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悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました  作者: ぽこぺん


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第85話 コスタリア貧民街の日常1

今日はライアンと休日なので貧民街にお出かけするのだ

今回は徒歩じゃなくてライアンの騎馬に相乗りさせてもらっている

前回は鎧を着ていてガシャガシャうるさかったが今回は剣だけ装備していて軽装のため馬が歩く音だけが軽快に響く

服装は軽装だが一つ一つが高そうな雰囲気を醸し出しているので育ちがいいとこの坊ちゃん感がすごいゴブ

こんな格好で貧民街に繰り出したらあっという間に襲われて身ぐるみはがされるのでなかろうか・・・

相変わらず空気の読めないバカだなこいつ


そんな心配をしながら貧民街に着くと予想と反して町の人たちから歓迎されていた


「騎士様~おはようございます。今週も《《お勤め》》ご苦労様です~。ふふふ」


「今日もライラちゃんとしっかり《《打合せ》》してあげてちょうだいね!ほほほ」


「っっス!今日もお疲れっス、ボス・・げふん!シスターがお待ちでっっス!」


なんだか道沿いでおばちゃん達が生暖かい目で見てくるし黒服さん?達がうやうやしく案内してくる


雰囲気変わったかな?なんだか前より雑多な感じがしなくなっている、臭くないし。

メインストリートだけかも知れないが怪しげなお店も無くなり普通の商店街みたいになっている。

前は花屋なんて無かったですよね?

言われなければ貧民街だと気づかない街並みですな~

底辺を見ると善政か悪政かが分かるといいますがさすがはコスタリア家といったところですね。


きれいになった街並みに感心しているうちに教会に着いた。

あれ?こんなに立派だったかな?

講堂が増築されたのか前は30人ぐらいで満席になりそうだったのに今は150人ぐらい収容できる大講堂になっている

隣りの孤児院はそのままだけど奥に新しく1棟建って2棟が新築中だし


ははぁ~、ライアンの奴が毎週通って打合せしているとか言っていたのはこのことだったのか~


「ようこそ、おいでくださりました。ライアン様、奥でボ・・・ごほん、シスターがお待ちになっております。今週もゆっくりしていってください」


教会に入ると女神像とアイラ様像は変わらず鎮座しており、祈りに訪れた人が列をなしていた

同じ服を着た警護のお兄さんたちがライアンを奥に案内する


「ゴブ~」(なんか見たことある人たちゴブ~)


「ああっ、今日はゴブリン様も訪れたのですね、皆も喜びます。ささっこちらに」


「ゴブ」(思い出したゴブ、この辺にいた悪い組織の人だゴブ)


少し奥から眼鏡をかけた細身のインテリ風な人がニコニコしてやってきた


「ライアン様、ゴブリン様もようこそおいでくださいました、私は今ではここで会計士としてお勤めさせていただいております。何かありましたらどうぞお気軽になんでもおっしゃってください」


闇魔法ギルドの副会長だった人だ。

心を入れ替えてここで真面目に働いているようですな、良かった良かった。

ということはまわりの警護の人たちは元々ヤクザなことをしていた人たちが改心して教会に奉仕しているということか、素晴らしいゴブ。


「あ~、ゴブちゃんだ~。今日は遊びにきてくれたんだね~」


テトが元気よく走ってきた。前より少しふっくらして健康そうだゴブ。


「ゴブ~」(元気そうでなによりゴブ~。今日はお菓子も持ってきたゴブ~)


「わ~い、お菓子だって~。最近は少しだけど甘いものも食べれるんだよ~」


ほほう、孤児院の食生活も改善されてきているようだな

奥からシスターと子供たち5,6人がやってきた

野菜が入ったカゴを持っていて少し服が土に汚れている。

つい先程まで畑で作業をされていたのかな。


「ライアン様!今週も訪問いただき嬉しいですわ、たいしたおもてなしも出来ませんがゆっくりしていってください。私ったら朝からこんなに土で汚れてしまって・・・すぐに湯浴みをしてきます。ライアン様も足元が汚れていますわ」


「ライラ殿、今日もお勤めご苦労様です。その程度の土汚れなど野外演習中の私たちに比べればたいしたことはありません。今日もお美しいですよ」


「そんな・・・お恥ずかしい限りです。それでもやはり簡単に湯浴みだけ済ましてきます。私の部屋に隣接して専用の浴場が出来たのです、ご案内いたしますわ・・・」


シスターとライアンは二人揃って扉の奥に行ってしまった。

お兄さん二人がゆっくりと扉を閉めてから門番みたいに立って警護している。

ライアンの奴、たいして役にたたないのに貴族だから警護しなければいけないんだな面倒かけて申し訳ないゴブな~


「ゴブ~」(もうお金に不自由なさそうなのに畑仕事するなんて偉いゴブ~)


そしてシスターも食事事情が良くなったのか健康的にさらに美人になっているゴブ

少し悩まし気で幸薄そうな表情がさらに男心を刺激しそうゴブ


「えへへ、そうだよ~、シスターは偉いんだよ。最近はいっぱいお金が集まってご飯もお腹いっぱい食べれるようになったけど、シスターは色々大変なんだって~。女神様に祈っている時と畑仕事している時は何も考えなくていいから好きなんだって~」


「ゴブ~」(お金があっても無くてもその時々で悩みはつきないのが人生ゴブ)


「あはは~、またなんかむずかしいこと言ってる~、おもしろ~い」

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