表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/28

青波台 猛暑の夏休み


 書斎(しょさい)(こも)って来月分(らいげつぶん)原稿(げんこう)()いていた。今日(きょう)(あつ)く、(いえ)(なか)()ても(あせ)()まらない。(わたし)扇風機(せんぷうき)(かぜ)()びながら、麦茶(むぎちゃ)()んでいた。

 それから、仕事(しごと)一段落(ひとだんらく)すると、(わたし)居間(いま)()かった。そこには息子(むすこ)優太(ゆうた)()る。今日(きょう)(ぶん)宿題(しゅくだい)()わらせた優太(ゆうた)は、エアコンがが()いた部屋(へや)でゲームをしていた。最近(さいきん)はオンラインの対戦(たいせん)ゲームをしているそうで、夏休(なつやす)みが()わるまでにレートSまで()きたいと()っていた。

「お(とう)さん、仕事(しごと)()わったんだ」

「ああ、これから鬼門(おにかど)さんが原稿(げんこう)()りに()るよ」

優太(ゆうた)(まる)いクッションに(すわ)ってゲームの(つづ)きをしていた。

 すると、玄関(げんかん)()(りん)()った。

闇先生(やみせんせい)原稿(げんこう)()りに()ました!」

()()けると、そこには(かばん)()った鬼門君(おにかど)さんが()っていた。(わたし)は、(かれ)居間(いま)(まね)()れた。

「いらっしゃい、()かったらお(ちゃ)をどうぞ」

(わたし)鬼門(おにかど)さんに()えた麦茶(むぎちゃ)手渡(てわた)した。鬼門(おにかど)さんはそれを()()した。それから、今月分(こんげつぶん)原稿(げんこう)()(とお)す。

「ありがとうございます」

鬼門(おにかど)さんは原稿(げんこう)(かばん)仕舞(しま)った。

 すると、優太(ゆうた)がタブレット端末(たんまつ)()って()私達(わたしたち)近付(ちかづ)いた。

「お(とう)さんと鬼門(おにかど)さんに質問(しつもん)があります。二人(ふたり)小学生(しょうがくせい)(ころ)、どんな夏休(なつやす)みを()ごしてましたか?」

夏休(なつやす)みか…」

(わたし)は、小学生(しょうがくせい)(ころ)(おも)()していた。

(あさ)公園(こうえん)体操(たいそう)(ひる)川遊(かわあそ)びや蝉取(せみと)り、(よる)はお祖母(ばあ)ちゃんの怪談話(かいだんばなし)()きながら(すず)んでいたよ」

田舎(いなか)夏休(なつやす)みって(かん)じで()いですね!(ぼく)都会(とかい)()だったので公園(こうえん)でゲームやったり、ゲームセンターで(あそ)んでました。それから、オカルト雑誌(ざっし)をクラスメートと(まわ)()みしてましたね!」

優太(ゆうた)は、それをタブレット端末(たんまつ)にメモしていた。

「ありがとうございます。それから、(むかし)(いま)みたいに(あつ)くなったというけれど、それは本当(ほんとう)なんですか?」

鬼門(おにかど)さんは自分(じぶん)のスマートフォンを()()した。

「そういえば息子(むすこ)懇談(こんだん)()った(とき)教室(きょうしつ)にエアコンがあって(おどろ)きました。(ぼく)小学生(しょうがくせい)(ころ)はエアコンは()かったです」

「そうなんですか?()たり(まえ)にあるものと(おも)ってましたけど…」

「ああ、(わたし)(かよ)小学校(しょうがっこう)にも()かったよ」

優太(ゆうた)過去(かこ)天気(てんき)調(しら)べていた。

夏休(なつやす)みの(あさ)(すず)しい(かぜ)()()めて、散歩(さんぽ)()ってたんだ」

(ぼく)(いえ)にはクーラーがあったのですが、風邪引(かぜひ)くからと母親(ははおや)()われて余程(よほど)(あつ)()にしか()けてもらえませんでした」

(しん)じられない、(いま)(あさ)(よる)(あつ)いのに」

優太(ゆうた)私達(わたしたち)気温(きおん)変化(へんか)のグラフを()せた。十年前(じゅうねんまえ)(くら)べると、気温(きおん)(あき)らかに()がっている。

「そういえば、(しのぶ)もずっと(いえ)()ごしてますよ。学校(がっこう)のプールも(あつ)くて(はい)れないみたいです」

忍君(しのぶくん)は、鬼門(おにかど)さんの息子(むすこ)さんで、小学(しょうがく)一年生(いちねんせい)だ。()った(こと)()いが、大人(おとな)しい子供(こども)だそうだ。

 鬼門(おにかど)さんは優太(ゆうた)のゲーム()画面(がめん)()ていた。

「そのゲーム、(しのぶ)にねだられて()いましたよ。(いえ)でずっとやってます」

優太(ゆうた)夏休(なつやす)みの()ごし(かた)気温(きおん)変化(へんか)関係(かんけい)調(しら)べて自由研究(じゆうけんきゅう)にするそうだ。

「ありがとうございました。また色々(いろいろ)()かせてくださいね」

優太(ゆうた)はクッションに(すわ)ってタブレットで操作(そうさ)していた。

 優太(ゆうた)によると、この宿題(しゅくだい)はAIを使(つか)って調(しら)(もの)をし、それをデジタルでまとめてオンラインで提出(ていしゅつ)するらしい。(むずか)しくて、(わたし)には理解(りかい)できない世界(せかい)だ。

(やみ)先生(せんせい)、ありがとうございました。それでは(ぼく)はここで失礼(しつれい)しますね」

「ああ、またおいで」

鬼門(おにかど)さんは編集室(へんしゅうしつ)(かえ)ってしまった。

 それから、優太(ゆうた)はしばらくタブレットで宿題(しゅくだい)をしていたが、一段落(ひとだんらく)したのかゲーム()()()えていた。ゲームをテレビに(つな)ぐと、ゲーム画面(がめん)(うつ)る。

 それから、ケースからヘッドフォンを()()し、(わたし)にこう()った。

「これから友達(ともだち)通話(つうわ)するから、(しず)かにして」

それから、優太(ゆうた)はオンラインで友達(ともだち)対戦(たいせん)をしていた。  

 (わたし)書斎(しょさい)(もど)って(ほん)()んていた。()()めていたが、優太(ゆうた)(こえ)がずっと()こえた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ