションで決まったことだし。」
私は二人と真剣に話し合った。
「そこを何とかしてくれないかな?」
それでも麗奈と澪は私に話をしてきた。
私は仕方なく麗奈と澪と一緒に実行委員長である大谷先輩へとお願いに向かった。
私たち三人と大谷先輩は生徒会室でカップル文化祭への交渉をお願いした。
「どうしても私たちカップル文化祭に出たいんです。カップル文化祭に出て好きな人に気持ちを伝えたいんです。」
麗奈と澪は必死に大谷先輩へお願いをしていた。
大谷先輩はしばらく考え込んでいたが、しばらくして静かに口を開いた。
「田崎さんと満島さんは斎藤さんの切符を貰うことは出来ないけど、特別に尺を伸ばすことは可能だよ。ま、元々余裕があるしね。」
「本当ですか?。ありがとうございます!」
麗奈と澪はかなり大喜びしていた。
こうして麗奈と澪は特別枠としてカップル文化祭に急きょ出場することになったのだった。
しかし、これがあんな大きな事になるなんて私はこのとき全く知らなかったのである。




