番外編「恵理香の風呂事情」
長期で過酷な航海において乗員の心身を守るという点で食事と風呂は外せないだろう。
特にまほろばでは乗員全員が女性ということもあって両方重視されている。
だが転生(性)で女性となってしまった恵理香にとって食事は兎も角風呂は最大の鬼門だった。
何しろ他の女性の身体どころか自分の身体を見るだけで最初のころは意識を失いかけた位だ。
まあ姉のお陰で鍛えられたのか何とか慣れてきたものの、やはり大人数での入浴は刺激が強すぎた。
だからまほろば乗艦中は艦長権限で1人での入浴になる様にしていたのだが。
ある日甲板で作業の指揮を執っていた恵理香が突然押し寄せてきた波をまともに浴びる羽目になってしまった。
着ている作業衣は防水と防寒仕様といえそのままの状態では心配だと言う乗員達よって風呂に連行されてしまったのだ。
「わ、私は後で構わないですから・・・」
「「「駄目です!」」」
そう言われ風呂に先に入っていた者達に引き渡され、恵理香は当然裸の女性しか居ない風呂に顔を真っ赤にして入る羽目になった。
だが恵理香は今回だけだと自分に言い聞かせ何とか耐えたのだが、残念ながらそうはいかなかったのだ。
それは恵理香の美しい裸体と顔を真っ赤にして入る姿を見て乗員達が何かに目覚めた結果、様々な理由を付けて一緒に入浴する事になってしまったからだ。
「さあ艦長、お風呂に行きましょう。」
「えっ私は別に今でもなくても・・・」
「何言っているんですか、後の乗員達のスケジュールもあるんですから。」
「替えの下着や寝間着も用意出来てます。」
毎回逃げ道を塞がれ乗員達に連れ行かれる恵理香の姿はまほろばでは普通の事になっていた。
なお言うまでも無いが、自宅に帰れば万理華と毎回風呂に一緒に入浴させられている。
「風呂ってのんびり出来る所じゃなかったんですか。」
姉や乗員達と一緒に入浴する度に恵理香は赤くなりながらそうボヤくしかなかった。
「商会長や乗員の娘達とだけ風呂に入るなんて言わないよね。」
「当然だね恵理香。」
もちろんロベリヤと優香もお風呂会に参加しない訳も無く。
これにより恵理香の気苦労も倍加したのはまあ当然の事だがそれだけで済むはずも無く。
「うん艦長、それなら私と入浴も良いな。」
「もちろん私と裸の付き合いしてくれるよね。」
「先生、ケイさんお二方まで・・・」
「「大人の女性の魅力を教えてあげる。」」
商会近隣にある医院の女医とドック責任者が参戦して来たり・・・
「恵理香ちゃん、皆と入浴するなら絶対私もでしょう。」
「神代、レイ、貴女は自分の立場というものを考えて下さい!!」
歌姫までが商会まで押しかけて来たり、何処で情報を仕入れたのかは不明(笑)だが・・・
「イアス島の温泉にわ、私と一緒にどうですか天使様。」
合法ロりの艦長にそう言われ恵理香が眩暈を起こしかけたり。
「それなら私達も良いのかな?」
「当然天使は断らない。」
親しくなった商会仲間の2人もまた参加してきて騒ぎが大きくなっていった。
「それでは私とも構わないな?」
「ギルド長!?」




