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扉開けたら即異世界 -ぶらり異世界冒険記-  作者: 神風 翼
第04章:魔術学園編
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0068:実地演習


一歩足を踏み出し、ガラス戸の前に出る。

すると自動ドアが開き、光り輝く店内が視界に入る。


人工の光とテッカテカな白い床を前に、呆然とする異世界組みの面々。

それをよそに、目の前のエスカレーターへと足を踏み出す俺とあやめ。

放置してでも先に進む俺達は悪くない。


今日持って帰ってセットアップするんだから、ココで足踏みしてどないすんねん。


…大型連休前故か、人も疎らで混雑も無い。

今日はそんな大型家電量販店へと赴いている。



主な理由は3つ。


一つは異世界組みに慣れさせる為。


もうすぐ5月の大型連休。

向こうに行く事も考えられる物の、恐らくはこちらでの活動がメインになる。


ソレなのに、全員こちらの外での活動が殆ど無い。


一応、俺かあやめの同伴での外出は、ある程度はある。

ただし家電やら服やら、私物やら食材やらの買い物に、といった程度ではあるが。


当然、個人行動は流石に危険すぎるのでまだ許可しない。

となれば、こういった店での分担自由行動というのが慣れるのに一番いい。

もし小規模な何か…それこそ亜人であるとバレても、外と比べて情報が店の中でのみに留まるのもある。


二つ目は自宅のパソコンの新調の為。


一応、今まで使ってたノートPCは寝室に置いてある。

が、大分古く型落ちも型落ちで処理も大分遅くなっている。


だったら、以前考えてた共用PCをリビングにデンと置いてしまおう。

ならついでにプリンタやら何やらも買い揃えよう。

ソレこそ一気に新調してしまいましょう、と。


これならリビングで調べ物も、通販も可能。

逆に怪しいサイトにアクセスすることも、共用スペースの都合難しいだろうといった思惑があった。


そして最後の三つ目は、気分転換の為。

…といっても、主にアルバート氏の気分転換の為だ。



とりあえずそういった理由で、あやめの親父さんのバンで買い物にやってきた。

当然全員私服で、亜人等がばれないファッションで。


ばれないような……

目立たないような……


無理メッチャ目立つ。


着流し和装の出で立ちの渋オジなテクス。

あの時買った白ワンピと帽子のイーリスと、手荷物内の大福。

普通の少年ファッションながら、髪色含め目立つタクト。

白シャツにオーバーオールとかいう、アメリカン農家スタイルなドラン。

短パンTシャツに上着と普通なのに、オーラが隠し切れないシャルリア様とお供のテレーザ。

普段着なのにイケオジフェイスもあってメッチャ目立つアルバート氏。

ダサTにジーパンとか言うシンプルなのに、顔立ちのせいで悪目立ちしてるナイア嬢。

双子でペアルックな上、中性的なイケメン類な猫's(エール&トール)


…そして普段着な俺達。


「場違い感パナす」

「むしろあいつ等のが場違いやろ」


そう言いながら2階に上がった全員に振り返った。


「…今日は言った通り、自由行動とするが…覚えてるな?」

「騒がない!」

「人間らしく行動する」

「亜人とばれない様にする」


俺の問いに、猫'sとタクトが答えた。


「…よし、なら解散」

「外には絶対に出ないようにねー」


その俺たちの言葉に全員返事をすると、各々行きたい所へとどんどん行ってしまった。

思い切りがいいのか、何も考えてないのか……


「…とりあえずパソコン買っておいで、私は自由行動するから」

「何でや」




 ~~~




結局俺一人で一番いいヤツを購入した。

グラボも付いてるし、ネトゲ所かVR機器も付けれるレベルの高性能のがあってちょうどよかったぜ。


因みに、最初についてくるアプリケーション云々は全部断った。

どうせ使わんワードなんぞ、何で入れなアカンねん。

ウィルスバスター系も、危ない物触れなきゃ大丈夫。

ノーガードスタイル。



…後は全員と合流して、カウンターで買った物受け取って帰るだけ。

まぁその前にこっちに慣れてるかを見て回るんですけども。


そう思いつつ見回して探してまわる。

日本人的な面構え所か、髪の色がガッツリ目立つ以上、すぐ見つかる訳なんだが……


いや、何なのシャルリア様。

ナイスミドルな渋オジと、シルバーエイジなイケオジが左右に取り巻きとして随伴してさ。

神官特有のオーラ?もあっていい所のお嬢様にしか見えねぇよ。

左右のテクスとアルバート氏はSPですねわかりますん。


子供組みはゲーム機コーナーでデモ画面を揃って見てるし……

めっちゃ微笑ましいんですが、ナニアレ。

ココが電気街じゃなくて良かったな、リアルだったら(尊さで周囲の一般人が)死んでるぞ。


そして模型コーナーにおいてはドワーフとエルフが模型を吟味してる。

ドランは最新のロボアニメのプラモを調べて、興味ありげに見てるし。

対するナイア嬢の手にあるのって700/1のウォータラインモデル…しかも初春とか渋すぎない?


猫共は猫共で、俺の目の前でリクライニングチェアーで「に゛ゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」とかなってるし……


「これは酷い」

「今が連休前でよかったな、平日だったら社会的に死んでるぞ」


もうブロント語はいいねん。


「あ゛あ゛あ゛…なーユウマー、この椅子買おうぜー」

「アタシあっちのすまほ?ってのほしー」

「ほざけ」


全員、悪目立ち、しすぎ。


「財布の紐のあやめを説得できたら考えて…」

「姉ちゃん、オレこのゲーム機欲しい」

「私も…お手伝い頑張るから…ダメ?」

「んーどうしよっかなぁー!」

「オイ」

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