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瀬上秋人の初配信の終わり

僕は立ち上がったまま話を続ける。

「こうやってできたダンジョンですがアルファターナさんと話をしていて気づいたことがあります。

 彼女、友達がほしいみたいです。

 周りの神々が感情や人間性を失っていく中で集めることそのものが性質のアルファターナさんは

 それを捨てることができませんでした。

 話を聞いていてさみしいのかと思い尋ねたらびっくりした顔をして肯定しましたし。

 『友達がたくさんほしいです』という彼女の要望に応えて

 メイちゃんがダンジョンの形を変えていくと思います。

 というか僕が入った時と変わってました」


「今回、話したことは真偽の確かめようのない内容です。

 ダンジョンの最深部に他の人がたどり着いた時に

 『同じことを聞いた』くらいの確認しかできないでしょう。」


「なんで騒動になりそうな内容なのに話したのかっていうとこれって

 話したら騒動になるけど後から真実が分かったらなんで話さなかったんだって

 怒られる内容だと思うんです。

 どっちでも怒る人がいるならみんなが得する方にしようかなって

 僕も納得しやすいですし。

 僕の話を聞いて生き方を変えるも変えないもみなさんの自由です」


「僕はダンジョンでもっと強くなろうと思います。

 って言ってもひたすらダンジョンに潜り続けるとかじゃなくて

 ゲームしたり遊んだりしながらダンジョンも潜る感じですね。

 未来に出るゲームもやりたいし頑張って寿命を延ばそうと思います」


「皆さんもダンジョンとの付き合い方を考えてみて欲しいんです。

 出来ればまず身近な人たちと。

 何も考えずに最初にネットにいくと声の大きい人の意見に引っ張られちゃうと思うんですよね」



「そうだ、最後に僕のパーティメンバーが言いたいことがあるそうです」



僕の横に座っていた結城さんの家のシャム猫が立ち上がる。

ゆっくりと人型に変わりながら。

最後には猫耳のついた10歳くらいの人間の女の子の姿となっていた。

髪の色は白に黒っぽい毛が混じっており長さは膝上くらいまでありウェーブがかかっている。

服は僕とお揃い黒のワンピースだ。


「ワガハイは結城家の飼い猫、結城しゃむニャ!

 猫又をやらせてもらっている。

 アキちーにはパーティーメンバーと紹介してもらったが

 実際のところはほとんど後ろをついて行っただけニャ。

 だが、ダンジョン内でその姿から学ぶにつれて人の知恵と器用な手が欲しいと願い

 ダンジョンでの種族変異をもってこの姿となった。

 人類よ、人と寄り添って生きるイエネコとして

 そして多分世界で最初にダンジョンで種族変異したペットとして言いたい。

 ワガハイはこれからも人類が万物の霊長であることを継続してほしいと願っている。

 そして猫(われら)に貢ぐのだ!

 仲間内(どうぞく)で争っている場合ではないぞ」


しゃむは一気に言いきる。

それに合わせて周りの猫たちが「ニャー! 」と声を上げていた。


「ダンジョンで成長するのは人間だけじゃないみたいなんです。

 これからもっと世界は変わるんでしょう。」


「「では、聞いてくださりありがとうございました」ニャ」


【¥50000】【るな】【原始人にしては悪くなかったんじゃないですかね】


こうして僕の初配信は終わった。

楽しんでいただけると嬉しいです。

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