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どうも、嫁と嫁してます  作者: 夏之 夾竹桃
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第14話 波乱のコラボ

 そうして迎えた金曜日の夜。打ち合わせのときから俺はすでに緊張している。自分で考えた企画ながらなかなかに無茶なことを言ったなと、今更になって思い返すがそれももう遅い。


「おとめさん分かりやすすぎですよ。さっきまでとテンション大違いじゃないですか・」


あおいさんがそう言った。電話越しでもわかるものなのか………。


「す、すみません。」


「やっぱり緊張しいなんだから。」


沙奈からはそう言われた。しょうがないじゃないか。そういう性格なんだから………。とは思いつつもこのままじゃまずいか。まぁいつも通りだ。大丈夫。

 そうして、そのコラボ企画は始まった。


「はい、音入ってますか?お疲れ様です。夜空ゆにと。」


「夜空おとめです。で、今回お伝えしたとおり、私達だけじゃありません。ま、コラボですから。早速呼んでいって大丈夫ですか?」


「はい、じゃあ呼びますか。今回私達の配信に参加してくださるのはこの方!」


「はーい、皆様こんにちはでーす。あなたの願い、叶えます、幸せの青い鳥、叶鳥あおいです。」


あぁそうそう、あおいさんの挨拶ってこんな感じだったな。


「はいご存知の方も多いと思われます、叶鳥あおいさんです。」


やっぱりあおいさんの影響力って凄いな。同接数が今までよりとんでもなく多い………。


「ゆにとつながりがあったので今回、コラボするに至りました。で、早速本題に行っていいですか?」


「はい、お願いします。」


説明は俺だ。以前の打ち合わせのときから少し変わっているところもあるがあらかたは同じだ。


「じゃあ今回なんですけど、私が考えてきたやつですね。サムネ、タイトルにもある通りです。今週の水曜日にコミュニティの方で告知をていた、アドリブシチュボASMRですね。リスナーの皆さんには自分の考えたシチュエーションをそのコミュニティの方のコメント欄に書いてもらってます。で、その中から私達がこれ出来そうだなって思ったやつや、これ面白いんじゃないかなって思ったやつで5分程度シチュエーションASMRをやります。」


「はい。で、これ事前に台本とかなかったわけだけど………。」


ここはまだ台本。シチュエーションに入ったら全部アドリブだ。


「まぁアドリブっていちゃった手前見るのは駄目かなって。私達も見てません。」


これはホント。


「じゃあ、ここから先は本当にアドリブということで、早速見てみましょうか。」


そうしてコミュニティのコメント欄を開く。ここのコメ欄を配信で乗せるってわけには行かないからな………。今度この手の企画やる時はもっと別の媒体で募集しようか。にしてもあぁこんなことになってたんだ。本当に初めて見たから結構驚いてる。


「さてと、どれから行ってみます?」


ゆにがそう話しかける。


「取り敢えずジャブ的な感じで、軽めのものって無いかな?」


そう思いコメントを漁って見る。やはりと言うべきだな、百合またはおねショタが多い。ん?………あおいさんとゆにさんに挟まれるおとめ………一旦見なかったことにしよう。


「あ、私これやってみたいです。」


そう言ったのはあおいさんだった。


「どんなのです?」


「この『あおいさんとおとめくんにイチャついてほしい』ってやつ。」


なんですか?冗談ですか?悪ふざけですか?


「………ほーう…。そうですか。まぁうちのおとめですし、まさか他の子に堕とされるなんてことないでしょうね。とっくの昔に私に堕ちてるんですもんねぇ?ね?おとめ?」


圧が怖いです。沙奈さん。


「はい…ダイジョブ。シチュエーションだから。」


「じゃここに耳あてておくよ。」


そう言うと沙奈は俺の胸部に耳を当てた。この次点で凄いドキドキしてるんですが。なんのドキドキか全然わかんない。あの頃思い出してるのかな?或いは緊張か?と、取り敢えず今を切り抜けよう。


「じゃあ、あおいさんとおとめのシチュエーションボイスまで3,2,1,どうぞ。」


「ほら、おとめくん。もうちょっとこっち来てよ?」


バイノーラルマイクのせいだろうか?余計に優しいその声。しかし気を抜けば俺の懐にいる堕天使がその本性を顕にするだろう。


「ちょ、あおいねーちゃん何してるのさ?」


取り敢えず要望どおり『おとめくん』の召喚には成功した。後はただ時間が過ぎていくのを待つのみ。


「おとめくんは私のこと嫌いなの?」


なんでそんな質問ふっかけてくるかな?て、そうだ。俺、今試されてるんだった。


「そうじゃないけど………。」


「じゃあちゃんと好きって言って?」


これは………沙奈さん審議では?そう思い沙奈に目をやってみると………言いたいことは圧だけでなんとなくわかった。私は亮太を信じるっていう目だ。そうだ今の俺は………亮太でもあるがおとめでもある。あくまでもシチュエーションだ………。


「あおいねーちゃん……好きだよ?」


「ゔゔ………。」


堕天使のうめき声が聞こえます………もしかしたら、やばいかもしれない………。誰か、救いはないでしょうか?

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