第5話 トウセン坊の挟み撃ち(6)
柿五郎は、朝ご飯でおいしそうなおイモを何個も食べたのはもちろんのこと、おしずのおっぱいをチュパチュパとたくさん飲みました。トウセン坊の顔面に出てしまった黄色いうんちも、柿五郎がおイモの食べすぎとおっぱいの飲みすぎによるところが大きいようです。
「柿五郎くんは、おイモが大好きだもんね。おっぱいのほうもたくさん飲んだし」
「だって、おイモを食べるのも、おっぱいをいっぱい飲むのも大好きなんだもん!」
柿五郎が元気なうんちが出たのは、それだけお腹の動きが活発である証拠です。そして、柿五郎は朝と晩に必ずおっぱいを飲むことを欠かせないので、黄色いうんちからくさいにおいが漂っています。
そのとき、坂道で倒れているトウセン坊の体が少しずつ溶け始めています。
「おのれ……。わしらの顔にこんなにくさい大グソをおもらししやがって……」
「わわっ! あんな小さい子供の大グソでわしらの体が溶けてしまいそう……」
どうやら、トウセン坊は熱を帯びたものを触れることが最大の弱点のようです。柿五郎がもらしたうんちが熱を帯びていることもあり、トウセン坊の体が溶けると同時に地面のほうに吸収されて行きました。
「おぼえてろよ……。お前の行く先には妖怪がうようよしているからな……」
トウセン坊は、最後に柿五郎に対する恨み節を吐き捨てるように言うと、2人とも完全に溶けて地面に消えていきました。そして、柿五郎のうんちもトウセン坊と同じように地面へ吸収されました。
「柿五郎くん、うんちおもらしの大失敗でトウセン坊をやっつけたね!」
「えへへ、ずっとうんちをガマンしていたけど、最後はガマンできずにトウセン坊の顔にうんちが出てしまったよ!」
うんちの大失敗は、結果的に柿五郎がトウセン坊にとどめを刺すことになりました。柿五郎は少し赤面しながらも、恐い妖怪をやっつけたことに笑顔を見せています。
「でも、柿五郎くんのお尻はこんなにうんちで汚れているなあ。ここから下へ降りたら池があるみたいだから、そこできれいに洗おうね」
柿五郎のお尻を見ると、うんちのおもらしでかなり汚れています。座敷童子は、坂道の途中で池へ行くための下り坂を見つけたので、柿五郎をそこまで案内しながら連れて行くことにしました。




