31話
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
―ラグナロクを申請します―
―許可―
―申請が通りました。ラグナロクが発生します―
突然のアナウンスにビビる。来たか! ついに来たか! 天使との最終戦争が。直通通路を閉じる。メロニエールはここに居る。とりあえず、報告しないとな。
「天使が攻めてくる。ラグナロクを申請されて、許可が下りた。天使が来る。ここに」
「……遂に来ましたか。さて、何体の天使がここに来ますかね?」
「さあ? けど1000や2000じゃあ利かないだろう。万でも少ない。億でもなんとかなる自信はある。なら兆は準備してくるだろう。そもそも天使ってどうやって繁殖するんだ? 細胞分裂で増えるのか?」
「何とも言えないんですよね。どうやって増えているのかとかもそうなんですが、科学が進んでいるのか魔法が進んでいるのかすら解りませんからね。天使に関しては、見た目以外に情報はありません」
さあ、何処からでもかかってきなさい。どうあがいても無理ってなる可能性もあるんだけど、耐えて見せるから。頑張るからな。さあ、何処からでもかかって来い!
地上に天使が降ってくる。……マジでショゴスだ。奇麗な虹色をしているショゴスだ。本物のショゴスは汚い虹色をしているからな。解りやすい。奇麗なショゴスが天使なのか。……天界ってどんな所なんだろうか? それが気になって仕方がない。
「!? 早!? 天使の移動速度が速すぎる!」
「そんなにですか?」
「そんなにだ。もう入り口が発見された。直通通路は閉じてある。しかし、これは凄いな。大軍が攻めてきている。もの凄いダンジョンポイントが加算されていく。追加でどんどんと呼ばないとな。今のうちに補充をしておかないと」
滅茶苦茶早い。何と言うか、弾丸の様に飛んでくる。羽は何処にいったんだよって言いたくもなるけど、羽は生えてるんだよなあ。奇麗な虹色だ。もう何が何だか解らない。
想像できない人は、往年の作品であるドラゴンクエストより、エンゼルスライムの色を奇麗な虹色にしよう。それで合ってるから。大体合ってるから。そんなのが弾丸になって飛んできている。マジでヤバイ。一気にダンジョンの階層が突破される。
これはあれだな。星10以外は戦力にならんな。追いつけないもの。追いかけるものでもない気がするが。迎え撃たないといけないんだよ。早いけど、行くんだしょごたん。
不定形天使がショゴスにぶち当たる。ショゴスは耐えた。偉い。そして、吸収合戦が始まる。ショゴスは大きい。通路を埋め尽くすくらいはある。それを吸収していく天使。吸収し返すショゴス。何という戦い。地味!
そんなショゴスを後ろから魔法でぶち殴るヨグ=ソトース。天使を一時的に追い返している。けど、弾丸の様にどんどんと飛んでくる。アサルトライフルなんて目じゃない。軍事基地の対空射撃くらいの勢いで飛んでくる。
何体突撃してくるんだよ! ショゴスが押されている。ヨグ=ソトースが魔法で押し戻す。まるでショゴスという餅を搗いているみたいだ。ショゴスも頑張れ。死ぬんじゃないぞ。
そんなのが各地で展開されている。マジで天使の勢いが凄い。この弾丸をどうやって止めろって言うんだよって感じだな。
「あ」
「あ? 何ですか?」
「西の地上が空いた。多分ダンジョンコアがやられた」
「……早いですね。まだ始まって10分くらいですよ?」
「そこまで大きくなかったのか、星10をあまり用意できなかったのかだな。天使はどうすると思う?」
「知らないんですか? 実は私も知らないんです。でも、まあ、こっちに来ますよね」
「ですよねえ。やったね。もっと増えるよ」
まだまだ遊べるドン。あ、やっべ。ショゴスを突破された。ヨグちゃんもっと頑張って! 壁に隙間が出来てるよ! と、おやあ?
「天使って魔物を無視するのか」
「あれ? そうなんですか?」
「ああ、ヨグ=ソトースが素通りされた」
「……なんでなんでしょうか? コボルトたちは?」
「徹底的にやられた。アントたちも同様だ」
「という事は、どういう事なんでしょうか?」
「さあ? ラグナロクが時間制限付きとか?」
「あ、それはあり得ますね。星10をまともに相手していたら、攻略に時間がかかり過ぎてラグナロクが終わるのかもしれません」
「そうであれば?」
「そうであれば? 何ですか?」
「遅滞戦闘をするしかないよなあ! いけしょごたんず! 通路を封鎖するのだ!」
「……まあ、それが一番無難ですよね」
「当たり前だ。誰が対空射撃をするんだよ。通路が細いんだから、そこをショゴスで埋めれば解決。その後ろから魔法を使って天使を滅するんだよ」
無限にダンジョンポイントが湧いてくる。それならショゴスに使えば良い。時間切れ狙いだ。れっきとした戦い方だよ。遅滞戦闘は意味ある。負けを引き延ばすだけじゃなかった。
通路をものすごい勢いでショゴスで埋める。戦後の事は考えない。ポイントがある限り何とかなるんだから、今を乗り切るんだよ。余裕があれば、色んな魔物を出していく。とにかく足止めだ。時間切れを狙うんだ。
「報告! 北の反応も無くなりました! マジで? あそこは結構デカかったはずだけどな」
「普通は天使になすすべもなくやられるんですよ。ここまで耐えているだけでも凄いと思いますよ?」
「ありがとう。だけど勝たないと意味ないから。まあ、時間切れ狙いなんですけどねえ!」
「それでも勝利は勝利です。クレアデュロン商会の為に頑張ってください」
「俺も生きたいからさ。頑張れショゴス。君なら出来る」
通路いっぱいにショゴスを詰めていく。連射は禁止って言われてるよね。まるで神風の様だ。……マジで洒落にならない。天使の見た目がスライムなのに。スライム最強説が浮上している。
どう見てもスライムなんだよなあ。虹色に輝くスライム。いやね? あるよスライムが最強になる作品はさ。大人気連載中の作品のお陰で、色んな作品があるさ。大体その作品のせいでスライムが強キャラ感があるんだけどさ。この世界までスライムを推さなくてもいいじゃない。
まあ、対抗手段もスライムなんだけどな。汚い虹色のスライムであるショゴスが頑張っている。スライム対スライム。ラグナロクはスライムの頂上決戦だった?
そんな事はさておいて、作戦は結構上手くいっている。隙間を失くせ。埋め尽くせ。攻略させるんじゃねえぞ。メインはショゴス。後詰もショゴス。後ろにヨグ=ソトースを添えて。
良い感じに天使が渋滞している。弾丸突破も難しくなってきている。そこを高火力組がぶっ飛ばす。多少は天使が減っているんじゃなかろうか。多分だけど。減っているように見えないけど。
……兆で利くかなあ? もっといない? ダンジョンの一部が天使で埋まっているんだけど。大渋滞を引き起こしているんだよなあ。これ、後でどうすれば良いんだろうか。後処理大丈夫?
勝った後の心配とは恐れ入った。まだ負ける可能性があるんだよ。ここで勝たなきゃいけないの。何とかショゴスで耐え抜くの。後は、あ、ソルシエールが食われた!
後には天使がすし詰めになっているから、補充が出来ない。現状、天使を減らす事はあんまり出来ていない。でも、勢いよくの弾丸突破は無理だろう? いったん退却してから突撃してくるなら解らないけど、どうにもそこまでの知能はなさそうだ。
あ
「東側陥落! あと隣接してるのは南側の2つだけ、だと思っていたら1つ消えた」
「本当に早いですね。30分も経っていませんよ?」
マジでそれな。天使が勢いよく飛んでくるんだ。ダンジョンコアなんて一撃なんだろう。そうはさせないとばかりにダンジョンを伸ばしてきたからな。……部屋よりも通路が重要なんて聞いてないけど。
これが正規の攻略法なんですかねえ? 邪神ちゃん? 多分だけど、ダンジョンコアを増やしているのは邪神ちゃんだよね? まっとうに転生させるなんてありえないから。じゃあ、邪神ちゃんの思惑は? 生き残るダンジョンコアを作る事なのかね? そんな気がしないでもない。けど、生き残ったら何かしらの特典は欲しいんだけど。
次のラグナロクまで暇なんだよなあ。どうせまた同じ手段で止めるんじゃんね? 生き残れたらだけどな。時間制限があると信じたい。じゃないと天使の数が多すぎる。
全部処理しないといけないのは辛いんだよなあ。出来なくはないんだろうけど。それだけのダンジョンポイントが入ってきている訳だしさ。過去最速でポイントが増えていっているんだよ。これで負けろと言うのがおかしいまである。
「はい。南側の最後のダンジョンも逝きました。周辺オールグリーン。最悪だね」
「もう少し粘って欲しかったですけどね。もうすぐ45分くらいです。何処まで進まれましたか?」
「まだ1%地点も到達してない。時間切れまで粘り切ってやんよ!」
「朗報ですね」
「しかし、天使の圧が強すぎる。自分たちで自分たちを圧死させてくれないかなあ」
「不定形なんですから、圧死なんてしないんじゃないですか?」
「まあ、そうよね。ショゴス頑張れ。押し負けるんじゃない」
「まあ、押しているのは後ろの巨人たちなんですが」
「巨人の手の甲にエアバレットを叩き込んで、魔法組も頑張ってるよ。時間稼ぎなら何とかなるだろう」
「でも、時間にしてどのくらい耐えれば良いんですかね?」
「さあ? でも、流石にラグナロクが1時間で終わるなんて事はありえない訳で。その辺は記録が残ってないのか?」
「早い時は2時間で帰っていったらしいですね。目標を達成したら帰るので、最長時間は解らないんですよ」
「2万年生きたダンジョンもあったんじゃなかったっけ?」
「ありますよ? 何でなのか知らないですけど、あそこは狙われないんですよね」
「……何故に?」
「さあ? 何か神から天使に指示があるんじゃないですかね?」
「指示を聞けるような生態をしていないような気がするんだけどな。何かしら法則があるんだろうけど、それは解らないし」
「ですね。あ、もしかしたら、1回生き残れたら狙われないのかもしれないですよ?」
「それだと参考にならないんだよなあ。でも、次も来るってしてくれないと、楽しみが無いじゃない」
「楽しいんですか?」
「この危機感、堪んねえ。でも、これが終わったらもうお腹いっぱいって思うんだろうなって。でも、久々に苦戦してるからね。楽しくない訳がない」
危機的状況は楽しいぞ。タワーディフェンス系のゲームをしている時の感覚。これなんだよ。こういうのが良いんだよ。生死がかかっている? 上等! 負ける気なんて更々ないからな。暇してたんだ。もっと付き合ってくれよな。
良い感じに精神が崩壊してきている。もっとだ。もっと来い。ラグナロクが襲い掛かってくるんだ。最終戦争だ。もっと楽しませてくれよ。まだまだ終わるんじゃねえぞ。
喉元まで来いよ。来てみろよ。ショゴスの壁を突破してさ。何か打開策は無いのか? 無いならつまらないぞ? もっと何かしらの手札があるんじゃないのか?
「時間はどうですか?」
「始まってから5時間って所ですね。何処まで行きました?」
「大体2%地点。まだ50倍は遊べるぞ」
「250時間ですか。10日は何とか持つ訳ですね」
「敵に打開策があれば解らないけど、今の所突撃しかしてこない。けど、めっちゃ天使が集まってきてる。マジで凄い数が来てる。何でそんなに来てるの? ってくらいには来てる」
「余裕そうですね?」
「まあね? 天使もちゃんと討伐出来ているし、減らせてる。……減った感じはしないけど。足止めはちゃんとできてるし、裏からも攻撃が出来ているから。ショゴスの生命力が頼りなところがあるけど」
「出鱈目な魔物が居てよかったですね?」
「ほんとそれな。色々と検証しておいてよかった。それはそうと、寿命延長の魔法があるんだけど、使う?」
「魔族なのでまだまだ生きるんですよね。後2000年後くらいにかけてもらっていいですか?」
「その間は生きないと駄目な訳ね。生き足掻きますかね」
遅滞戦闘は十分に機能している。ショゴスの生命力が強すぎる。後ろから回復魔法をぶつけるだけで良いんだから。気合でカバーするんだよ。何とか生き残ってくれよな。
1時間、2時間と時間は過ぎていく。その間もメロニエールと会話を続ける。それが精神安定剤。話し相手が居ないと詰まらないじゃないか。
だから話しかける。些細な事でも話す。それでまだ戦える。そして、その時がやってきた。
「お? 天使たちが引き返していく。……終わったか?」
「終わったんじゃないですかね? ちょうど72時間って所ですけど」
「3日かあ。長い様な短いようなだな。耐えられたから良いけど」
「ですね。ダンジョンを失わずに済んだのは朗報ですよ。クレアデュロン商会にとっても良い事ですので」
「取引先が続くって事は良い事だもんな。……マジであっけなく終わったな。もっと何かしらあるものだとばかり思っていたんだが」
「それはそうですね。……本当に終わったんですよね?」
「疑問が残る。もう暫くは耐えてみるか」
「そうしますか。安全にです。あ、余ったダンジョンポイントでマジックバッグを3つ程ください。中身にはニッケルと銅と鉛を詰め込んでもらえれば」
「了解。準備しておく」
そんな訳で10日程待ってみたんだが、天使は現れなかった。……乗り越えたらしい。終わったか。何とかなったな。
これで暫くは安心して暮らせる。ダンジョンも減ったけど、支配領域はもういらない。ラグナロクを乗り越える事が出来ると解ったんだ。他のダンジョンに場所を譲るさ。
天使は何でダンジョンを襲うんだろうか。何か意図があるんだろうか。でも、謎のアナウンスがあったもんなあ。あれはどの神が発信しているんだろうか。邪神ちゃんではないよな。
★ ★ ★
「セーダン様、これ取り込んでくれます?」
「お? 何か出来たのか?」
「属性金属が出来ましたよ。ダンジョンに取り込んでみましょう」
「遂に出来たか。長かったなあ。50年くらい研究してた?」
「それくらいは研究してましたね。ダンジョン産のものがどこまでの品質になるのかって試して欲しいんですよ」
「了解。……ヒヒイロカネで作ったのか。ポイントが3倍くらいになってるんだが?」
「ヒヒイロカネが一番魔力伝導率が良いんですよ。加工は難しいんですけど」
「ポイントなら無限にあるから良いけどな。マジックバッグいっぱいに詰めれば良いか?」
「お願いします。それを持っていって、また研究が始まりますね」
研究は続けて貰わないとな。ダンジョンの発展も考えてもらわないといけないし。技術は進んでもらわないといけない。
まだまだ出来る事は沢山あるぞ。次のラグナロクまでは時間があるからな。……1回耐えられたんだから、次もいけるだろう。天使が進化していなければだけどな。何とかなるさ。その時までには準備しておかないといけないけど。
これでお終い。理由は?飽きた。ただそれだけ。




