1話 求人
という名前の話を書きたくなったので、書きました!!
……たぶん、あらすじの方で主人公くんが言ってくれたことが全てです、えぇ。
「というわけだからさ、まぁ、読んでみてくれよ」
え!? ちょっと、まだ出番じゃないのに……。
というわけで、本編が待ちきれなさそうなのでスタートします!
その会社に就職することが決まったのは、大学の卒業も間近となった2月末のことだった。
幼少期からそうだったので今更感も半端じゃないが、俺という人間はどうも時期が遠いときは「○○頑張るぞ!」と息巻いてみせることが出来るものの、いざ時期が近付いてくると何だかやる気がしなくなって結局周囲から強制される、もしくはやらざるを得ない空気になるまで腰を上げることができない性質だったようだ。そしてやらなくて済むことは極力やらない……というパターン。
……これだけだと相当無気力な人間だと思われそうだな。
とにかくだ!
とにかく、三つ子の魂百までということなのか、俺は受験勉強についても大学のレポートについても飲み会の店探しについても万事がその調子であり、しかし土壇場で何とかできるだけの運は持っていた(実力……とは違うと思うんだ)。
たまたま受験で出たのが仮試験を作ったりできる程度に詳しい範囲だったり、得意科目の配点が高かったり、講師の都合でレポートの〆切が延びたりetc...
そんなこんなで、万事何とかなってきた俺なので、就活についてもわりかし考えが甘かったのは認める。
何せ大学4年の俺は、公務員1本でまぁいけるだろうなんてことを本気で考えていたのだから。
完全に「そう かんがえる なんて とんでもない!」だったのだが、まぁそれはな。結果が示してくれたさ。
そんなわけで公務員試験が全滅してから慌てて大学の就活イベントに参加したりしたわけだが、そんなにすぐ見つかるなら苦労はないというものであり、今月中、今年中……という目標はただの夢へとなり下がり、ようやく採用されたのも何故か希望していなかった営業職。しかもすぐ返事をしろとのことだったため、さすがに辞退せざるを得なかった。
結局そのイベントで得たのは、会社の採用担当と話すときに緊張しない程度のコミュ力と動き始めたという実感くらいのもので――「くらいのもの」と言ってもその後の俺にとってわりと大きなものではあったが――残念ながら進展はなかった。
考えてみたら「地元就職」を1つのスローガンにしていた俺にとって、前述の会社への就職はたとえ希望していた部署でもできそうになかったのだが、これを機に俺の就活も少し変わった。
いっそ新卒採用に力を入れているところじゃなくても、地元で働けねぇかな?である。
そう考えると、今のネット社会は便利だ。
地元就職を考えたら「✖✖市 正社員 求人」とでも打って検索してみたらわりと詳しいところまで会社情報を得ることが出来る。会社だって人を求めて情報を出しているわけなのでよほど気が回らない所でない限り地図情報だってもちろんある。
申し込みについても、サイトで氏名・住所・志望動機・学生時代の自分について等を入力して送信すれば、もうあとは面接日を待つだけとなるわけだ。中には履歴書の送付も必要な場合もあるが、大体は当日持参で大丈夫という具合である。
更に、休日の新聞に入っている求人チラシも捨てがたい。
ついついバイト探しだけに使ってしまいがちだが、このチラシにだって正社員求人は載っている。俺が住んでいる地域では土木・建築系が多かったなぁ……としみじみ思い出す。
そして、その会社――つまり俺が現在働いている会社を見つけたのである。
こんばんは、珍しく短めの連載を書いてみることにした遊月です!
え、愚痴? 違いますよ? これは私じゃなくて主人公くんのお話ですから♪
次回はいよいよ面接のお話です(いよいよって感じでもないか)。
お楽しみに!
ではではっ!




