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イミテーションリリー  作者: 緒明トキ
学校祭準備編
12/28

学校祭とまとめ

 

 さて、学校祭シーズンである。


 初夏に行われた体育祭では、体調を崩してぶっ倒れて謎のロマンス空間に閉じ込められたり、絵里子ちゃんが頑張って撮ってくれた美園さんの写真がなぜか全てピンボケしていたり(絵里子ちゃんはカメラの神様に嫌われているらしい)、翔子ちゃんのリレー時の武勇伝(伝説のごぼう抜き事件)について聞き出したり、アンリちゃんが薔薇組の宴会に乱入して持ってきた炭酸のジュースでビールシャワーごっこをして先生に怒られたりと色々あったが、夏休み前のテストにすべて持って行かれた。


ちなみにあたしはいやでもこつこつやらなければできないので、ノートにびっしり書いて覚えるタイプだ。暗記さえできればいいので無茶苦茶にノートに書き殴る。ペンの色も気分で変えるため、ホラー映画の小道具のようなノートができあがり、いつものように絵里子ちゃんにドン引きされた。


例の病気のためか修学旅行はなくて、市内にある施設などでの職業体験や大学見学を泊まりで行う研修旅行というものが行われた。メインイベントは、ものすごい広さの座敷で行われるまくら投げトーナメントだったと言っても過言ではない。女の子同士の戦いとは思えないほど壮絶だった。今思い出しても鼻の奥がつんとする。顔面はつらい。


 件の天使さまこと美園さん、じゃない、薫さんとは、あの日のことが夢だったんじゃないかと思えるくらい普通の先輩後輩の関係を築いている。いや、格段に親しくはなった。食堂で会うと必ず手を振ってくれるし、すいている時は一緒に食べることもある。が、やはり二人っきりになる機会もなければ勇気もない。夏休みなんて一度もお会いしていないのだ。やっぱりあれは夕焼けが見せた夢だったんだ、と思うと、そのたび惜しいことをしたなあといらない副音声が入ってくる。


くそったれ。じゃない、なんてへたれなのかしら、あたしったら。


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