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コラボ第五話 アサミとハルカ(最終回)

メリッサを撃破した後、スピーカーから音声が流れた。

『皆さん、よくここまで来られましたね。私達は次の部屋で待っています』

 上杉の声。

 声に導かれるまま、私は次の部屋に進む。

 

 神のような美貌に微笑を浮かべながら、両手を広げる上杉がそこにいた。

 その後ろには、もう一人の影。

 上杉に勝るとも劣らない美貌。なんというか、近づき難い。

 長い金髪が特徴で、手足は人形の如く細い。服は着ていない。

「君は・・・・・・?」

 答えは即座に、そして簡潔に返ってきた。

「私はクレオ。世界を、壊す者。

そして、貴方方は、私を満足するに足ると思われる相手」

 意味が分からない。

「何故、こんなことをしたんだ? 杉谷さんの仲間や、ハルト君達の仲間を返せ!」

「返して欲しければ、私を倒すが良い」

 クレオはそう言って、どこからか剣を抜いた。

 私も、拳を握る。最初から全力で、手は抜かない。

 解放技を発動した。

「《神炎之拳(ゴッド・バースト)》ッ!!」

 両拳の炎が神々しく光る。自らが光の波動になったかのように、私はクレオに接近した。

 一対一の勝負で相手の合図を待たないのは、PvPではフライングに等しいが、この相手だけは正々堂々と戦っては勝てない。そんな予感がしたのだ。

 クレオは微笑を浮かべたままだ。

 再び、嫌な予感。

 それは現実となった。

 クレオが消えた。何の初期動作も無く。

 一瞬で体のあちこちに傷跡が出来た。体が痛みを感じるのに、時間が掛かったのか。

 痛みに耐えながら、次の必殺技を繰り出す。

「炎星、爆裂!!」

 必殺の十六連撃。炎の輝きのようにも、星の輝きのようにも見える光を纏った拳をクレオに叩きつけようとする。

 一撃目。テレポートで躱される。

 二撃目、三撃目、四撃目。

 五撃目。六撃目。

 全て躱されてしまい。

「うおおおおおおおおおおおおッ!」

 激しい雄叫びと共に、七撃目を放つ。

 だが。

「余を誰と思っている。神の力を以てしても、私を倒すことなど出来ぬぞ」

 炎星爆裂に似た輝きを放つ、クレオの剣。

 光の速さで放たれた刺突六連撃が、私の体中に突き刺さる。

「ぐおッ!」

 私の口から放たれた、血。

 八連撃目が、心臓に突き刺さり。

「うあああああああああああああああああああッ!」

 獣に似た声を上げながら、私の意識は、容易く刈り取られた。

 

「貴様も余を倒すことは、出来なかったか」


◇◇◇

 

 剣と剣がぶつかり合う音で、眼が覚めた。

 確か、私はクレオに倒されて・・・・・・。

 顔を上げる。ハルトがクレオ相手に苦戦していた。お互い物理と魔法の両方が得意故、互角の戦いをしている。

 クレオの瞬間移動さえも見切り、的確に技を返している。

 魔法と魔法の嵐が、そこにあった。

「ウォー・ヘッド!」

 ハルトの技。ミサイルの弾に似た気弾が、クレオに一斉射出させる。

歪曲世界(コントォルト・ワールド)

 クレオの右手の先の世界が歪み、ウォー・ヘッドは当たる前に霧散する。

 そのまま剣と剣のぶつかり合い。

 だがその途中。

 ハルトの顔が険しく歪み、右腕を左手で押さえた。

「ハルト君ッ!」

 骨折したのだろうか・・・・・・。クレオはハルトを蹴飛ばし、後退し呟く。

「これでハルトもセレスティア、コリューメも倒した。あとはお前を潰しきれば、私の勝ち。

残念だわ。満足させてくれると思っていたのに。

つまらないから消えなさい」

 クレオは、剣を高く掲げる。

 膨大なエネルギーを孕んだ闇色の気弾が生成されだした。

「これで、終わりよ」

 何とか、何とかできないのか?

 あの闇の気弾は、私の《太陽之手(プロミネンス・ザ・ハンド)》でも止められない。

 どうすれば・・・・・・。

『アサミさん』

 

 ハルトの声? しかしハルトはダメージを負って動けない。

 ならば誰が?

 その声が聞こえてから、白い空間に飛ばされた。

 すると正面に、ハルトが立っていた。

「ハルト君?」

 ハルトらしき人物は頭を振ってから、口を開く。

「私はハルトではありません。私はハルカ。死んでしまった、本物の勇者です」

 ハルカ。ハルトの前にアルカディアを守っていた勇者の名だ。

 彼女の死によって、ハルトは彼女の代理人として戦うことになったのだ。

「君は何故?」

「貴女に、あの者を倒す力を与えに来ました。

さあ、ハルトの代わりにフェロニカを取りなさい。そうすれば、あの者を倒せるでしょう」

 

 白い空間が消滅し、ハルカも消えた。

 私はハルカに言われた通り、フェロニカを取る。

 それを掲げてから、高く飛び上がり。

 光と炎を纏った剣と共に、左拳を振るい始めた。

「《勇者之炎(ブレイブ・ファイア)》ッ!」

 私の声と同時に、ハルカの声も聞こえた気がした。

 剣を振るったことないが、剣は自分からクレオを斬ろうと動く。

 ――さあ、アサミ。彼女を満足させてあげなさい。

 ハルカの声。

 ――うん。ハルカさん。

 ――これで、終わりだァァァァァッ!

 とどめは、フェロニカによる一撃だった。

 クレオは内側から爆散し、光を散らすように消え去る。

 爆発の光は、しばらく残り続け。

 それを見届けた上杉が去ろうとするが、その背中に叫ぶ。

「待て、上杉ッ!」

 その声は届かず、上杉はどうやったのかはわからないが空間を歪ませて、消え去った。

 また、逃したか。

 

◇◇◇

 

 上杉は倒せなかったが、事件は解決した。

 ハルトの仲間や、寿奈の仲間は無事元に戻り。

 アルカディアで、ライブが行われることになった。

 寿奈はステージ衣装で、センターに立ち。

「アルカディアの皆さん! 私達はRhododendron(ロードデンドロン)です!

今日は、楽しんでいってください! それでは聴いてください!」

 演奏が開始され、皆がそれを見始めた。

 

 『キミと共になら』作詞 松野心夜 歌 Rhododendron(ロードデンドロン)

(杉谷寿奈 服部正子 風魔琴実 百地優 伊賀崎道女)


 未熟だった僕が ここまで来られたのは

 キミがいたから

 キミも同じく未熟 だけど力合わせば

 完璧になれるんだ

 

 きっと僕らは これから先も不完全体

 だから 力合わせる

 

 1+1の答えは きっと2なんかじゃない

 10に してみせたい

 想い合わせて

 

 だから 一人で無茶なんてするなよ

 僕がキミを助ける

 キミとなら 出来る筈さ

 最後まで やり遂げられる筈さ

 キミと共になら

 

 

 躓いた僕に 手を差し出したのは

 キミだったんだ

 キミも同じく躓く だけど私も助ける

 置いて行ったりはしない

 

 きっと僕らは これから先も躓き続ける

 だから 助け合うんだ

 

 2-1なんて 絶対あり得ない

 欠けるなど あり得ない

 これからずっと

 

 だから 一人で無茶なんてさせない

 僕がキミの隣さ

 キミとなら いつまでも

 いつまでも 一緒にいたいと想う

 終わらせたくない

 

 1+1の答えは きっと2なんかじゃない

 10に してみせたい

 想い合わせて

 

 だから 一人で無茶なんてするなよ

 僕がキミを助ける

 キミとなら 出来る筈さ

 最後まで やり遂げられる筈さ

 キミと共になら


松野心夜です! これにてコラボ編は終了です!

遠坂さんとのコラボでしたが、どうだったでしょうか?

遠坂さんの方でも、浅井三姉妹とのコラボが企画されているので、そちらも是非読んでみてください!

それでは皆さん、またどこかで!

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