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46・元悪役令嬢?。

 おばあさまはため息をつかれた。

ご、ごめんなさい……

まさか王宮に連れて行かれるなんて思ってなかったので。


「ああ……あなたのせいじゃあないのよ。

昔からメンドクサイのよね……あの人(王太后)」


昔から? 

まあ確かに同じお年頃だしお付き合いが有っても不思議じゃないよね。


「学園で同じクラスだったのよ。

もうその頃から前王の婚約者だったから気位は高いしワガママだし

自分が一番じゃあないと気が済まないしでねぇ。

うっかり期末の試験で私が一番を取っちゃったら目の敵にしてくれて……

まあ、他にも色々と『武勇伝』がある人なのよ」


よく婚約者の王に嫌われませんでしたね? 


「あー……嫌ってたというよりは彼女を見てなかったわね。

次から次へと付き合う女の子をとっかえひっかえ遊んでらしたから。

ほとんど捨て置かれたって感じだったわ」


おばあさまも魅力的な方ですのに前王には声をかけられなかったんですか? 


「だって私は夫のことが好きだったんですもの。

いくら王子でもお遊びの相手なんて遠慮するわよ。

夫をちゃんと捕まえるのに四苦八苦してたからそれどころじゃあなかったし。

彼も人気が高かったから」


おやぁ……おばあさま、意外と肉食系だったんですね。


「なのに前王はなびかないとみると気になったようでつきまとわれてしまって……

だから彼女に相談したのよ。

何とかしてほしいってね。

それまでのお相手たちは目の敵にされてイジメられてたんだけどそれでちょっと

扱いが変わってきたの。

ライバル兼親友みたいなポジションだったのよ」


メンドクサイってソレですか……

なんだか悪役令嬢みたいな雰囲気がしてきたなぁ。

今でもお付き合いされてるんでしょう? 


「まあね……でも夫が亡くなってから喪中ってことでこのところは館に

こもってる日々だったから。

アナタが来てくれたオカゲでちょっと元気が出てきたからまた社交を楽しんでも

いいかもしれないわね」


旧都に避難されていた王族・貴族の方々も王都に戻られているそうです。

姫君はご不例も治られたのでもうじき帰られるとか。

王太后さまもお寂しいのかもしれませんね。


「寂しいなんて言う人じゃないわ。

どうせまた退屈しのぎとかなんとか言ったんじゃないの?」


よくお分かりで……

私が色々やってたのも全部バレてるみたいですよ。

一応皆には内密にってことにしてあったんですけどねぇ。

黙ってろっていわれると余計にしゃべりたくなるってコトだったんですかね? 


「公務はキッチリする人だったけどその他のことは気まぐれですぐに飽きるから

周りは大変だったのよ。

アナタのこともじきに飽きるでしょうから暫くは我慢してちょうだい。

アレでも一応王太后なんだしね」


なるほど……権力はもう無くても権威はあるって感じかな。

面白そうなオレをダシにしてまたおばあさまと遊びたいってところかもね。

まあ、おばあさまが社交を再開されるのは悪いことじゃあないと思う。

メンドクサイとか言いながら楽しそうだからね。

不例・御不例

 ふだんの状態とは違うこと。特に、『貴人の病気』についていう。

                      (From goo辞書) 

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