第38話 恋心
歓迎会を初めて夜中3時過ぎた頃
「じゃあ、僕はそろそろ部屋に帰るね」
ルーカスはお菓子のゴミを片付けるとそう言って部屋へ帰っていった。
ウィルはどうしているかと言うと、騒ぎ疲れて一人先に寝てしまっている。
新しいクラスと、ダンジョンでモンスターと戦っていたからあまり意識をしていなかったけど、ウィルってカッコいいなぁ。
寝顔を見てそう思った。
「折角だから腕枕する形で一緒に寝ちゃお!」
大の字で寝てるウィルの腕に頭を乗せてウィルの体に抱きついた。
知ってはいたけど、改めて触ってみるとウィルの体は凄く筋肉質だ。
ドキドキして眠れないかも…
そんな事を思っていると、ウィルが寝返りを打つ。
「!!!!!」
寝返りを打った拍子にラファエルの頭を抱く形になってしまった。
「こ、これは不可抗力だよね…」
そう自分に言い聞かせながら目を閉じる。
ウィルの匂いと寝息が睡魔を誘う。
気付くとラファエルも眠っていた。
どれだけ寝ただろうか。
突然ウィルの体がビクッとした。
「ん…?」
ウィルがすごい顔をしている。
真っ青な表情をしているのに顔は真っ赤だ。
「どうしたの…?」
「す、すまん!!俺、寝てて気、気づかなかったんだ…!」
どうやら抱いて寝てたのを気にしてるみたいだ。
「あぁ、大丈夫だよ。よく眠れたよ。」
アハハと笑いながらそう言うと
「嫌じゃないのか?」
「え?全然。なんか安心して眠れたよ。」
「そ、そうか…」
ウィルは少しホッとしたような顔をした。
「お、俺部屋に帰るよ!また月曜日な!」
動揺を隠しきれないウィルは慌てて自分の部屋に帰った。
「やっぱり、男の人は嫌なのかな…。」
この世界で恋愛するのが少し怖くなった。
ウィルに恋心を抱いたが、この気持ちはしまっておこう。
そう決めたラファエルであった。
「そうだ、食材買いに行こう。」
芽生えた恋心を忘れようと他の事を考えるようにした。




