表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

すぐに近くなりすぎた距離

あの日から、会う回数は自然と増えていった。


特別な約束をしなくても、

なんとなく予定が合って、

気づけば「会おうか」って話になる。


そういう流れが、当たり前みたいになっていった。


一緒にいる時間は、相変わらず楽だった。


無理に盛り上げようとしなくてもいいし、

沈黙があっても気まずくならない。


隣にいることが、自然に感じられる。


それが、少しずつ心地よくなっていった。


気づけば、距離も近くなっていた。


手を繋ぐのも、ぎゅーってされるのも、

特別なことじゃなくなっていた。


初めて触れられたときのドキドキは、

いつの間にか、安心に変わっていた。


歯磨きをしていたときのことを、今でも覚えている。


洗面所で鏡を見ながら歯を磨いていたら、

後ろから、軽くコツンってぶつかってきて。


「なにしてるの?」って振り返ると、

彼が笑っていた。


ただそれだけのことなのに、

なぜか、ずっと強く残っている。


こういう何気ない瞬間が、

少しずつ積み重なっていった。


大きな出来事があるわけじゃないのに、

ちゃんと距離が近づいていく感じ。


この人といると、安心するなと思った。


無理しなくていいし、

変に気を張らなくてもいい。


そう思える相手に出会うことって、

そんなに多くない。


だから、その流れで。


特に深く考えることもなく、

自然と、お泊まりすることになった。


「なんか、普通に一緒にいられるよね」


彼がそう言って、少し笑った。


私も、同じことを思っていた。


そのときはまだ、

この距離の近さに疑問を持つ理由なんてなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ