発表
「それでは話は以上だ。では解散!!」
練習と合宿についての話が終わり一同は部室にもどる。
部室内は昨日の陽気な雰囲気とは逆に、少しピリピリした空気になっている。やっぱりさっきの部長の言葉が効いているのだろう。
「お前たち、明日のゲームセットまではお互いは敵同士だ。いくら同じ部員だからとか普段仲がいいからとか言う理由で手を抜く奴は『闘えない奴』として見なされるからな。入学もしてないのにその烙印を押されるのは恥ずかしいだろ?」
部長はそう熱く語っていた。
みんなが着替える位置も自然とAチームとBチームに二分されているし、誰も喋らない。
こんなピリピリした場所に長居する理由もないので例によって俺はそそくさと部室を出る。
佐々木にも
「悪いけど今日は一緒に帰らないほうがいいと思う。明日の朝もね。」
と言われたので今日は1人で帰る。きっと明日の朝もお1人様だろう。
午後のグラウンドでの練習は、守備の実戦形式、および最終確認と変化球を含んだ打撃練習を中心に行った。
練習中、特に強烈だったのは白石。
「うほほほーい!!」
と柵越えの度に奇声をあげるもんだからそりゃあもう、面白い。しかも彼は自覚してないのか、俺達がゲラゲラ笑ってるのをみてキョトンとしている。それもまた可笑しかった。
何はともあれ、室内練習場で絶不調だった彼は復調の兆しを見せた。
そして翌朝。不覚にも少しだけ寝坊してしまい、集合時間ギリギリの電車に飛び込む。
ーーな、何とか間に合った… と安堵して顔を上げると山野がいた。
「よっ、俺たちやばいかもなっ」
なんとも、お気楽そうだ。
「まぁ、まだ間に合うと思うよ。すごくギリギリだけど」
俺もなんとかなるだろうとは考えていた。
とはいえ、油断は禁物。最寄りの駅に着いた瞬間、猛ダッシュで練習場近くにある宿舎に指示通りスーツケースを預け吉田部長の元へ。
「お、遅れてすみませんでした。」
「ギリギリだなぁ、もう… 今回は遅刻じゃないから、とにかく早くバスに乗り込みなさい。」
今回は大目に見てくれるらしい。俺たちは 良かったぁ… と胸をなでおろし、バスに乗った。
バスに揺られること10分、いつものグラウンドに到着。着替えを済ませてすぐ集合。
監督が幾つかのルール説明や注意事項を話したあと、
「では今から、みんなお待ちかねのオーダーを発表する。」
全員の視線が奥田監督に集中する。
「Aチーム、1番 セカンド 上田、2番 ……」
と発表が続く。
スターティングオーダーは以下のようになった。
Aチーム
1 二 上田
2 中 末広
3 捕 佐々木
4 投 山縣
5 一 荒木
6 三 里仲
7 左 史田
8 遊 八木
9 右 朝上
P 控 大石
Bチーム
1 中 吉永
2 遊 有田
3 三 渡邊
4 投 平瀬
5 捕 白石
6 一 浦部
7 二 的山
8 右 小林
9 左 千々和
P 控 山野
スタメン発表の後は、新入部員全体で試合前のノックを済ませ、両軍はそれぞれのベンチへ。
俺たちBチームは円陣を組み
「いいかぁ、相手が誰であろうととにかく最後まで諦めずに闘え。んじゃいくぞ!」
おおっ!!! と全員に気合いが入る。
Aチームも同じく円陣を済ませ、
両軍、ホームベースを挟んで向かい合う。
「えー、九玄坂高校新入生Aチーム対Bチームの試合を
※特別ルールで始めます。」
よろしくおねがいします!!
両軍が一礼。いよいよゲーム開始だ。
※紅白戦特別ルール
① 7イニング制、延長なし
② 先発投手は1〜4回を、控えの投手は5〜7回を投げること。(但し、怪我などは例外)
③ 5回以降、先発投手は指名打者に。控えの投手は投手専念とし、打席には立たないとする。
(要するに、山縣と平瀬は5回以降は指名打者。山野と大石は登板のみでこの試合では打席に立たない)
さて、私の稚拙な文章で書かれた作品をここまで読んでくださり本当にありがとうございます!
いよいよ紅白戦に入りますが、試合は一体どうなるのでしょうか??
今後の展開が楽しみな方はしおり代わりにでもいいのでぜひブックマークお願いします!
もし、感想を書いてくださる方は文章表現の下手さには触れないでください…(せめて触れるならやんわりとお願いします)




