みんなは天才だよ
「ロアルさんがようやくお目覚めのようだ」
「おはよう、ロアル」
「ロアル様。元気?」
「……」
「もう普通に話してもいいのよ」
「ロアルさんの糞スキルは一時的だが治ったんだ、後で説明するが」
「ねえ?最初に誰に話したい?やっぱりルビア?それともわ・た・し?」
「俺も忘れんじゃねえぞ」
「……」
「どうしたの?ロアル……」
「ロアルさん?」
「ロアル様?」
「みんなが……。気を使ってくれてたのわかってるから……」
ロアルの目からは、涙がポロポロと溢れ出した。
「何言ってんだよ……。俺たちだって別に普通に接していただけだぜ……」
「そうだよ……。ルクスが言う通りよ……。誰も何も気を使ってなんかない……」
「そうだよロアル……。この二人は割とバカなの……。知ってたでしょ……?」
「……みんなは天才だよ。俺、天邪鬼だからさ……」
「何言ってんだよ……もうそれは無くなったって言ったろ……」
「そうだよ……。天邪鬼とかさ……今までの事が全部嘘だったなんて……」
「え?」
「ん?」
「あ……」
「あら?二人ともようやく気付いたの?」
「ちょっと待て、ロアル今なんて言った?」
「……みんなは天才だよ」
「それ前に俺に言わなかったか?なあ?」
「いっ。言ったような言って無いようなあ……?うん、言ってないかな?」
「確か私に前に、その服似合ってるね。って言ってたわよね?」
「いっ……。俺そんなこと言ったかなあ……?」
「ろーあーるー?」
「ろーあーるー?」
「助けて、ルビア様!」
「しょうがないわね。
ロアルのスキル天邪鬼は、ただ単に反対のことを言っていたわけではないようよ」
「本当か?」
「それ、本当に本当でしょうね?」
「ええ。私は割とわかっていたのだけど」
「くっそ、ロアルさんルビアと変な絆結びやがって……」
「それが本当なら本当はなんて思ってたのよ?」
「確かにそれは気になるな。聞くか?聞いちゃうか?」
「聞かないとわからないわね。これからじっくりとね……」
「その前に話さなきゃいけないことがたくさんあるでしょ。魔法のこと、期限のこと、そしてこれからのことをね」
そして俺は聞いた。
伝説の魔法使いの事。期限がとりあえず一日の事。あれから起きた事。
そして改めて俺達の目的が、魔王討伐になったことを聞いたんだ……。
~第二章完~




