9-19 星影百合の秘密19
そして、それは、奇跡的とも言えるほどの分析力がまず必要となり、発する声のトーンから始まって、全体の声の抑揚、イントネーション、早さや大きさ、等。これがたった1つの声に関してのことだけであり、それを、セリフ、演技全体に対して、分析、昇華していかなければならない。
しかし、これを、繰り返し分析の練習をやりながら、脳内それらの読み取ったデータの構築を行なっていると、自然にそれらが容易くできるようになり、全体的な姿の読み取りにも慣れてきて、それらが、変調波動とのつながりができて、秘技の体得へとつながっていく。
そして、その後、過酷な修練を重ねた日々が始まった。麗子は、1日12時間の修練を本物の百合から伝授をされて、1日のうち、食事と睡眠以外は、修練に没頭し、本物の百合は、その間はもちろん寝ることはできず、横になると寝てしまうので、椅子にもたれたまま、身体を休めるという、まさに生死をかけた過酷な日々を過ごした。
すると、やがて、1週間が過ぎて、麗子は、とうとう【究極奥義 超精度再現演技】の体得を果たした。
だが、奇跡ともいえる秘技の習得を果たし、共に手を取り合い、喜びをともにするのであった。そして、やっと奇才塾へ戻った百合は、なんとかベッドにたどり着いたが、すぐに疲労で倒れ、とうとう完全に寝ついてしまったが、なんとか、最強の百合が最後に寝た場所に戻ることができた。
そして、その後、目覚めた最強の百合は、かつてない1週間もの長い期間ののち、一度目覚めたが、3日間起きることができず、10日ぶりに起き上がり、空白の時間を懸念して、怒りに燃えていた。
「ここまで、私の身体を死ぬほど疲労させてきて、百合は、いったい何を企んでいる!絶対に、思い通りにはさせないわ!」




