第37話 休日
「ふぅ、今日はこの辺にしよう。」
ウィルが汗を拭った。
ダンジョンに潜り続けて5日が経った。
今は15階にいる。
敵も少し強くなり、少しずつ進むことにしたのだ。
「よし、それじゃあ外に出よう。」
初日に食材買いに行ってから初めて外に出た。
「たった4日ほどなのに街がすごく久々に感じますね。」
ルーカスが夕焼けに照らされた街を眺めていた。
「よし、2日休んだらまた潜るからしっかり休もう!」
「「うん」」
こうして、3人は寮へと戻った。
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「ふぅ」
久々に自分の部屋に帰ってきた感じだ。
あれから4日ダンジョンに潜り続けていたのでパーティのポイントがかなり増えていた。
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パーティポイント 552P
個人ポイント 203P
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ついでにステータスも見てみる。
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ラファエル・シン・エモトァス
年齢 9歳
性別 男
生命力142/156 体力53/242 魔容量32/373
力39 魔力153 頑丈34 素早さ71
【加護スキル】
魔眼 鑑定 アイテムボックス
【技能】
剣技[3Lv] 索敵[2Lv]
【魔法一覧】
ライト[25Lv] ディバインパニッシュメント[25Lv] ヒール[25Lv] ハイヒール[8Lv] キュア[6Lv] シールドプロテクト[17Lv] エレメンタルプロテクト[16Lv] ブレッシング[12Lv]ホーリーバインド[14Lv]ホーリーアロー[21Lv] ライトニングサンダー[6Lv]
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たった5日間だけど、ステータスもスキルも上がっていた。
「土日は何しようかなー。」
今まではユカリや長女がいたので、一緒に遊んでいたけど、新しいクラスになってから同じ班の人も歳が離れているので遊びに誘いづらい感じがした。
「今日は疲れたし、ご飯食べてお風呂入って早めに寝るか。」
私服に着替えて部屋を出た。
「お!ラファエルじゃん!」
食堂に行くとウィルとルーカスがご飯を食べていた。
「こっちきて一緒に食べようぜ〜!」
ウィルが大きく手を振っている。
「今日はカレーとパスタか…カレーにしよう。」
カレーをとってウィルのいる席へと向かった。
「それにしても、ラファエルが入ってくれてほんと助かったよ!」
ルーカスがそう言いながらウィルを見る。
「だなー!回復できるのもレアだけど、貴重な魔法職だし。最初ははな垂れ小僧が入ってどうなるかと思ったよ!」
ハハハと笑いながらウィルが言う。
「鼻垂れって…」
苦笑いしながら呟いた。
「いや、でもラファエルのお陰でこんなにスムーズにダンジョン攻略できてるんだ。」
「そうなの?」
ウィルの話した事をルーカスに聞く。
「そうだよ、多分他の人たちはまだ10階到達してるかしてないかだろうね。」
「僕もこの班でよかった。」
ウィルは豪快な所もあるが、根は優しく真面目だ。
ふざけてるようでいつも周りを見て気にかけてくれている。
ルーカスも優しい性格で、自身の知識で周りをサポートする。
困った時は良い相談役だ。
「そうだ!明日の午後空いてる?」
ウィルが何かを思い出したかのように聞く。
「んー、特に予定は入っていないけど…?」
「じゃあ、明日18時に部屋に行くから部屋で待ってて!」
子供のような笑顔でウィルがそう言うと、訳も分からず了承した。
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結局土曜日は18時にウィルたちが部屋に来ると言うから、特に外出せずに家で魔法の練習をしていた。
コンコン
「お、来たかな?」
ガチャ
「お待たせ!!」
ドアを開けるなりウィルのでかい顔が近づいて来た。
「わっ!」
「やっほー」
ウィルの後ろからルーカスがひょっこり顔を出す。
「それで、今日は何をやるの?」
「なんだよ!これ見てもわかんないのかよ!」
呆れた顔でウィルが大きな荷物を突き出した。
「これは?」
「お菓子だよ!お・か・し!!」
「お菓子…?」
キョトンとしているとルーカスが説明してくれた。
「ふふ、これはラファエルくんの歓迎会だよ!」
「え!!」
「まぁ、そう言う事だ!」
ウィルが少し照れ臭そうにしている。
「ありがとう…!」
嬉しくて思わず涙ぐんでしまった。
「!!!」
ウィルが一瞬驚いた顔をした。
「べ、別に…パーティなんだから当たり前じゃんか!」
「本当にありがとう!」
ウィルに抱きついた。
「!!!!!!」
ウィルは顔を真っ赤にした。
そんなに照れ臭いのかな?
「ここにお菓子広げちゃいますね」
ルーカスが手際良くお菓子を出し始めた。
「それじゃあ、ラファエルのパーティ加入を祝って…」
「「「乾杯〜!!」」」
3人はジュースで乾杯をして、そのまま夜遅くまで騒いだ。




