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第5話 みんなと再会

 トレーニングルームから戻ってきた場所は王宮のすぐ横。スカーレットと別れた場所だ。

 まだまだ人が多いので、ちょっとした路地に入ってからスカーレットにウィスパーチャットを送る。

「お待たせー」

『お、やっと終わった?』

「まぁ、今日の分はね。それで、どうすればいい?」

『まだ王都? それなら南の入り口に来て。そこで落ち合おう』

「りょーかい」

 言われたとおりに王都の南口に移動。手ごろな岩に腰を下ろして待っていると門番のお兄さんに声をかけられた。

「よお、どうしたんだ?」

「こんちは。友達と待ち合わせ中なんだ」

「そうか。まぁ仲間がいるなら問題ないな」

 折角だからスカーレットが来るまでの話し相手になってもらおう。

「ねぇ、最近の調子はどうかな?」

「ん? 平和なもんさ。最近は新しい冒険者が腕慣らしで国内の魔獣を退治してるからな。街に来る魔獣なんぞいやしねぇ」

「みんな躍起になってるもんね。広がった世界目指して」

「そう言うあんたも目指しているんだろ?」

「一応ね。まだ始まったばかりだけど」

「俺も目指してみるかなぁ」

「こらこら、職務放棄だよ?」

「いけねぇ。黙っててくれよ」

 そう言って門番のお兄さんは豪快に笑った。

「いたいた。おーい、ハルー」

「やっほー……?」

 そこへスカーレットがやってきた。しかし、やって来たのは彼女一人だけじゃなく、他に四人も引き連れて。

「何話してたの?」

「ん、世間話。それよりも……」

 私はスカーレットが連れてきた人たちを観察する。そのうち一人は見覚えがあった。

「もしかして、シゲル君?」

「あぁ。久しぶりだな、ハル」

「やっぱり。アバターほとんど変わってないね」

 剣と大きな盾を持った鎧姿の男性ヒューマン。黒髪で短髪で、ガタイのいい体つき。

 彼は以前のMMOで一緒のギルドだったシゲル君だ。持っている武器は違えど、記憶にある姿とほとんど変わりない。

「あんまり格好つける気もないからな」

 そこにもう一人、男性ワーウルフもこちらに近づいてくる。細マッチョな体型で灰色の毛並みをした道着を着ている九割犬さん。

「おいおい、俺も忘れちゃ困るぜ」

「いや、九割犬な人は流石にわからないよ。でもその声は……多分、ジン君だよね」

 だけど、このワーウルフ君の声には聞き覚えがある。彼もシゲル君と同じく一緒のギルドにいた人だ。

「おうよ。だが、ここでの名前はストームだ」

「そっか、ストーム君ね」

「これでダーツ四人組が揃ったな」

「おー、懐かしい響き」

 四人目のスカーレットが補足してくれる。

「ほら、この前ダブルクロスのサ終が発表されたでしょ? その時に懐かしくなってログインしてみたら、たまたま二人に会ったのよ」

「その時にハルとスカーレットがアセリアをやるって話を聞いてな。折角だから俺たちもやるかって流れになったのさ」

「なるほどね」

「ってわけで、これからもよろしくな、ハル」

 私達四人は右の拳を合わせ、ニッと笑った。私だけ翼だけど。

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