『プロローグ』
『__破損。直__救命__ドか_出してくださ_』
船内の警告のアナウンスにノイズが走る。
「ハァハァ、体が動かねぇ。ハァ、ポッドにも乗れねぇな、こりゃぁ。ハァ、このまま生きても、任務なんてこなせられねぇよ!」
赤く点滅する船内の中で、もう助かる希望もない悲痛な叫びをあげるものがいた。
その者は、下半身が船の破片に押しつぶされ、上半身は左腕がなくなっている。
「ハァハァ、畜生あと少しで、目的地についたはずなのに意味ねぇじゃねぇか。ならもういっそのこと。一思いに殺して___」
ドンッ
それは最後の叫びを打ち消すかのように、重たい金属の音が船内に鳴り響く。
音がなった場所には、人の姿はない。
ただ金属片が山積みとなっていた。
運命は、かの者の最後の願いを叶えたかのように、残っていた上半身を船の破片によって押し潰してしまった。
「ク__ソが__。」
赤く点滅しノイズ交じりの警報が鳴り続ける船内で、かすかに響く悲痛なか弱い声、この声を聴く者はこの船内には存在しない。
そんな誰かに聞かれることもない声が船内に響いた時、ゆっくり進んでいた崩壊がスピードを上げ、全壊へと進んでいく。
『エフィール・スーラン』
この名は、この船の船長であり、たった一人の船員である。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
銀河系ランスという広い宇宙の中で不運なことに隕石と衝突してしまう宇宙船があった。
その宇宙船は、衝突により本来持ちうる機能の大半が半壊し、機能が停止してしまった。
宇宙を自由に移動するはずの宇宙船は、移動する力を失い無重力の中でただ広い銀河の中を彷徨うスクラップとなってしまうはずだった。
しかし、隕石との衝突によって生まれた推進力により船は、近くにあった星ヘ運良く少しずつ進んでいく。
そのまま宇宙船は星の引力に引き寄せられ、ただその星に落ちるのであった。
見つけて読んでいただきありがとうございます。
第一話の投稿予定に関しては、7月2日17時に投稿します。
後書きには、大まかの次回の投稿予定と決まり次第日にちを書く予定です。
さらに細かい投稿予定日投稿主のXを確認してくださると幸いです。
そういえば、名前を名乗っていませんでしたね。
私の名前は「風鈴」といいます
また近いうちに会えることを楽しみにしています。




