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逆転移3

 そして、午後の授業が始まった。

 

俺達のクラスは、少しだけ特殊で、前述ようにこの学校自体緊急で造られた事もあって試験は、筆記等はなく実戦型式の試験いわば実力主義であった為すぐに試験が受けられたのだが、俺達は、簡単に言ってしまえば、試験官を倒した事によって最上位のクラス“特進クラス”と呼ばれるクラスになったのだが、俺達の授業と言うのは……


カーンという木を打ち付けた音が響き渡る。


「やるねぇ! 流石、俺の従者だけはある」

「ありがとうございます!」


二人一組のペアで木刀を使った『職業(ジョブ)スキル』有りの実戦演習で戦っていた。


流石に自分でファルナの『職業』を決めたけれど、やっぱり不意を突かれるなぁ!


俺は、そもそも、自身の『職業』が魔法を武器に纏わせたり普通に発動したりする関係と、『アルテミス·ノア』での魔法の仕様上隙が多くなってしまう関係上不意討ちや、『暗殺者(アサシン)』系の『職業』に対処するためにファルナには、『暗殺者』の『職業』を着けて対策をしたんだよな。

まぁ、そこにちょっと遊び心から()()()()()()()()()()んだよね!

でも、本人は使いたがらないけど……


「ほら、どうしたジャック! まだ、肩が温まったところだぞ!!」


厳しいな庄吉!

まぁ、あれでも一つの闘技場(コロッセオ)のチャンピオンだからな……

仕方ないだろけど、あと、お母さんの影響も受けてるかも?


「流石ですね先生!」

「褒めても何もでないよ!」


孝之には、従者がいないから、勇一先生とやっているけど、俺と庄吉と同格の孝之をいなすとは、流石だな。

俺も一度手合わせ願いたいな……


「よそ見しないでください!」


ファルナの木刀が目の前に迫っていた。


ヤベェ!

油断した。

流石俺の従者だ!

でも……


「『十二の時縛(ポーズ)』」


『アルテミス·ノア』の『魔法職業(ジョブ)』は、最初弱いと評価されていた。

なぜか、簡単だ。

発動するのに時間がかかるという訳ではなく、詠唱が長い為に隙が多く最大で十行にもなる詠唱文を唱えなきゃいけなく弱いと判断されて、初期の頃は、『剣士』系や『武闘家』系等の『職業』を選ぶのが多かった。

しかし、プレイヤーがたまたま見つけたモノによって評価が一変した。

それが、『短縮詠唱』だ。

効果は単純で、例えば火の初級魔法を使うのに短いとは言え二行の詠唱が必要だが、それを、『ファイアボール』のような関連する単語を唱えるだけで出せるのだ。

ただし、これにも弱点がある。

それは、威力が減退するというものだ。

俺の『十二の時縛』の場合、五行もある詠唱を唱えて自分の総MPの半分を使う事で十二分間だけ時間を止める事が出来るが、前述したように詠唱が長いしMPを半分も持ってかれる為コスパが悪い。

だから、『短縮詠唱』で運用出来るようにしているが、止められる時間が十二秒でMPも少なく済むが、素早く避けなければいけないから、結構シビアなんだよね……


俺は、ファルナの木刀を弾き飛ばし自分の木刀をファルナの喉元に突き立てた。


「参りました!」


危なかった……

危うく一本取られるところだった。

集中していなかったって事だから反省しなきゃな。


「腕を上げたねファルナ」


俺は、ファルナの頭を撫でてあげた。

すると、ファルナが唇を噛んでいた。


あれ?

もしかして撫でられるの嫌だった?


「ごめんね……」

「いえ、もっとやってください!」


なら、いいけど。

ねぇ、本当に大丈夫?

唇から血が出てるけど!!


「……()()()に自慢できる」


何か小声で呟いていたんだけど!

気のせいかな……


「お前も、罪造りな男……いや、今は女だったな!」


何がだよ。


「まぁ、いいや! ほら、ジャック行くよ」

「もう疲れて立てませんよドルゴ様!」

「仕方ないな……」


俺が、言うのもあれだが、持ち方どうにかならないのか。

流石に、脇に抱えるのはね……


「文句を言うならやめるぞ!」

「もういいです!!」


頬を膨らませるジャック。


お前も、人の事言えないだろう。

まぁ、ジャックを厳しく育てたいという気持ちは分からなくはないが、たまには、甘えないと駄目だと思うぞ。

 

「流石ですね先生、俺を追い詰められるのは、あの二人位だと思ってましたよ!」

「褒め言葉と受けとっていいのかな?」

「ええ、ですが、ここから……」


直後、チャイムが鳴る。


「今日の授業はここまで! 気をつけて帰ってね」


俺は直ぐに帰ろうとするが、ファルナに着ていた体操着の首根っこを捕まれてシャワー室に連れていかれた。


「何でいつもそのまま帰ろうとするんですか!?」

「いいじゃん別に減るもんじゃないんだから……」

「気にしてください!」


もう、このファルナが説教始めると長くなるから仕方ない。

ここが、素直に聞くか……


「わかった! 次からは、気にするよ!」

「なら、いいです!」


俺とファルナは、シャワーを浴びて帰路についた。

 都内某所にある今は、使われていない駅……

 

「……ハハハ! 今宵は、子の『ブルーアイス』を頂こう!」


そこには、誰がどう見ても怪盗だとわかる見た目の少女が今まさに、展示してあった宝石を盗もうとしていた。


「貴様、今巷で騒がれている怪盗だな! その宝石を離せ!」

 

警備員が周囲を囲み警察が銃を構えていた。


「怖い怖い、か弱い女の子に向ける物じゃないよ! それじゃ、去らば!」


直後、まるでそこに居なかったかのように消えた。 

「面白かった」


「続きが気になる」


と思いましたらぜひ、「☆☆☆☆☆」評価お願いします。

面白くなかったら☆1だけでも構いません。

それと、他にも連載しておりますURLを下に張っておくので興味がありましたらぜひ読んでみてください

https://ncode.syosetu.com/n8678ha/


それと、もしよかったらブックマークもお願いします。




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