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共寝の提案1

 静は双子と連れ立って坤宮に戻った後で、中宮へと戻る。


 東堂にいた寛麒に報告に行くと、

「土の気がもれているのは、人為的なものだと静龍は思うかい?」

 と尋ねてくるのだった。


「人為的に行うには、大がかりすぎるとは思います。ただ、自然発生だという証拠もありません」


 気が高まると、新たな気を生成するために、それぞれの気を生む五行を吸う傾向にある。

 例えば、静の持つ木の気は水の気を吸い上げて、生成されるように、金の気は土の気を吸い上げて生成されるのだ。


 金の気が高まることがあれば、人為的に土の気がもれ出ることもあるだろう、と静は思う。


 しかし、坤宮の土の気を奪うほどとなれば、その度合いは桁違いだ。坤宮は離宮りきゅうから火の気を受けて、常に新たな土の気を生成しているはずだった。そう簡単に枯渇することがあるとは思えない。


「根が失われたことにより、五行のバランスが揺らいでいる可能性はあるかもしれないね。それぞれの根は、四旺宮しおうきゅうの間にある調整弁のようなもの。失われたことにより、土の気が勢いよく金の気へと変化してしまっているのかもしれない。兌宮や乾宮へ流れ出しているのか、はたまた、白露の誰かに流れ出しているのか」


「次は、艮宮が危ないと、白露の虎牙が言っておりました」


「それを信じるのならば、今度は丑の根が危ないということかもしれないね」

 と寛麒は言う。


「丑の根と言えば、玄毬家そして、我が碧羅の管理下ですね」

「朗麒や楊麟の母上との縁談で、玄毬に渡った根だ」


「それでは、さっそく艮宮へと参りましょうか?」

 静がそう言うと、寛麒はにわかに気まずそうな顔をする。


「根の問題はもちろんだが、もう一つにわかに問題が持ちあがってきていてね」

「問題ですか?」


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