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ねえ?私のこと好き?



 俺は負けたのか……。しょうがないな。

 天邪鬼あいつの力を借りないとこんなものか。

 思えば俺は生前から天邪鬼だったから……。


 あの時、俺の天邪鬼のせいで友人に反発していなければ、事故を起こすことも無かったんだ。

 スキルを授ける女神さまも、俺のカルマはどうしようもなかったんだろうな……。

 ああ……。


 いや、ちょっと待てよ……。一つだけ試してみたいことがある……。

 もし俺の考えが正しければ……。

 しかし、もしそれが外れていたら、とんでもないことになるかもしれないな……。



「じゃあもう一日だけ、お願いね」


「二人には世話になったからな」


「今度期限が来たら、本当に仕方がないからね。とりあえずの先延ばしだからね」


「二人とも、ありがとう!」




「ロアルさん、その、俺言い過ぎたかもしれない……。

かえってプレッシャーを与えてしまったよな……?」


「私も深く反省してるよ……」


「気にするな、何も問題はない」


「ん?」


「あれ?」


「どうした?私の顔には何もついていない」


「……」


「……」


「ねえ?私のこと好き?」


「嫌いじゃない」


「俺らのロアルさんだ!」


「ロアル様が返ってきた!」


「もっと騒げ!」



「二人ともどうしたの?そんなに慌てて」


「……」


「……」


「何?」


「ルビアには残念かもしれないけど……」


「ロアルさんはもう……元に戻ってしまったようなんだ」


「まさか……?でもまだ約束の期限は来ていないはずよ?」


「でもさっき……」


「いつものロアル様に戻っていたんだよ……」


「私、ちょっと話に行ってくるわ」


「俺たちも行くぜ……」


「ルビア、落ち込まないでね」



「……」


「ロアル!?」


「ああ」


「ねえ?私のこと好き?」


「ま、まぁ……好き、かな」


「あれえ?」


「あれえ?」


「なんだ、まだ普通のロアルじゃない。良かった。心配させないでよね。それじゃ」


「……」


「……」


「ロアルさん、お前さんまさか……」


「ルビアのこと嫌いになっちゃったの?どうして……?」


「おいおい、嘘だろ……。闘技場でボロボロにされて、体とか変になっちまったのか?」


「大丈夫……?」


「何も言うな、私は私じゃない」


「じゃあ……私のことは好き?」


「嫌いじゃない」


「おぅ……」


「わお」



「……じゃあ何か?自らが進んで天邪鬼になることで、

スキル無効化をしながらも、スキル天邪鬼の時と同じ状況を引き出したとでも、いうのか……?」


「そうじゃない」


「そんなの嘘でしょ?ありえないよ」


「本当じゃないよ。ほら、これが普通の俺だ」


「……」


「……」


「少し失礼なこと言ってもいいか?」


「私は構う」


「急に人格をコロコロ変えるのは止めてくれよな。普通に怖いし、頭がこんがらがる」


「そうか?」


「変わるときは、私は今から人格チェンジ!って叫ぶんだよ?いい?」


「私は今から人格チェンジ!」


「おいっ、そここそ天邪鬼の出番だろっ!真に受けてどうする!?」


「俺、何か間違えたか?」


「んで、本当に普通に戻ってるし……」


「うーん、ちょっとダサいかな?」


「結構だろ……?」


「じゃあ、普通に言うことにする?」


「まあ急にコロコロ変わるのはやめてくれよ?ビックリするから」


「そうだねー、じゃあ私と一緒の時は常に天邪鬼モードでよろしく」


「理解しない」


「じゃ、じゃあ俺の時も天邪鬼モードのが……いいかな」


「わからない」


「……ん?待てよ?……ってえことはつまり、天邪鬼モードなら、またあの力を発揮できるってことか?」


「そんなことはないぞ」


「ああ、もうややこしいな」


「せっかく通常モードに慣れてきてたのもあるから、余計にね」


「問題はある」


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