210. 緊張の報告
2話あります。
翌朝、朝一でポーションを持って領主様の部屋に向かった。
コンコン
「シュペアです。」
「どうぞ。」
「中隊長おはようございます。」
「おはよう。重要かもしれない話とは何だろう?団長も呼ぶか?」
「その方がいいかも・・・。」
「分かった。心配しなくていい。悪いことをしたわけではないんだろう?
団長、私の部屋まで来てもらえますか?シュペアが報告したいことがあるそうです。」
団長はすぐに来た。
「シュペアどうした?ん?なんか元気が無いな。」
「これ・・・。」
僕はポーションの瓶を机に置いた。
「これはまた器用に作ったな。トレントだろう?これを作った報告か?」
「これの中身です。」
「中身?」
「この中身はポーションです。
僕が昨日作りました。」
「シュペアはポーションも作れるのか。
それは凄いな。」
「森に行って薬草を摘んで、初級ポーションに必要な材料で、初級ポーションの手順で作りました。」
「ふむ。初級ポーションは消費も激しいからな。作れるなら作ってもらえるとありがたいが。」
「初級ポーションを作ったつもりが、普通より効果の高い中級ポーションができてしまいました。」
「おっと・・・それは、なかなかの爆弾を持ってきたな。」
「ごめんなさい。」
「いや、謝らなくてもいいんだが、どうやって効果の高い中級ポーションだと判断したんだ?」
「街のポーション屋さんの薬師のおばあちゃんに調べてもらったの。」
「それは誰だ?秘密を守れる者か?その相手によっては特殊な対処が必要になるぞ。」
「ヒュギエーネさんというおばあちゃんです。」
「あぁ、あのばあさんまだ生きてたのか。あのばあさんなら大丈夫か。それはとりあえずよかった。」
「ヒュギエーネさんは10年ほど前まで、王城で薬師をしていたんだ。腕は確かな人だね。」
「あのばあさんが効果の高い中級と判断したとなると、本当なんだろうな。
これは俺でも手に負えんぞ。陛下案件だな。」
エーネさん・・・街の人にはバレてないけど報告しただけで大事になったよ。
僕はただ初級ポーションを作りたかっただけなのに。
「ヒュギエーネさんには私が伝令魔獣を飛ばそう。彼女が同席した方がいいだろう。」
「あぁ、そうしてくれ。俺は陛下に重大な話があることと心の準備をしておくよう伝えてくる。」
エーネさんにも迷惑をかけてしまった・・・。
トレントの道具をあげるだけでは足りないかも。トレントのペンも付けてお詫びに持っていこう。
少しすると、青色の伝令魔獣が飛んできた。
「ヒュギエーネさんからだね。そうなると思って準備してたからすぐに登城できるそうだ。」
「そっか・・・。」
エーネさんは分かってたんだ。
僕が思ってる以上に大事なのかも。ちょっと怖い。




