嘘つき2
なんだろう?
俺は、リビングに向かった。
だが、お母さんはいない。
すると……
「カズちゃん、こっちだよ」
お母さんが玄関の方から顔を出して手招きしている。
俺が、お母さんの所に行くとそこには、庄吉とジャックがいた。
「なんの用だ庄吉!?」
「いやさぁ、一緒に買い物手伝ってくれないか!」
嫌だよ。
というか、なんで手伝わなきゃいけない!
どうせ、お姉さんにパシりにされたんだろ。
「どうしましたエルナ様?」
「チッ。フィルナか、お前は呼んでないんだよ!」
俺と庄吉は、めんどくさい事になるのを予見して、フィルナとジャックの頬を互いに引っ張って喧嘩を始めるのを阻止した。
「あら、ちゃうどよかった! お使いお願いできる?!」
なんで、タイミングよく頼まれるんだろう俺……
「わかったよ! 行くよ!」
俺は、そう叫んだ。
そうして、俺とフィルナと庄吉とジャックの四人で、近くの大型ショッピングモールに向かった。
その道中……
「いいか、絶対に喧嘩をするなよ!」
「わかってますよエルナ様!」
釘を刺しとかないとジャックとすぐに喧嘩し始めるからな……
「お前も、絶対フィルナちゃんと喧嘩せずおとなしくしろよ!」
「わかりました」
庄吉も同じ様に釘を刺す。
人様に迷惑をかけるのは、流石にな……
なら、学校でも自重して欲しいけど……
俺は、ショッピングモールに入ってすぐに頼まれた物を買いに行こうとしたら、庄吉に腕を捕まれて止められた。
「……ごめん、こんな事を言うのは、嫌だけど……服を買いに行こう!」
俺は、首を傾げた。
何言ってんだ?
別に変なところは無いだろ?
「僕もそう思いますよ!」
フィルナまで言うか!
「幼馴染みとして言わせてもらうが、流石にその変なTシャツはないと思うぞ!」
いや、そんなに変か?
この可愛いゾンビカサゴのプリントTシャツのどこが悪いの?
「いや、可愛くないよ!」
「可愛いくはないですよ!」
ねぇ、なんで刺してくるの?
フィルナも……
「俺は、可愛いと思います!」
……ジャック、お前はわかってくれるのか。
でも、流石の俺もその“爽快か”って書かれたTシャツはないと思うよ。
「ジャックお前も行くぞ!」
俺とジャックは、服の首根っこを掴まれて引きずられて服屋に入った。
「お前らさ……」
俺とジャックは着せ替え人形の様にとっかえひっかえで服を着せられてイライラしていた。
別にいいよ……
本当に……
でもさぁ、俺は、スカートみたいなのを穿くのが嫌いなんだよ。
おい! お前は、知っているもんな庄吉君!
いい加減、そのニヤケ顔やめろ!
というか、何見てるんだよ?
「……これ、僕のスマホに送ってくれませんか?」
「いいよ!」
おい、今送るって言っていなかったか!
俺は、二人のスマホを覗くとそこには、俺が着たくもないスカートを履いた俺が映し出されてた。
俺は、フィルナのスマホを取り上げて消そうとするが抵抗する。
うーん……
ここで『職業スキル』を使ってもいいが、流石に学校じゃないからなぁ……
どうしようかな……
すると……
「エルナ様、あれ食べたいです!」
俺は、フィルナの指差す方を見た。
お前、まだ食べるのか?!
しかも、今度はパフェを!
「良いよ。俺が出すから!」
おい、俺の従者を勝手に餌付けするな。
フィルナ、お前も目を輝かせるな。
「……食べましょう。ドルゴ様!」
そうだった。
この娘も甘いものが大好きだった。
というか、三対一かよ。
「もうわかったよ! いいけど……」
「やったぁ~」
「ただし、今日の夜ごはん俺に渡しても食べないよ!」
フィルナは、ただでさえ今日まだ、俺の血を吸ってないから、多分、腹いっぱいで明日のファルナになんか言われても知らないぞ。
まぁ、ファルナを困らせようとしてるような気もするけど、純粋に食べたいのかも知れないけど……
「大丈夫ですよ! それによく言うじゃないですか、甘いものは別腹だって……」
お前の場合、加減がないだろ!
それに、フィルナお前意外と少食だろ!
フィルナ達がパフェを買っている間に俺は、フードコートの席を取っていた。
「まったく、まだかな?」
「……お待たせしました」
選ぶの時間かかった……
お前、よりにもよって2つも食べるのか!
「あー、これか! これは、俺のだよ!」
庄吉、お前のかよ!
それより、後ろの超デカイパフェは……
「おい、クソチビガキ持ってやろうかそれ!」
「あんたに心配されるなんて屈辱でしかないから別にいいよ!」
はぁ、喧嘩が始まっりそうだよ。
まったく!
「というか、いいのか! お前は食べなくて!?」
「いいんだよ! それに、お前知ってるだろ俺が、甘いもの苦手なの」
こいつとは、腐れ縁だから結構色々知られてるんだよな……
逆もしかりだけど……
それはそうと、ジャックそれ食いきるの?
テーブルに置かれたのは、庄吉とフィルナのパフェの数倍はある容器にメロンやリンゴがふんだんに盛られたイチゴパフェがドンと置かれた。
「それに挑戦したいって言ったのお前なんだから食べきれよ!」
「大丈夫ですよ。こんなの食いきるなんて朝飯前ですよ」
ジャックは、容器に顔を突っ込むんじゃないかってくらいの勢いで食べ始めた。
うわぁ……
みるみる減っていく……
ちょっと引くわ……
すると、奥の方が騒がしくなった。
「……おい。誰かそいつを捕まえてくれ! 万引きだ」
奥の方から一人の人間の男性が、前を走る太った人間のおっさんを追いかけていた。
捕まえなきゃ!
でも、ここで能力使って捕まえて何か言われるのは、イヤだけどここで悩んでも仕方ない……
「おい、こっち来いよクソデブオーク!」
「誰が、オーク……」
「捕まえたぞ! 大人しくしろ……」
今のは、フィルナの能力か!
でも、ナイス。
フィルナ(ファルナ)を設定した時、俺はこの娘に面白そうと思って『悪口屋』というネタ『職業』を入れたのだが、簡単に能力を説明すると嘘をついてヘイトをかうというだけしかない『職業』を入れたのだが、フィルナは、それを強化した『嘘つき屋』という『職業』を入れたのだがファルナは、この『職業』を使いたがらない。
まぁ、ファルナは、嘘をつくのが苦手さからなぁ……




