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誰も私の限度額をチェックしなかった。私のミスだ。  作者: ヤッシュ


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第三章 — 海斗という名の好奇心的災害

俺が最初に魔法の本を読んだのは、三歳の時だった。

四十分で読み終えた。

次の本に取りかかった。

六時間、止まらなかった。

リナが見つけたのは深夜を過ぎた頃だった。

読み終えた本に囲まれて。

三本の蝋燭は燃え尽きていた。

残り一本の明かりで読んでいた。

リナは何か言いたげな顔をした。

俺は本を読んでいたから気づかなかった。

彼女はその顔をした。


さて、学んだことを整理しよう。

魔法とは、魔力に形と意志を与えたものだ。

魔力とは、あらゆるものに存在する根源的なエネルギーだ。

人の中に。

動物の中に。

岩にも、土にも、水にも、物と物の間の空気にも。

世界そのものの中にも。

見えない経路を通じて血のように流れる。

あらゆる生き物がそれを持ち。

あらゆる生き物がそれを異なる形で使う。

元素とは、魔力が人の本質を通じて現れる表現だ。

主要元素は十種類。

火。

水。

土。

風。

光。

影。

雷。

氷。

ほとんどの魔法使いは一つを持つ。

ごく稀に二つ持つ者がいる。

三つ持つとなれば、歴史書に記録されて数十年議論され続けるレベルの話だ。

それから、上位元素がある。

時間。

空間。

精神。

魂。

虚無。

エーテル。

これらは学習でも鍛錬でも得られない。

発現するか、しないかだ。

上位元素を持って生まれた魔法使いは、どの王国に立っているかによって、途方もない祝福か深い呪いのどちらかと見なされる。

全部、最初の本で読んだ。

面白い、と俺は思った。

非常に面白い。

続けよう。


世界はそれだけじゃなかった。

精霊が自然の場所に宿っていた。

川と湖に水の精霊。

古い山の深部に土の精霊。

風が止まない高い場所に風の精霊。

常に見えるわけじゃない。

でも、常にそこにいる。

精霊獣は違った。

より大きく。

より古い。

水の精霊獣は川に宿る精霊じゃない。

川が意識を持つほどの何かになったものだ。

その違いは重要だった。

伝説の生き物たちは、地図に丁寧に記されている場所に生息していて、冒険者たちは非常に腕が立つか非常に頭が足りないかのどちらかでない限り近づかなかった。

本たちはそれを自明のこととして扱っていた。

魔族も存在した。

本たちはこのセクションについては、居心地が悪そうだった。

文字が小さくなった。

文章が短くなった。

著者たちが情報を載せたいと思いながら、同時に早く次に進みたがっているかのように。

俺はゆっくり読んだ。


そして六冊目の最後の項目に辿り着いた。

後ろの方にある小さな章。

ほとんど付け足しのような。

サイロフェン地域における注目すべき存在

小さな精霊たち。

三つの町向こうの湖に住む水の精霊獣。

深い森に生息する伝説の生き物たち。

標準的なもの。

それから最後の項目。

ゲオタイン

未知の上限を持つAクラス存在。

才園沿岸領地の東、森林地帯に生息。

三百年前に初めて記録された。

その後の記録は少ない。理由——調査員が戻ってこなかったため。

推定脅威分類:国家終焉級

特記すべき特徴:不明。

接触:強く非推奨。

現在の状況:休眠中。

俺はその項目をしばらくの間じっと見ていた。

国家終焉級、と俺は思った。

一体の生き物が。

森に座っている。

俺の家の近くで。

休眠中で。

本を閉じた。

次の本を開いた。

もっと本が必要になりそうだ、と俺は思った。


自分の魔力を感知しようとした時に気づいた問題は、多すぎるということだった。

これを発見したのは四歳の時だ。

自室で静かに座って。

本に書いてある通りにやっていた。

意識を内側に向けろ。流れを感じろ。

ほとんどの子供が最初に自分の魔力を感知するのは六歳か七歳頃だと、本ははっきり書いていた。

四歳で意識を内側に向けた。

そして即座に、川の中に手を突っ込んだような感覚に見舞われた。

小川じゃない。

流れでもない。

川だ。

速く、巨大で、あらゆる方向に同時に流れる川。

底が見えない深さを持つ川。

意識を引き戻した。

そのまま座っていた。

……これは、多い、と俺は慎重に思った。

もう一度試した。

ゆっくりと。

やはり川だった。

比較の基準がなかった。

本には魔力量を「小・中・大・特例」で説明していた。

これが何に当たるかを説明するカテゴリは、どこにもなかった。

心配しないことにした。

練習を始めた。


最初は火だった。

魔力を外に出す。

熱の意志。

形。

四歳半で、掌の上に小さな炎が現れた。

青く変えた。

白く変えた。

また橙色に戻した。

火元素——確認、と俺は思った。

次は水。

それから土。

それから風——部屋の中のあらゆる紙切れが同時に反対側の壁に吹き飛んだ。

風を取り消した。

紙を集めた。

光を試した。

部屋が一瞬、快晴の正午並みの明るさになった。

即座に取り消した。

急な暗闇の中で座っていた。

光元素も確認、と俺は思った。

メモ:光元素は屋外で使うこと。

影。

雷。

氷。

一つずつ。

全部が応答した。

全部が、俺が手を伸ばすと来た。

まるで待っていたかのように。

八つの元素の炎が、指の上に一列に浮かんだ状態で俺は座っていた。

しばらくじっと見ていた。

これは普通じゃないかもしれない、と俺は思った。

それからもっと深くに手を伸ばした。

川の、何か違う部分に。

より古い。

より奇妙な何かに。

時間が、何かがほどけるように応答した。

空間が、扉が開くように応答した。

精神が、鏡がこちらに向き直るように応答した。

魂が、温かいものが温かいものを認識するように応答した。

全部取り消した。

完全に普通の部屋に、完全に普通の家で座っていた。

一つの元素が標準で、二つが特筆すべきで、三つが歴史に残るとされる世界で。

そうか、と俺は思った。

これは多分、誰にも言わない方がいい。


六歳で、練習できる場所が必要になった。

自室は狭すぎた。

屋敷の敷地内は目立ちすぎた。

空気圧縮の実験で柵を吹き飛ばしかけていた。

草が半径十二フィートの完全な円形に押し倒されていた。

セラが窓からそれを見て、俺に満足に答えられない質問をしてきた。

プライバシーが必要だった。


初めて本格的に空間元素と向き合った。

その本質に沿って感じてみた。

何をしたがっているか。

押したら何ができるか。

目の前の空気が引き裂けた。

何もない空間への扉。

俺はそれを見た。

それが俺を見返した。

踏み込んだ。


ポケット次元は灰色だった。

灰色の床。

灰色の空。

あらゆる方向に続く灰色の距離。

匂いがない。

音がない。

ここでは何も起きたことがないから、何も蓄積されていなかった。

俺はそれを見た。

これは受け入れられない、と俺は思った。

土から始めた。

魔力を灰色の床に押し込んだ。

土を思い浮かべた。

深さを思い浮かべた。

屋敷の外の農地にある、暗く豊かな土を思い浮かべた。

床が土になった。

もっと押した。

丘が生まれた。

それから山。

山は巨大で、ずっと間近で見たかったから。

頂上に雪をつけた。山には雪が正しいし、見た目もいいから。

次は水。

丘と丘の間を縫う川。

湖。

それから海——規模に興味があったから。

海は多少やりすぎだったかもしれないけど残した。

風。

灰色の空に奥行きが生まれた。

雲が形成された。

じっと座っていれば発達過程を観察できる、本物の気象システムを持った雲が。

海の上で小さな嵐が生まれるのを見ていた。

深く満足した。

光。

空が明るくなった。

日光とは少し違う。

もっと温かく、もっと均一な何か。

自分が作ったものを見た。

それから木を加えた。

適当な木じゃない。

特定の木を。

前の世界の森の記憶を。

日本。

あの森の特有の質感。

杉の香り。

午後、木漏れ日が林立する木々を通り抜ける瞬間。

あの木々を作った。

それから果樹。

それから花。

川沿いに竹。

山の岩に苔。

木々の日陰の部分に羊歯。

次元に満ちていった。

無臭ではなくなった。

森と水と、朝の空気の中で生きるものの、あの特有の緑の匂いになった。

その真ん中に座った。

息をした。

いい、と俺は思った。

これはいい。


その時、木立の中で何かが動いた。

俺は固まった。

一頭の鹿が杉の木々の間から歩み出た。

止まった。

何も恐れることを学んでこなかった動物特有の穏やかさで、俺を見た。

俺は見返した。

あれは俺が作ったんじゃない、と俺は思った。

それから理解した。

生命とは単一の元素じゃない。

組み合わせだ。

土と水と風と光が十分な複雑さで組み合わさると、やがて生命が生まれる条件が生まれる。

俺は意図せずにその条件を作り出していた。

次元が、残りを自分でやった。

鹿は木立の中に戻っていった。

俺はしばらくじっとしていた。

それから立ち上がって、自分の助けなしに現れたものを見に行った。

かなり多かった。

杉の木々の高みに鳥たち。

俺が絶対に置いていない川の中に魚。

草の中に虫。

次元は生きていた。

作られただけじゃなく。

生きていた。

長い時間かけて歩き回った。

次元全体を一度に見渡せる山の一点を見つけた。

片側で輝く海。

もう片側で動きに満ちた、深く暗い森。

全ての中央を、午後の光を受けながら流れる川。

そこに座った。

俺がこれを作った、と俺は思った。

一つの元素じゃなく、全部を使って。

元素たちが十分な空間と十分な魔力と十分な時間を与えられた時にやることを、やらせることで。

外の世界も同じ方法で作られた。

その考えが、しばらく静かに俺の中に座っていた。


その後、実験が本格的に始まった。

プライバシーがあった。

無限の魔力があった。

破壊して再構築して何度でも破壊できる次元があった。

本があった。

増え続けるノートがあった。

世界の魔法の基準が何なのか、俺には分からなかった。

これが後に重要な情報だと分かることになる。

本は特例の魔法使いについて説明していた。

小さな山を消せるSランク冒険者。

気象システムを変えられる宮廷魔法使い。

単独で戦局を覆した戦争魔法使い。

全部読んだ。

それから次元に入って練習した。

練習した。

練習した。

俺はその間ずっと知らなかった。

呪文の組み合わせを試していて間違えて壊した山が、Sランク冒険者が影響できる何よりも大きかったことを。

作って軌道に乗せた六つの月が、誰も試みたことがないから本に「不可能」として記載されていなかったことを。

時間と空間と精神と魂の元素から構築した「AI」が、まだこの世界に言葉すら存在しないものだったことを。

俺はただ練習していると思っていた。

上達していく初心者だと思っていた。


自動で更新される写本を作っていた。

開発した呪文を全て。

発見した相互作用を全て。

確認または破壊した理論を全て。

勝手に記録される。

最初は薄かった。

もう薄くない。

ある夕方、AIと向き合っていた。

沈黙は退屈だから声を与えていた。

「先週木曜日の魂・空間の相互作用について」と俺は言った。「記録を確認させてくれ」

AIの声があらゆる場所から、どこでもない場所から同時に来た。

空間的凝集質量に魂元素を十分な密度で適用すると、凝集が不安定化します。月の分裂は四・三秒で完了しました。生じた破片群は東の空の約十二パーセントに分散しました。

「修正計算は?」

係数は質量体積だけでなく質量密度を考慮する必要があります。現在の式は特定の閾値以下の物体には機能します。閾値を超えると相互作用が非線形に加速します。

「同じ力をもっと大きなものに適用したら——」

結果は著しくより劇的になります、はい。

四番目の月の代替品を見上げた。

同じ大きさ。

同じ軌道。

「修正式をテストしたい」と俺は言った。

月に対して?

「月に対して」

……今その月を再建したばかりですが。

「知ってる」

……記録します。

魂元素の流れに手を伸ばした。

修正計算を適用した。

押した。

四番目の月が、ゆっくりと砕け始めた。

丁寧に分解されるように、一片ずつ。

破片が次元の赤道を巡るリングの形に広がっていった。

そのリングを見た。

これは実際に美しい、と俺は思った。

「成功として記録してくれ」と俺は言った。

「美しいとも記録してくれ」

間があった。

両方として記録しました。

俺は寄りかかった。

人工の空に輝く、かつて月だったものの環を見上げた。

俺の森と山と海の上で。

家の近くの森で眠る、国家終焉級の魔物のことを考えた。

国家終焉級って実際にはどういう意味なんだろう、と俺は思った。

いつか調べた方がいい。

次元が周囲でざわめいていた。

生きていて、満ちていて、外の世界が設けた基準では完全に不可能なものとして。

俺はそれを知らなかった。

ただ練習が上達してきたと思っていた。

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