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1話

「あぅー…おー…」



 あのよくわからない所で目が覚めて1週間。ようやく状況が飲み込めました。

 私、千登勢瑠衣(ちとせるい)は前世プレイしていた乙女ゲームの世界に転生したのだと。そんなラノベみたいな展開本当にあるんだなぁ、とうとうとしながら考えたものです。


 さて、乙女ゲームの世界と言いましたが既にゲームと違う点があります。それは私と姉と義理の兄です。まず、私が転生したのは悪役令嬢…ではなくその妹。ですが悪役令嬢の妹なんて原作には登場しない、というか存在していないはず。それに姉と義理兄…名前出しましょう、ローレンシアとアルフレッドです。ローラお姉様とアルお兄様と呼ばせてもらっています(心の中で)。ローラお姉様とアルお兄様はゲームでは仲は最悪でした。原因はアルお兄様が養子で、お母様がお父様の不倫を疑い心を病んでしまい死んでしまったからです。ちなみにアルお義兄様はヤンデレ枠でした。

 まぁそんなわけで最悪だった、はずだったんですが…



「姉上、フランがこっちみました!」


「あら、フランは私を見たのよ!」



 仲、いいですね。もしかしてお姉様、転生者だったり?それだったらお母様生存してるのもお兄様と仲良いのも頷ける。…あとは単にゲームとよく似てるだけで別の世界とか…まぁまず私がいる時点でゲーム通り進まないかもしれないし、それは頭の隅にでも置いておこう。



「フラン、私を見たのよね?」


「ぁー…?」


「フラン!僕を見たんだよね?ね?」


「ぉー…?」



 私のゆりかごを青と茶色のキラキラとした目で2人が覗き込んだ。ううん、お姉様の金髪が擽ったい。というかお兄様の茶色い髪も擽ったい。男なのになんでそんな長いんだ…というか私もそんなに見事な金髪になれるのかなぁ、羨ましい。

あ、やばい、くしゃみ出る



「くちゅっ」


「!?お、お、お母様ぁ!フランがくしゃみっ、風邪ひいちゃった!」


「ブランケットだけじゃ寒かったかな…毛布も入れてあげなきゃ!」



お姉様は部屋の外のメイドにそう叫びお兄様は毛布をばさばさと毛布を突っ込み心配そうに覗き込んでくる。

いや確かに外雪降ってるけどそんな風邪引く程じゃ…



「あらあらまぁまぁ、大丈夫ですよお嬢様、お坊ちゃま。きっと毛布の端が鼻にかかってしまわれただけですよ」



おっとりとした声が聞こえる。乳母のマリアさんだ。かなりのナイスバディでお母様とは親友らしく乳母に立候補したとか。ストレートの赤毛に緑色の瞳のナイスバディ美女である(年齢不詳)。ちなみにマリアさんは魔力を母乳に変換できる謎の魔法を持っています。故かベテラン乳母として有名らしい。将来の夢が乳母とかだったのかな。



「そろそろお昼の時間ですよ。フランお嬢様もご飯ですから、早く奥様と旦那様の所へいってらっしゃい」


「…うん、フラン、行ってくるわ!」


「ご飯食べたら遊ぼうね、フラン!」


「あー!」


「ふふ…」



いやはや、こんな家庭に生まれて幸せだなぁ…幸せか?うん、幸せだ。

…もしこれが本当に乙女ゲームで、もしローラお姉様がいつか悪役令嬢に堕ち、アルお義兄様が闇堕ちするならば…全力で阻止しよう。このキラッキラの瞳を失わせる訳にはいかん!!ヒロインがなんだ、よく考えりゃ他人の婚約者を奪ってんだよ!そんなことさせてたまるかぁ!!!

私はこの家族の…兄姉の幸せを守る!!必ず!!!



「…あら、どうしました?お嬢様。遊び足りませんでしたか?興奮して…」



ふんすふんすと意気込んだおかげで心配されてしまった。というか疲れた…ので、おやすみなさい



「……あらあら、ふふ…おやすみなさいませ、フランお嬢様。ご飯は起きてからですね」

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