223 出るのは「面白い」か「恥ずかしい」副作用w
「安心しろ。オキムネ。仮にオキムネに何か副作用があったとしてもだ。あたしはしっかり『金塊』はもらうし、オキムネの分のチョコクレープはあたしが全部食ってやる」
これだよ。さすがは皇帝陛下。上から目線がしみついてやがるな。しかし、伊達に僕も「地球ケンタウリ帝国」の参謀総長やっていないよ。僕の体にどんな副作用があるか分からないんならさ。僕の体の中にある「金塊」もおかしなことになっちゃうかもね。
「!」
さすがにこれは効いたろう。エリス絶句。ほれほれ。これで僕の体から魔人を出すのはあきらめるのだ。
「R-1号さんっ!」
「ハハッ。エリス様」
「オキムネに『健康精進看破光線』を浴びせたら、『金塊』にどんな影響があるか。すぐ調べるのだっ!」
「ハハーッ。エリス様」
「何だ何だ? オキムネちゃん。『改造手術』を受けるのか?」
「じゃあ、わしら悪の組織の科学者の役ね。残念。ここが下総屋だったら白衣着てコスプレしたのに」
だから老谷のじいちゃんに三太さん、これ以上話をややこしくしないで。
「何? オキムネに『改造手術』を受けさせると『金塊』が手に入るのか?」
ほらあまた、エリスの思考が訳の分からない方向に行ったー。「改造手術」はね、人間の能力を強化するための手術だからね、「金塊」は手に入らないの。つーか、どこから「改造手術」が湧いて出たの? R-1号、僕を改造手術しようっての?
「エリス様」
R-1号は僕の質問をスルー。
「オキムネニ『健康精進看破光線』ヲ浴ビセタ副作用ヲ調ベマショウカ? オキムネヲ『改造手術』シマショウカ?」
もう一度言うが、僕を「改造手術」しても「金塊」は手に入らないぞ。エリス。
「むー。『金塊』が手に入らんのなら意味ないなー。副作用ないか調べて」
「ハハッ、スカナーッ! オン!」
ビビビビー
次の瞬間、僕の体は真っ黒で白い骨が透けて見える状態に。うわー、何だこれ。
「RNA、DNA,コラーゲン、アプチン、フィブリン、セルロース、アルギン酸、スベリン、リグニン、クチン、クタン、メラニン……」
何やらぶつぶつ言い続ける R-1号。
「分カリマシタ。エリス様」
おお、何か分かったか、R-1号。
「R-1号さん。分かったのか?」
「分カリマシタ。エリス様ト、オキムネノ身体ノ構成ハ大変ヨク似テイマスガ、違ウトコロモアリマス」
「結論から言うと」
「副作用ハ、有ルカモ知レナイシ、無イカモ知レナイ」
結局、それじゃ何も分からないと同じじゃん。
◇◇◇
「馬鹿ニスルナ。オキムネ」
うわ、びっくりした。何よ、R-1号。
「アルファケンタウリ星ノ科学力ヲ舐メルナ。『健康精進看破光線』ヲ浴ビセテモ、オキムネノ『金塊』ニハ何ノ影響モナイ」
「おおっ、『金塊』には何の影響もないのだな。よし、決まりだっ! オキムネに『健康精進看破光線』を浴びせて、魔人出して、バイト料もらうぞっ!」
待て待て待てーっ! エリス。「金塊」に影響がなければいいってもんじゃないぞ。他のところに影響が出たら、駄目だって。死んだらどうすんだ? R-1号。シャレにならんぞ。これは。
「安心シロ。オキムネ」
本当に安心できるんだろうな。R-1号。今までそのパターンで実際には安心できなかったことも結構あったぞ。
「コレダケ身体構成ガ似テイレバ、副作用デ『死ヌ』コトハナイ。重大ナ障害モ起コル可能性モ極メテ少ナイ」
でも、「副作用」が出る可能性はあるんだろ?
「安心シロ。危険ナ『副作用』ハ出ナイ。保証スル。出ルノハ『面白イ』カ『恥ズカシイ』副作用ダ」
何だよその「面白い」か「恥ずかしい」副作用って? すげえ嫌なんだけど。




