表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/39

伝説の魔法使い2


「今までの私を見ていましたね?」


「はい」


「ここで先ほど魔法をかけてみました。どんな魔法かわかりましたか?」


「つまりそれってどういうこと?」


「……?」


「いや、正直全然わかりませんでした」


「この魔法はスキル無効化の魔法なのです」


「なんだと……?」


「それをかけたので……。私はこうして普通に話ができるようになったのです」


「おお!」


「それはすごい!」


「馬鹿な私でも理解できた」


「ですので、この魔法をかければ」


「かければ?」


「簡単にロアル君のスキル天邪鬼は無効化されます」


「うおおおおおお」


「すごおおおおい」


「……」


「あれ?一人喜んでない方がいられますね?」


「どうしたんだよルビア、ここは喜ぶところだぞ」


「喜びましょうよ。やっとロアル様が正常になるのよ。

私は今までが異常だとは全然思わなかったけど」


「俺もだぜ。少し性格が曲がってるけど、根は良いやつだと思ってた」


「そうそう、それそれ!そんな感じよ」


「みんな……」


「それで?あなたはなんで喜べなかったのですか?」


「そうだよ、なんでだ?」


「……第一にお金の問題です。そのような魔法の存在を私は知っていました。大体どのくらいの費用がかかるのかも。

第二に副作用です。そのような強力な魔法には副作用があると言われています」


「なるほど、貴女はなかなか頭が切れる」


「頭は切るなよ……」


「例えでしょ?私よりバカなんだから」


「うるせぇ、ちょっと場を和ませただけだろ?」


「……そして第三にその魔法には有効期限がある。違いますか?」


「ふーむ。どれも違うと言いたいのですけれど……」


「どれも当たりなんですね……」


「そんな……」


「嘘だろ?スキルの一つぐらい、魔法で完全消去させてくれよ」


「……説明をしてもらえますか?」


「いいでしょう、しかしロアル君が目を覚ます前にしなければならない。

早口で行きますよ」


「はい。絶対聞き漏らしません」


「第一番はドラゴン10体分、第二番は術者への副作用あり、第三番は一日です」


「わかりました……」


「結構、早口だったな……」


「私は何とか聞き取れたよ……」


「ってことはよ……」


「一生スキルを無くすためには、お金がいくらあっても足りない……」


「そういうことになりますね。誠に申し訳ありませんが」


「二番の副作用はどのようなものですか?」


「それは人によって違います。ですが私くらいの術者になると……」


「なると?」


「少しだけお腹が減る。以上です」


「なら別に無限に使えるじゃないか」


「そうなりますね?」


「それなら、伝説の魔法使い様が私たちのパーティに入ってくだされば」


「それはいい!ロアルのスキルはなくなったも同然じゃねえか」


「仮にそれが叶ったとして、お金はどうするのよ、お金は……」


「あ……」



「どうか伝説の魔法使い様、私たちのパーティに入ってはくださいませんか?」


「そして無料で毎日ロアルさんを治療してください。そしてついでに敵も蹴散らしてください。お願いします」


「とても失礼なことだとはわかっています。ですが、私からもお願いします……」


「いや、さすがにそれは……」


「まずはお友達から、始めるのはどうですか?」


「だめですか?」


「あなたの望みは何ですか?」


「それを叶えたら入ってくれますか?」


「パーティに入らなくてもいいんです。お金を安くしてくれるだけでもいいの」


「みんな……本当にありがとう。でも、それは無理なお願いなのよ。わかるでしょ?」


「……」


「……」


「伝説の魔法使い様は一人しかいない。

その人がここを抜けたら、私たちのような……伝説の魔法使い様に頼ろうとしている人はどうなるの?」


「まあ……それは……」


「うん……」


「そしてお金の問題。これは王国内で厳しく定められているはずよ。

簡単には変えられない」


「だよなぁ……」


「でも……少しの割引ぐらいは出来ないのですか?」


「まあ、私もここまで言われたらね……。一割ぐらいならいいですよ」


「本当?ありがとう!伝説の魔法使い様」


「それでも俺たちの持っているお金からしたら……」


「二、三日が限度かしらね……」


「もう一つだけ方法が、あるにはあります」


「え?」


「それができるなら、お金も要らないし、呪いのスキルは無期限で消えることでしょう」


「……私はわかったわ」


「もしかしてそれって……あれかな?」


「……なんだよ、俺だけわかんねえ」


「ほんと、馬鹿ね」


「むしろなんで二人は分かったんだよ?」


「さあ?どうしてだと思う?」


「って、余計に話がややこしくなってるじゃねーか」


「この世界の現状を考えたら、すぐにわかるでしょう?」


「それってまさか……」


「魔王を倒す」

「魔王を倒す」

「魔王を倒す」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ