【第3章:銀河布武】
イマーガラ家との決戦、“フォルクェ=ザマの戦い”に勝利したノヴァルナは、その一年後の皇国暦1561年に、隣国ミノネリラ宙域の攻略に着手。事務補佐官のトゥ・キーツ=キノッサは、ミノネリラ攻略の橋頭保となる“スノン・マーダーの一夜城作戦”を成功させ、一躍ウォーダ家武将の一人へと出世した。
これをきっかけとして、ミノネリラ宙域の征服に成功したノヴァルナだったが、1563年初頭、力を合わせて銀河に秩序を取り戻す事を約束していた、星帥皇テルーザ・シスラウェラ=アスルーガが、アーワーガ宙域星大名“ミョルジ三人衆”によって、弑逆される事件が起きる。
さらに“ミョルジ三人衆”は、いないはずのテルーザの双子の弟、エルヴィス・サーマッド=アスルーガを次期星帥皇として擁立、銀河皇国の混迷はますます深まる事態となった。
これに対し、エテューゼ宙域星大名アザン・グラン家へ亡命していた、テルーザの実の弟ジョシュア・キーラレイ=アスルーガは、動かないアザン・グラン家に見切りをつけ、隆盛著しいノヴァルナのウォーダ家に、偽皇エルヴィスを排する上洛戦の支援を要請する。
この要請を受け、ノヴァルナは上洛戦を開始。ジョシュアを星帥皇の座に就け、テルーザの複製バイオノイドが正体であった、エルヴィスをBSHO戦で斃した。
ここに至りノヴァルナは、星大名という“武装勢力”が闊歩する銀河皇国に、星帥皇室から付与された武門の棟梁たる、銀河皇国直轄軍代行として“銀河布武”を宣言。全ての星大名に星帥皇室のもとへ参集し、宙域間の争いの終了と、皇国秩序の再構築に協力するよう要請する。
しかしながらノヴァルナの構想は、既得権益の縮小を恐れた上級貴族と、ウォーダ家主導による秩序の再構築を良しとしない、アザン・グラン家やタ・クェルダ家をはじめとする、有力星大名によって妨害を受ける事となった。
アザン・グラン家との軍事衝突から、義弟ナギ・マーサス=アーザイルの裏切りを経て、“ミョルジ三人衆”やイーゴン教総本山『イシャー・ホーガン』、二連自治星系エイザンによる包囲網を切り抜けたノヴァルナは、ついに銀河皇国と決別。両者は完全な敵対関係と化す。
そして皇国暦1566年1月、“第二次ノヴァルナ包囲網”の主戦力を担うタ・クェルダ家の当主、シーゲン・ハローヴ=タ・クェルダは自らの野心を胸に秘め、皇都惑星キヨウ上洛の大軍団を進発させたのであった―――




