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ゆっくり時間をかけながらも、ミルク粥を1/3ぐらい食べるとイノは首を横にふった。

正直なところ半分は食べてほしかったのだが、この様子では多分もう食べないだろう。イノの口の周りを拭くと、シェルシーが少し顔を顰めた。彼女も半分は食べてほしかったのだろう。

イノの残したミルク粥とパンとスープを素早く食べて、さっきの出来事について話す事にする。

その間、ルイスとミーシャには下に行ってその他もろもろの後片付けをしてもらうことにした。少し話し込んでも平気なぐらい時間は稼げるだろう。


「先ほど、王から返事が来た。明日の昼から時間をとるそうだ、それまでに報告用の情報をまとめるぞ。シェルシーも来てくれと書かれてる。」


それを聞いたシェルシーは少し嫌そうにしたが、仕方ないとため息を吐いた。


「イノちゃん、今から聞くことに答えてもらっていい?あと、気分悪かったり気持ち悪かったり、どこか痛いところがあったら我慢しないで教えて頂戴ね。リアンは補正出来るとこをして。」


シェルシーはイノに対面するように座り、安心させるように笑って見せると紙と羽ペンを執った。


「じゃあ、名と年齢、住んでた場所。」


「イノ、・・・・・・ママしゃん、にぃーに。森。」


片言だが、一生懸命伝えようとしている。パニックにならないようにイノは僕の膝の上に座ってる。確りと抱きとめてるため落ちる事も無い。

イノの小さな手が震えてるのが目に入り、自身のほうに抱きとめるようにして頭を撫でる。


「名前はイノシェチーノ、通称イノ。人の数えで15歳になる。今まで魔獣の森の深森の泉近くの洞穴に住んでて、トゥーカの実が好き。水浴びが好きでよくグゥーグが連れて行ってた。習慣化してた水浴びしてるところに僕達が鉢合わせたって感じだね。あー、精霊が見えてた。【精霊の瞳】を持ってるんじゃないかな?」


「【精霊の瞳】ねー。これまた、珍しいものお持ちだ。詳しくは検査しないと分んないわ。大丈夫よ、国王は優しい方だから。追い出したり見捨てたりしないわ。」


僕がイノを撫でているのを見て、イノの手が震えてるのに気付きシェルシーは出来るだけ優しい声で安心させるように宥めた。

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