防犯システムって不審者を完全にボコれないと意味がないと思うんだ・・・だそうです
毎度毎度遅くなってすいません
「もぐもぐ、やっぱりトールの作った料理は最高ね、カレンの作ったのもおいしかったけれど」
「マスターの作る料理は何というか格が違うといいますか・・・・はむはむ」
あのあと(カレンがレイナを背負った状態でログハウスに突撃してきたあと)、ジーク達が自己紹介など行い
まだ晩飯を食べていないという二人のために残りの材料であらたな料理を作ったのである
・・・・本当に今更だがこういうのは普通、従者組がするもんじゃないんだろうか?
よし言ってみよう
「なぁ、飯って普通、従者とかが―――」
「それはだめです」
「先輩のご飯を食べた後に私の料理なんて出せません」
「どうせ才能を持て余してるんですから師匠が作ってください」
「・・・・・・・・」
「諦めなさいトールあなたの料理は、当分他の物を口にするのがはばかられるくらい美味しいんだから」
まさかの満場一致かよ!!
ジークもクリスも口には出さないけど頷いてるし!!
はあ・・・・
「まったくあなたのレベルがいろいろおかしいだけなんだから、なぜ・・・?みたいな顔するのやめなさい。大体あの防衛システムもおかしいのよ」
レイナは夕飯のワイバーンのソテーを食べ終えると口を拭いながらそう言った
どうでもいいが肉や魚ばかりだと栄養が偏りそうだ
・・・自分で言っといてあれだけど本当にどうでもいいな
「そういえばレイナさん達はあの弾幕を切り抜けたんですよね?よろしければどうやったのかを教えていただけますか?」
「いいですよ、まったくいくら侵入者よけといってももう少し常識の範疇に収まるものにしたほうがいいわよ」
「へっ?結構あれで抑えて―――なんでもないです」
ノエルたちからの視線に耐えかねて思わず顔を背けてしまった
レイナはこちらをジト目で見た後、深いため息をついた
「まあいいわ、あなたの常識を問うていたら話が進まないわ。私たちはあの弾幕を―――」
「――――ふう、もうそろそろかしら?」
「はい、主はここを抜けた先にいます」
トールを探して、森の中を回っていた二人が、森の開けた場所に出るとそこには立派なログハウスがあった
「これは・・・間違いなく・・・」
「主が作ったものでしょうね」
二人はこの時点で若干呆れていた
カレンの主従契約の腕輪からト-ルの居場所を見つけた二人はすぐにでもログハウスに行こうとするが
「・・・この感じ、もしや!?」
「・・・おそらくしっかり罠を仕掛けていますね」
近づいた瞬間にログハウスの仕掛けられてある魔方陣が作動準備状態に入ったのに目ざとく気づいたのだ
トールが何回か似たようなものを作ったのを知っているため動きだす前にわかることができたのだ
「で、今回はどんな厄介なものを作ってくれたのかしら?」
「わかりませんが・・・まあ、こうすれば」
カレンがその辺にあった小石を目いっぱい力を込めて投げる
すると―――
ズッガガガ!!
突如ログハウスの周りに魔方陣が展開されたかと思うと激しい音をまき散らしながら魔力弾が四方八方に打ち出される
もはやそれは弾の〝点〟ではなく〝面〟の攻撃だった
しかしその魔力弾たちはある一定のラインを越えずにその場で霧散する
おそらくあれがトールの設けた境界線なのだろう
そんなことを頭の片隅で考えながらレイナとカレンは思う
なぜこんなにめちゃくちゃなレベルなのか、と
もはや悟りの境地に達しながらも二人はとりあえずそれは置いといてどうやって中に突入するかを考える
「レイナ、あの魔力弾相手に何秒持ちこたえられますか?」
「・・・大体、魔力障壁がもって5秒くらいといったところかしら。・・・ところでカレン、あなたあれほどの抵抗のある中何秒くらいで到達できるかしら?」
「ジャスト5秒といったところです」
二人はログハウスのほうを向き、なにも言わずレイナはカレンにおぶられる
直線距離約100メートル
カレンは少し後ろに下がると助走をつけて安全マージンがとられたラインを一息に駆け抜ける
次の瞬間先ほどみた弾幕が一気に張られる
「レイナ、お願いしますよ!」
「わかってるわよ!」
すかさずおぶられたままのレイナが魔力障壁を作りだし弾を防いでいく
魔力障壁を魔力弾はまるで削るかのように、辺りには黒板を爪でひっかいたような耳障りな音が響く
残り3秒、約70メートル
「っくぅ!!」
「さすがは主頭がおかしいと言わざるおえないレベルですね。いったいどんな化け物を相手にするつもりなのでしょうか」
魔力障壁が、ガンガンと魔力弾に押し返されるためかなりの抵抗があるはずだが、カレンはかなりの速さで突き進む
残り2秒、約55メートル
「!!・・障壁がっ!?」
「・・・加速します『瞬足』」
一気に加速しそして
残り約1秒、約3メートル
「ここまで来れば」
「終わりです」
ログハウスに突っ込んだ――――
「――――――――というわけよ」
「うわ~・・・」
「すごい・・・」
「なにがってレイナさん達もすごいけど、そこまで容赦ない先輩の作った防犯システムがすごい・・・」
「そうか?あんまり褒めるなよ」
「「「「「「別に、褒めてない(です)」」」」」」
「あっ、・・・そう?」
べッ別に悔しくなんかないんだからね
・・・誰にツンデレってんだ俺は
「それにしてもレイナさん達もお強いんですね」
「ええ、まあ・・・あれに付き合っているとやわなままじゃ生きていけませんので」
「あははは・・・・」
そんな感じでこの面子は親睦を深めていった
――――――――――――同時刻
「なに!?あのログハウスに突入した者がいただと!?」
「ハイ間違いないかと・・・、さらに付け加えるならばクフ様の配下の魔物が一パーティ、さらにはセナ様もやられました」
〝彼〟は眼鏡を中指を押し上げると従者に確認をとる
「それはあの王子たちがいるところにか?」
「・・・・おそらくですが間違いないかと思われます。いかがなされますか?」
「どうにもできんだろう?あんな防衛システムがあっては話にならん。・・・明朝、あのログハウスから離れたところで接触する。クフとローグ・・・あとメルも一応呼んでおけ」
「はっ!了解しました」
従者は他の仲間に連絡するため〝彼〟のテントから出ていく
従者がいなくなったことを確認すると
「まったく・・・カイ君もサキ君も一体今何を考えているのか・・・やはり天才の考えはよくわからないな、出来るだけ他の転生者との距離をとっていたかと思えば素性がわからぬ輩と同じ小屋で寝泊まりしたり・・・・まあ、すべては明日確認するしかないか」
ジーク達の前世の名を口にした




