あああああああああああ!!!!!!
「思いが不発したあああああああああああ!!!!!!」
あー、もうこんなことやってられるか。何が無心だ。
何が天邪鬼だ。魔王のバカーーーーーー!!
「ロアル!どうしたの?」
「ロアルさん……!?」
「ロアル様……!?」
「……!?どこに行くの?」
「急にどうしたんだ?」
「ちょっ!?」
「泉の方向へと全速力で走り出していったわ……!」
「まさかまた……?一人でかっこつけやがって」
「あの、ロアル様は早く追いかけないとやばくない……?」
「どうやら無心でいられなくなっちゃったみたいね……。
作戦を伝えます。全員ロアルの援護へと向かう!」
「そうこなくちゃね!」
「手間かけさせやがって……」
◇
「お、お前は誰だ!な、何をしている!その構えは……!?や、やめろ!」
ザシュ!バシュ!シャキン!
ロアルの剣の扱いは相当のもので、魔王の幹部を瞬時に闇に葬った。
「……」
これは初めての感覚だった。
今までは三大欲に忠実な時に、スキル天邪鬼は陰を潜めていたのに。
そんなの関係なくて。
いろんな思いがこみ上げてきて。
そしたら、やってたよ。スキル天邪鬼……。
お前は、俺が王都に行きたいと思っていた無意識によって動いたんだな。
だから二つの選択を迫られた時、俺は無心であったはずなのに……。
お前は俺の無意識に反発した。負けたよ……。
「ロアル!」
「もう、やったのか……?」
「どうやら敵に致命傷を与えただけみたいだよ……?」
「ルビア、今すぐ出来るか?」
「何とかやってみる!」
しゅわわわーん、カチ!
龍人は魔法の檻によって、捕らえられた……。
「あ!ロアル様が倒れた!!」
◇
◇
「ロアルさんは本当に無事なのか?」
「大丈夫。寝てるだけよ……」
「ロアル様……今は安心してぐっすり眠ってね……」
「王国の戦士様、助かりました」
「ああ、君たちがあの龍人を何とかしてくれなかったら、
王都は襲われていたかもしれない。お手柄だったよ」
「王国の魔法使いさんも、俺たちをここに連れてきてくれて感謝しかないです」
「私はただ転移の魔法をしただけよ?
回復の泉の異変は私たちも調べていたところだったの。
まさかこんなに近くに魔王の幹部が潜んでいたなんてね」
「本当にびっくりしましたよ」
「それで、その……」
「至急、呼び出してもらっている。伝説の魔法使い様はとても忙しい方でね」
「よろしくお願いします」
「私からもお願いします!」
「急に無理を言って本当にすみません。
でもロアルが寝ている今、しかないと思うのです」
「ああ、それは我々もわかっている。大丈夫。きっともうすぐここに来るよ。
だって伝説の魔法使いと言われている方だからね」
◇
「呼んだ?」




