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83・親戚のオジサン。

 アイリスさまにはもっと遊んで行けと言われたんだ。

でもね、オレもう疲れちゃったからね。

体はまだ三歳くらいだから無理は禁物なんだよ。

アイリスさまはホントはまだ勉強の時間なんだしね。


次回は新作の絵本を持参するからということで勘弁して頂いて退出した。

王女さま用の絵本はおばあさまが造らせたような羊皮紙製なんだ。

でも厚紙が量産出来るようになったのでオレの絵本も板じゃあなく全部紙製だ。

軽くて量産できるので新作も続々とできるようになったからね。

アイリスさまの知らない新作が色々あるんだよ。


老人クラブのおじいさんやそのお友達から色んな昔話を聞き出したりして

画家の卵な方々とコラボしてもらったんだ。

前世の話もチョッピリ混ぜちゃったりしてるんだけどね。

神話、伝説、民話、そういったものを纏めた本なんてあるのかなぁ? 

帰ったら調べてみようかね。


旧都に帰ったら王太后さまがお茶をご馳走して下さったよ。

でもね……必死で眠気をガマンしてたんだ。

サスガにキツイ一日だったね。

帰りの馬車じゃあもう白河夜船じゅくすいだったよ。


留守の間の不機嫌なミーアの相手は兄のトムとタムが引き受けてくれていた。

トムとタムはどっちかというと脳筋系なんだけど結構妹思いなようで苦手な

勉強要素の入ってる遊びにも付き合ってくれたようだ。

兄弟が居るっていいよね。

まあ……前世の鬼な姉たちを思い出しちゃったんだけどさ。


彼女たちは少し歳が離れてはいたけど確かに「姉」だった。

兄弟姉妹は協力者で指導者でライバルだと思う。一番身近なね。

プププ。オレの場合は支配者でもあったけど。


宰相閣下は遺伝子的には双子の兄だろう。

オレの体は彼の左腕からできているからね。

でも感覚としてはどうしても「兄」とは思えないんだよ。

かといって父親って感じでもないんだよねぇ。

親戚のオジサンくらいかもしれない。

保護者なのは間違いないけどね。


結局週一くらいのペースで王都に行くことになってしまった。

今回の王都行きはかなり疲れちゃったから疲れすぎないように気を付けないとな。

それにしてもなんだか毎日が忙しくなってきた気がする。

通う先が神殿だけじゃあなくなるなんて……

これで学園とかに行くようになったらもう大忙しかもしれない。

急がないノンビリ人生になるはずだったんだけど。



 次の日には錬金術師のロザさんがやってきた。

ゴムは完成したと言う。

やったね! コレでパンツのゴムが伸びても平気だね! 

あ! しまった! パンツのゴムじゃあなかったよ! 

うん……ヘアゴム用、ヘアゴム用。

きれいなお姉さん用だってのを忘れちゃあアカンよね。

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