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扉開けたら即異世界 -ぶらり異世界冒険記-  作者: 神風 翼
第04章:魔術学園編
72/217

0072:あのさ

今回、ちょっと汚い。


…因みに自分は本編未視聴、所々でネタに使うのはOKなタイプ。

逆に全部が全部それだとゲンナリするヤツ。


今後は多分ネタとしてちょろっと使う程度かと。

ご了承をば。


「ごっそーさん」


そう言って悠馬は皿をカウンターに持ってくる。

私はそれを受け取り、流し台へと置く。

それを横にいるイーリスが洗っていく。


ゲームを買う条件として、お手伝いを言い出したのは彼女なんだし、という事で手伝ってもらっている。

いやぁ楽になるねぇ。

チラッ。


「こっち見るんじゃないわぃ」


見られたドワーフが何か言ってるが、スルーしておく。



大型連休ゴールデンウィークに入り、本来なら外出やら遠出やらを計画するのも手だった。

…が、残念なことに悠馬に向こうでの仕事が入った結果、普通の休日と代わらないことにあいなったワケで。


「では言ってまいります」

「あぁー面倒くせぇ!」

「いってらっしゃーい」


そう言う悠馬とアルバート先生を横目に、テーブルを片していく。

食べかすは大福が結構つっついてるけども、拭き掃除はしっかりとしないと。


「あーもー!エールゥ!お前も今日こっちゃ来い!」

「はぁ!?何でさ!」

「オミャーがいれば喧しい連中が少しは黙る筈だからだよ!

向こうの連中の大体はぶん殴ったんだろが!」

「ちょっ!?じっちゃん喋ったの!?」

「…………」

「コッチヲミロォォォ!」

「いいからついて来いや駄猫妹ォォ!」


そう言って有無を言わさず首根っこを掴まれていくエール。

助けを求める妹の光景を、ケラケラ笑っているトール。


それでホントに兄妹か。


「兄貴ィ!だったら兄貴でいいじゃんかぁ!」

「頑張れよエールぅ」

「この裏切り者ォォォォォォォォ!」


ダグナーみたいな叫び声すんなや。


…そんな光景も、騒々しさと共にさっさと扉に消える。

残されたのは、食器の擦れる音と水の音。


何とも朝から騒々しい物である。


そんな光景を他所に、背後から終わったよー、という声に振り返る。

タオルで手を拭くイーリスの肩に、音もなく降り立つ大福と共に、にこやかに。


「はいはい…所で、シャルリアさんは?」

「あぁ、お姫さんだったらタクトの坊主とテクス(おっちゃん)とランニング行ったぞ」

「ふはは、最近一緒に寝る位しかスキンシップが無いとぼやいとったからのぉ」

「…テレーザも?」

「じゃない?」


そんな言葉に、いつの間にと思いつつ、外に出て大丈夫かね、何て思いを馳せる。

…けどもまぁ、あの二人と一緒なら大丈夫か。


頭の中できゃっきゃうふふしながら、微笑ましく一緒に走る姿。

さわやかな汗を流し、タクトと談笑しつつ走る光景。


…絵になるじゃないの。



 ~実際は…~



「ひっ…ひっ…ひぁっ…!」

「頑張ってシャルリア! こらタクト!もっとゆっくり走ってやんなさいよぉ!」

「うぇ?いつもよりスローペースだぜ?」

「…シャルリア殿、大丈夫で?」

「はひっ…はひっ……!」



 ~~~




「…ま、大丈夫か」

にゃにがぁ?」

「いやこっちの事」


そう言いつつ、洗い終わった皿を軽く見て、流し忘れが無いかをチェック。

綺麗に洗えてる、皿洗いのお手伝いはOKね、おっけーね!


そのサインを見て、先日のゲーム機をテレビに繋ぐ。

携帯できる状態よりやっぱり大画面プレイの方が好きよねー。


「…それよかさも当然のようにパソコンを起動するお前に戦慄を覚えるんだが」

「にゅ?」


なんていう光景の外で、先日入ったリビング置きのPCを起動するトールの図。

慣れ過ぎってレベルじゃねーぞ。


「いや、動画サイトのMADが面白くて面白くて……」

「中学生か」


何ともガキっぽい事言いつつ、コメントの流れる動画サイトを開き、一緒に買っておいた骨伝導イヤホンをする駄猫兄。

一応アカウントは共有してるけど…まぁいいか。


「…そういや、他にパソコン使ってる人見た事無いんだけど……」


悠馬が資料作りに使ってたのは見たけども。


「それなら、あの根暗エルフが使ってたのは見たのぉ」

「根暗て」

「プラモを買ってもらったのはええが、ツールが無くて調べとったぞ。

エルフってのは何でこう詰めが甘いんじゃろうなぁ」

「エルフだからって徹底的にdisるアンタも同類じゃ」


そう言ってパソコンの画面を見る。

MAD動画って言ったけど、何見てるんだか。


「何見てるか見してみー?」

「なんで見る必要なんかあるんですか(正論)」


…ん?


「ちょっと待ってホント何見てんの」

「あ、おい待てい(江戸っ子)」

「いやいいや、もうその語録で予想つくわ」

「ファッ!?」


コイツなんちゅー物見とるんじゃ。

とりあえずスペースキー押して動画を止めて向き合う。

流石におねーさんこういうのは黙っておけないなぁ……


「一応言っとくけど、このパソコンも動画サイトのアカウントも、みんな共有で使うんだよ?」

「そんなことしなくていいから(良心)」

「黙って聞け」

「アッハイ」


一日二日でコレって…こいつの頭の中身どうなってんだ。


「イーリスやタクトなんて子供もいる環境で、そんな汚い物みるんじゃないの。

もし見るとしても履歴に残らないように配慮して…分かる?」

「…ハイ」


そう、椅子から降りてフローリングで正座するトール。

この様子だとさっきの台詞も動画サイト経由だろなぁ……


「いい、わかった?」

「すいません許してください!何でもしm」


………


「あだだだだだだだだだだ!」

「わ・かっ・た・か?」

「分かりました分かりましたスイマセェェててててて!」


…アイアンクローをかました私は悪くないと思う。


「エールさ…罵られて怒るのは分かるけど、何で言葉じゃなくて肉体言語から行ったのさ……」

「そりゃ言葉だけじゃなんか足んねえよなぁ?…まぁ多少はね?」

「ちょっと待って」

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