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扉開けたら即異世界 -ぶらり異世界冒険記-  作者: 神風 翼
第04章:魔術学園編
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0076:忠告


一応、向こうの賢者達の教師として働いてはいる物の、休暇というものも当然ある。

何せ賢者達は、一応学科持ちの教員。

常に全員参加できるわけもなく、当然普通の休暇もある。


…なお、連休中なのに休暇?と思わなくも無い。

俺の連休は霧散したんだ。

いくら呼んでも帰っては来ないんだ。


ちくせう。


…とは言え休みの日に、休日返上でやる理由もない。

気持ちややりがいで効率は上がらんのじゃ。


と言う訳で、今日は俺もアルバート氏も、ついでに護衛の猫'sも休みじゃ!


「…どうしても行きたいの?」

「…………(コクコク)」


…と、思ってたんですけどねぇ……


飯か風呂かトイレ位しか降りてこない、半ば引きこもりと化したナイア嬢。

朝食を終えたと思ったら、早速向こうに行きたいと…言ってはいない。

正確にはジェスチャーで、袖引っ張って扉見て、って感じで。


かわいいでしょ?

だが引きこもりだ。


まぁ俺が居なくても、と思ったが…向こうの人からすれば、俺はどこに行ったのってなるわけで……

行くよ!行きゃぁいいんでしょぉ!(ヤケ)


結局、向こうに行くのならとアルバート氏と、ついでに護衛にとウキウキしながら猫'sも来る事に。

双子に至っては、もらえる賄賂目的だよ。


恥を知れ俗物ゥ!



…とりあえずフロード氏のダンジョン構造学に参加するあやめ達と共に向こうへ。

付いたらあやめ組みはサッサと去り、俺達も彼女の目的地へと同伴する。


とは言ってもそう遠くなく、暫くしたらサッサと付いた。


場所は中庭。

魔術の訓練をする場所のようで、幾つか的がある。


何しに来たのかと思いナイア嬢を見やれば、魔術陣を書いたコピー用紙を矢に巻きつけていた。

魔術陣は見える限りびっしりと、しかも隙間無く書かれている。

…執念というよりか怨念レベルである。


巻きつけ終えると、彼女はススッと俺に何かを手渡した。

何かと見るとまさかのレーザーポインター。

あやめが買い物の際に何故かせがまれて買ったヤーツ。


とりあえずジェスチャーで的に当ててくれというので、とりあえず当ててみる。

それを見るや否や、彼女も弓を構えるが…どこ見てんの?


次いで撃ち出されたのは真上。


完全に無駄撃ち!…かと思えば、自由落下の段階で徐々に誘導し始める。

目標はポインターが当てられた、的。


着弾、次いで、爆発。


命中箇所は的ど真ん中。

しっかりレーザーの当てた場所に誘導され、魔術陣により爆発まで起こした。


「まさか、ココまでの物を書き上げとったとは……」

「…すげー」


アルバート氏とトールが驚きの声を上げている。

かく言う俺も、無言だが驚いてるよ。


うん、確かに凄いね。

…でもコレ唯のペイブウェイ※ じゃねーか。



※ペイブウェイ:米軍が運用するレーザー誘導爆弾



…かわいい見た目してるでしょ? ほんわかエルフさんだよ?

しかも弓の腕も中々よく、しかも誘導矢も完成し実力も折り紙つきと来たもんだ。

その実、ミリタリー沼に片足踏み込んでるミリオタエルフなんだよなぁ……


どこで選択肢間違えた。


その爆発に驚いたのか、周りから人がやってくる。

授業中だったり、自由行動中だったり様々だが、その表情には一様に驚き一色。


気を良くしたのか、ナイア嬢はレーザーポインターを別の的へと変えるよう指示してくる。

それに合わせて変えると、再度誘導爆撃を連続して披露し続けた。

しかも全てがちゃんと着弾し爆発してる。


何だ、テロリストの潜伏先でも爆撃する気か。


「おぅおぅ何だ騒々しい」

「やだ凄まじい…あら、もしかしてユウマさんでは?」


唐突に背後から聞こえてくる声に振り返ると、そこには見覚えはあるがこうして合うのは初対面の顔。


片や魔術学園炎系魔術の権威、威風堂々とした大男のライオ氏。

片や風系魔術を本道とした女賢者、飄々とした表情をしたシェール氏。


急進派と懐古派のツートップである。


「おぉ、これはこれは。

先日から行っている新理論講座、拝見しましたが実にすばらしい!」

「これは、えっと…ライオ…さん?」

「うむ、ライオ・ルストフィールドである」

「私はシェール・ド・マエスティでございますわ」


授業の際、後ろの方の席に居たのはうっすら確認してた。

参加自体は1回位しかなかった記憶だが、ここまで有名になってるとは。


「老いぼれ平賢者と言われてたアルバートが、こんないい師に会えるとは…実によかった!」

「気が向きましたら私達も、個別で聞きたい物ですわね」

「いやぁ、HAHA☆」


とりあえず笑ってごまかしとく。

ココでYESなんて言って言質取られる訳にも行かんしな。


そんな世間話をする中、後ろからざわつきを感じ振り返る。

別の重鎮でも来たのかと思えば、まさかの学園長の姿。


「これは…学園長」

「では私達は失礼させていただきますわ」

「えちょ…」


唐突に現れた彼を見るや否や、先の二人はそそくさと姿を消した。


何、逃げたくなるような相手なん?

学園長レイドボスなん?

お願いだからアルバート氏も姿隠さないで!


そんな思考を他所に、学園長は俺とすれ違いざまに耳打ちしてきた。


「…君の力欲しさに、周りを付け狙っている連中が居るようだよ。

周囲には気をつける事だね……」


彼はそう言うや、サッサと奥へと消えていった。



…気が付くと、俺は腰を抜かしていた。

妙にあの人、覇気が強ぇんだよなぁ……


相変わらず… スゲェ"覇気"だ

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