煙に釣られて
美煙 女 歳??(見た目は25歳くらい)煙羅煙羅という煙の妖怪、スタイル抜群でロングの黒髪、髪の先端が白い、よく吸っている銘柄はハイライトメンソール 煙草を吸うと髪が白くなる。その様子は普通の人間には見えない、よく煙草を切らす。
煙=食事みたいなところもあり、たまに姿をくらまして様々な喫煙所でいろんな煙草の煙を勝手に食っている。火事や野焼きのような煙は嫌い、紙煙草の煙が一番好き
三輪タツキ 女 23歳 ニートを自称しているが、バイトはしっかりこなしている。食事や着飾ることにあまり関心がない、ショートヘアで髪の毛は常にプリン頭、ピアスをところどころ開けている
意外と肉体派、吸っている煙草はラッキーストライクメンソール5ミリ
私は三輪タツキ、築50年のアパートに一人暮らししているニートの女、23歳
冴えない日常、変わらない日常、日雇いバイトで食いつなぐ日々、全く持って退屈な人生だ
そんな私にも最近変化があった。アパートの隣の部屋に綺麗なお姉さんが引っ越してきたのである
黒い色に先端が白い、変わった長い髪、スタイル抜群のお姉さんだ。いっつも夜遅くまで働いてるらしく
ドアを閉める音が夜中に聞こえる。今日もそろそろ帰ってくる時間だ、私は窓を開けながら煙草をふかす
ピンポーン、
タツキ「へ?誰?」
私はインターホンが鳴ったことに驚く、この時間宅配も頼んでないし
「すいませ~~ん」
ドアの向こうから弱弱しいきれいな声が聞こえる。この声、おねぇさん!?
私は緊張しながらドアを開ける。そこにはふらふらで青白い顔をしたお姉さんがいた
タツキ「ど、どうしました!?救急車ですか!?」
私は思わずスマホを手に取る
「あ、ちがうのよ~・・その・・煙草くれない?」
煙草?たばこ・・よくわからなかったがお姉さんに肩を貸し、とりあえず座らせ、傍にあったラキストメンソールを咥えさせ、火を付ける。お姉さんが大きく煙草を吸う・・髪の白い毛先に火が灯った
タツキ「えっ!?」
思わず声を上げる。だって火が灯るんだもの
「んん~~~~~!!!ふっかぁぁぁぁつ!!あ‘‘~~~~~生き返ったわ~~~」
何がどうなっているのか全く分からない、
美煙「いやぁ~~、ありがとうねお隣さん!!私は美煙!煙草本当に助かったわ~~~」
煙草を咥えながら両手でブンブン握手をする美煙さん。相変わらず毛先は燃えているし、どんどん毛先の白さが髪に広がっていく
タツキ「あの・・髪の毛燃えてますけど・・大丈夫ですか?それになんかどんどん白く・・」
美煙さんが笑顔のまま固まる。続いて雨の様に滝汗をかく、え、私なんか不味い事言っちゃった?
美煙「アナタ・・この炎見えてるの?」
そう言われ、もう一度その炎を見る。美煙さんの表情が徐々に曇っていく、あ、あれ~?普通は見えないんだけどなぁ~?とか言っている
タツキ「あ、あの・・もしかして見えてたらヤバかったりします?」
私は勇気を出して話しかける
美煙「い、いや~、アナタには問題はないって言うか・・私に問題が発生するというか」
しどろもどろになる美煙さん、とりあえず煙草が燃え尽きそうだったのでもう一本差し出す
美煙さんはありがとと言いながらライターで煙草に火を付ける
美煙「かぁーーーーっ!!煙草美味い!!」
美煙さんが煙草を吸えば吸うほど髪が白くなっていく、あ、炎が青白く変わった
美煙「アタシねー、妖怪なんだぁ、」
唐突にカミングアウトをしてくる。妖怪?
美煙「そ、妖怪、ワタシねー、煙羅煙羅って煙の妖怪なんだー、今はとあるスナックで
働いてんのー」
そういうと美煙さんは煙草の煙を吐く、よく漫画とかで人間に紛れて暮らしてるって設定あるけどまんまじゃん、
私も自分の煙草に火を付け、煙を吐く、ああ、煙草ウマ
美煙「でさー?人に妖怪だーってバレると色々面倒なのよ、だから黙っててくれたりしない?」
タツキ「別にかまわないですよ」
美煙「だよねー、そう簡単に黙ってて・・・くれるの!?」
美煙さんが驚きの形相で身を乗り出してくる。別に言いふらしても何も良い事無いし、それに美煙さんみたいな美人と秘密を共有できるのがちょっと嬉しい
そう思ったのもつかの間、美煙さんに抱き着かれる。おも・・くない、あと柔らかい
タツキ「あの、交換条件に・・煙草友達になってくれませんか?」
我ながら都合が良いと思っている。思っているが言わずにはいられなかった。
美煙「え!なるなる!いっぱい煙草吸おーー!!私煙の妖怪だから今の禁煙ブームの世の中生きづらかったんだよねー!!」
目をキラキラさせながら両肩を掴まれた。どうやら美煙さんも嬉しいらしい、良かった
それからは煙草をふかしながらお互いの事を話し合った。私はこれまでの人生の事、美煙さんは仕事のことや煙草の禁煙ブームに絶叫するほど絶望した話などをした。
美煙「でさぁ~、最近の水蒸気煙草?とか加熱式煙草とかいうの、あれマージ美味しくないし、なんかモドキ料理食わされてる気分になるんだよねー、」
美煙がもう何本目になるかわからない煙草の煙を吐く、髪の毛はもはや真っ白で、黒い瞳は綺麗な青色になっていた。
そんな美煙を見ながら私も新しい一本に火を付けようとして・・美煙さんの髪の毛の炎が付けてくれた。便利だなぁその髪の毛
美煙「へへ、まさかこうやって人の煙草に火を付ける日が来るなんてね、人生わかりませんなー!」
美煙が煙草を咥えたまま大きく伸びをする。つられて私も大きなあくびをする
美煙「ありゃ、もうおねむ?タツキは夜早いね~」
美煙が顔を覗き込んでくる
タツキ「いや・・美煙が夜更かしなだけでしょ」
美煙「だって妖怪だもーん」
可愛く答える美煙、ああそうだった妖怪だったわ、
短くなった煙草をもみ消し、欲望のままに美煙の白い髪を優しく手に取り・・嗅ぐ
タツキ「良い匂いだなぁ」
そう思いながらふっと瞼が重くなり、その重さに耐えられず意識を手放した




