表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

七つまでは神のうち

"顔のない人が追いかけてくるの"

顔のない人――――それは、神か悪神か?

享保《きょうほう》二十年(一七三五年)の秋。
お姉ちゃんは七つになる前に、この世を去った。
月日が過ぎて私も七つを迎える。

これは、私の忘れられない幼い日の出来事。

顔のない人は私の前に幾度となく現れ、黒い能面から不敵な笑みを見せた。
ある夜、私は真夜中にうなされ、この世をなのかあの世なのか区別が付かないほど、意識が朦朧とする。

母に起こされた父は私をおぶり、「小石川養生所」へ駆け込む。
※「小石川養生所」当時の総合病院。

しかし生命のしのぎを削る、この場所でも、顔のない人は執拗につきまとい、死の淵をさまよう、私を高みから見物する。

鼻歌の代わりにお経を唱え、足音の代わりに死臭を漂わせる。
気配だけで私を恐怖へとおとしめた……。
壱、顔のない人
2019/08/27 20:00
弐、七つになった
2019/08/27 21:00
参、背後から追いかける影
2019/08/27 23:00
死、江戸の総合病院
2019/08/28 07:00
伍、カラス 死臭 お経
2019/08/28 12:00
六、無慈悲
2019/08/28 17:00
七、徘徊 死の淵 沈む
2019/08/28 20:00
八、オミヨの七五三
2019/08/28 22:00
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ