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通達

「はぁ、はぁ…。くそっ…。」


そんなはずはない。確かに14球の柵越えと僅差ではあったが半分もフェンスを越えられなかったのは、流石に悔しい。


「すげぇな、白石。」

「まぁ、こんなもんさ。カナディアンパワーよ」

と白石は胸を張る。やはりあいつのパワーは伊達じゃない。


そして、昼休憩の間に自主的(勝手)にやったホームラン競争の反省会を2人でしながら外野グラウンドに落ちたボールを拾う。


拾い終わると、飯の休憩も終わって先輩たちがぞろぞろとグラウンドに出てきた。


ボールをカゴに戻したとき、先輩と思われる人が

「そこの二人、新入生だろ?なんか部長さんが新入生に集合かけてたぞ。」

と教えてくれた。

確かに先輩が指さした先には山縣や佐々木ら新入生が集まっていた。

「ありがとうございます!」

とお礼をいって集合場所に向かう。




俺たちが集合場所についた直後、吉田部長から通達があった。


「あー、諸君。今度の合宿で使われる宿舎が改装されるらしくてな、もしかしたら寮の制度が確立されるかもしれん。」


「ホントですか?部長?」

皆はざわついている。

「まだ詳しいことは分からんがな。部活としてはなるべく寮に入れてもらいたいからとにかく親御さんに相談してほしい。」

そして部長は一言付け加えた。

「あと、明日の練習楽しみしとけよ。」



その後は新入生全員でウェイトトレーニングやチューブトレーニングなどを行って、この日の練習を終えた。



「ふぁーっ、やっぱり高校での練習はきちぃ〜よ。」

「やっぱり先輩は上手いなぁ、球もめっちゃ速い。」

「怖くね?明日の練習もキツそ〜!」

「寮にはいる?どうする?」

という会話が部室を飛び交う。ただ、俺は疲れきっていて話す気力もなく早く帰ることばかりを考えていた。本当に今日は色々あった。だから頭を整理するためそそくさと部室を出る。


陽はもう今にも落ちそうだ。それにしても今日の夕陽は綺麗だな〜、なんて考えていると

「よっ、早く帰るだろ?」

急に佐々木があらわれたので一緒に帰ることとなった。




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