表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
324/770

321・代官。

 今回のメンバーは最長老様、お供の神官様二人、オレと執事見習い、そして

なぜか秘書のカール君。

なんで君まで付いて来てるのかな? 


「オレ……実は旧都から出たことが無いんです。

王都も行ったこと無いんですよ。

妻の方が国内はアチコチ行ってるんです。

なんだか格差を感じてるというか……

オマケでもなんでもいいですからお供させてください。

ちょっとでも経験値を上げたいんですよ」


まあねぇ……奥さんは一流の錬金術師だけどカール君は親の七光りでギルドに

居ると思われてるって雰囲気だもんなぁ。

だからって行商から始める修行をさせようとはギルマスは思わなかったようだ。

商業の関係者だからって商売が得意だとは限らないんだよ。

ギルドの職員をさせたってことは多分カール君には商才は無いと思ったのかも。


でも営業職だけじゃあ会社は廻らないからね。

組織が大きくなればなるほどそういう管理部門が重要になったりする。

ギルドは言うなれば個人商店の集まりだけど大きな商会なんかも構成員だ。

そこで職員が出来るってのはソレナリの信用があるってコトになる。

まあソレが親の七光りってヤツでもね。


ミーア達は今回はお留守番ってことにした。

外国アーリウムにまで連れてったのに国内旅行なのに連れて行かないのかって思うよね。

でも今回はあくまでも最長老様の帰省が目的だからね。

お子さまなミーア達には遠慮してもらったんだよ。


え? オレ?  

そこは転移先が宰相家の領地だしぃ……

やっぱり行ったことのないところだしぃ……

オレの中身は転生者だからさぁ。

まあ理屈はともかく最長老様が心配なんだよ。

ついでに領地を見てきたいとは思ってるんだけどね。


留守にするのはミーアには内緒にした。

兄のトム・タムには言っといたけどね。

ミーアのご機嫌取りをよろしくねぇ~~。


 

 転移陣から出て驚いた。

神殿中のほとんどの人が集まってたんだ。

領地の代官達まで勢揃いしてたよ。

なんでこんな大騒ぎになっちゃったんだろう? 


「旧都の神殿の最長老様は北部出身の有名人なんですよ。

お若い頃はこの国のみならず他国にまで旅をされたほとんど伝説みたいな方です。

お目にかかれるなんてもう光栄な限りですよ。」


ココの神殿長様だって位階は高めの方なんだけどねぇ。

最長老様ってそんなに偉そうな態度はされない方だからホントに偉いとは

思ってなかったよ。

だって長老方って言うなれば相談役みたいなものなんだ。

半分引退されてる方って思ってたんだよ。

神殿の最高責任者って神殿長様だしね。


代官達まで全員集合しちゃってるのは何故なんです? 

オレが来ちゃったせいですか? 


「はぁ……宰相閣下はお忙しい方なのでコチラにいらしたのは数えるほどです。

この地方は他からの援助無しでは運営出来ておりません。

なので……その……少しでも良い印象をお持ち帰りいただきたいと思いまして」


なるほど……領地の現状は理解してるんだね。

でもオレは領地の様子を探りに来たスパイじゃあないですよ。

今回は最長老様の弟子のひとりのようなものです。

気持ちは分かりますが大げさな気遣いは無用ですよ。


こんな子供にまで気を使うのか……

代官も大変な仕事みたいだなぁ。

宰相閣下は北の国のことを気にしてるけどココの領地の事って

気にしてるんだろうか? 

なんだか少し代官達が気の毒な気がしてきたヘンリー君なのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ