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道程

「よぉ、俺だ」

そんなのは挨拶ではありません。

こんばんは、寒い日が続きますが皆様お元気でしょうか?……でお馴染み、遊月奈喩多です!

いよいよ主人公くんが会社を訪れます。その後どうなることか……。

温かく見守ってあげてください。

本編スタートです!

 面接当日。

 実はこの会社で採用されるなんて思っていなかった俺は、この前日に地元のハローワークで諸々の登録を済ませ、いくつか求人情報を持ち帰ったばかりだったのだが、結論から先に言わせてもらうならば、それらは必要なくなったわけである。

 その会社は俺の住む市内にある聞いたこともない(というか、当時の俺は就活生だったわりに企業研究もそこまでしていなかったわけだが、それを差し引いてもたぶんマイナーにマイナーを重ねたような)小さな物流会社だった。物流会社というと広い敷地、巨大な倉庫、敷地内では引切り無しにトラックが往来しているという大手の姿が想像されがちだが、少なくとも俺が面接を受けたのはそういう所ではなかったのである。

 まぁ、当時の俺にとって――と言うと今は違うみたいだが考えてみたら今も変わらない――大事なのは地元の会社であるということだった。家庭の事情ってやつも少しはあるが、何よりも俺自身が、毎日の通勤で時間を取られることをひどく嫌っているからだ。

 指定されたのはそれなりに設備の整った営業所(先輩社員・談)。

 残念なことにプリンターを壊したばかりの我が家ではネットで表示される地図を紙にすることができなかったため、仕方なく太陽の下ではえらく画面が見づらくなるガラケーのカメラで撮影して、愛車に跨った。

 大学4年になってから買ったリクルートスーツは、まだ数回しか着ていなかったこともあってわりと綺麗めで、手入れなど必要はなかった。まぁ、時短って考えとこうか。

 住んでいる市内、とは言ったが、決して近い場所だけではない。

 事実、俺が指定されたのは自転車で小一時間くらいかかる場所だったので「もしこの営業所で採用されたとしても俺は別の会社に入る!」くらいの意気込みだったわけである。

 まぁ、市内といえど普段は全く来る用事のない地域を自転車で走れたのはかなりいい気分だったが。

「午前9時半、○○営業所……。ここか」

 気合を入れ過ぎて30分も早く来てしまったため、俺はちょうど近くにあったコンビニで時間を潰すことにして、なんやかんや25分後。

「もしもし、本日面接を受けさせていただきます(俺の名前)と申しますが、これから御社に伺ってよろしいでしょうか?」

「あー、はい。どうぞー」

 おぉ、軽いな。

 そんな感想を抱きながら、プレハブ小屋(会社の事務所である)に向かって、俺はドアを開けた!

あぁ、主人公くんが段々私に追いついてくるのを感じる……遊月奈喩多です!

うん、もう上記で全てですな。

また次回でお会いしましょう!


ではではっ!

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