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終末超常世界は愛銃と共に。  作者: bea-ya
かつては非日常だった日常。
7/7

仙台観光〜急転落〜

「で、空木。お前が俺のところに来たのは、弟子の試験のためだけじゃないだろ?」


「よくわかっているじゃないか、峯岸。大正解だ。」


「何のために来た?厄介事は勘弁してくれ。それともなんだ、書類を手伝いに来てくれたのか?」


「な訳ないだろう。この辺り一帯に迫っているかもしれない危険を知らせに来たんだ。綾芽、写真を。」


「はい!間子師匠、こちらです!」


景録魔術という魔術があります。この魔術は発動者が見ている景色を手に持っている紙や板に転写する、という魔術で、そこまで魔力消費も大きくないので庶民にも親しまれている初級魔術の一つです。


「これは...、魔獣の足か?怪我をしているな。」


「ああ。これは最近家に向かい入れた魔狼の足の写真だ。コイツは山から村に降りてきていた。その原因と考えられるのがこの怪我だ。そして、コイツは自身が受けた衝撃を緩和するような異能を持っていて、その効果は魔術で強化した銃弾を易々と無効化するレベルだった。そんな奴が怪我をしていたということは...。」


「その衝撃緩和を破るくらいの攻撃力を持った奴が居ると。しかも、この狼が山から逃げてきたことを考えると、魔獣である可能性が高いということか。」


「そういうことだ。僕も魔獣避けの結界や探知用の結界の補強をしたが、お前たちでも対策をとってもらいたくってな。」


「なるほどな。そういうことなら、俺たちも都市の警戒レベルを引き上げて、巡回の戦力を補強しておこう。さて、これでまた一段と忙しくなってしまったな。空木、お前しばらく書類手伝え。これは上司としての命令だ。拒否することは許さない。綾芽ちゃんは、この都市の探検でもしていてくれ。おーい、玖(きゅう)。」


「お呼びでしょうか、黎様。」


「コイツは俺の弟子の玖だ。玖、綾芽ちゃんにこの仙台を見せてあげなさい。」


「承知いたしました。では、行きましょう、綾芽さん。」


「は、はい!」


「おい、ちょっと待て峯岸。僕は書類仕事をやるとは一言も言っていないぞ。ふざけるな、このまま帰らせろ。」


「命令だ、お前に拒否権は無い。ほらさっさと行くぞ。」


引きずられていく師匠を横目に玖さんと階段を登っていきます。

玖さんは高校生くらいで、背がとても高く、整った顔をしています。


「まずはどこから行きましょう?」


「玖さんにお任せします!」


「なら、まずは仙台城跡にでも行きましょうか。」


街中を玖さんの運転する車で走行していると、活気ある市場や飲食街や繁華街を通りました。

そこの人たちは、この都市の外の人たちとは全く表情が違いました。

外の人たちは苦しそうな疲れたような表情が多かったですが、ここの人たちは生き生きと未来に希望を持っているような表情をしていました。


「ここは強固な結界によって守られているうえに、ライフラインや配給なども整備されているので、外と比べて命の危険が少ないんですよ。外の人も守るべきだ、と考えるかもしれませんが、ここも限界ギリギリで回っています。外の方々を助けられるようなリソースは無いんです。だからこそ、せめて魔獣の脅威くらいからは守ってやろうと、戦力はできる限り出してはいるのですが、それも都市の防衛の過剰分しかなく、余裕は決して無いんですよ。」


「こんなに平和そうに見えるのに、裏側は壮絶ですね...。」


「ほら、着きましたよ。仙台城です。ここからは仙台市街と太平洋を一望できます。まぁ、太平洋はすっかり汚染が進んでしまってあまり綺麗とは言えませんがね。それでも、この仙台市街、僕たちの街は誇りあるものですね。」


「すごい景色ですね...。綺麗...。」


太平洋はさまざまな魔獣が遊泳していて、その魔獣たちの分泌する魔力により海水が魔力を帯びて、耐性があまり無い人間が不用意に入ると即死してしまう魔の海となっていて、日本の孤立をより深めているそうです。

よく空に目を凝らしてみると、いくつもの幾何学模様が複雑に重なり合い術式が構築されていて、間子師匠の張った都市結界だということが分かります。

結界の向こうの空は青く、碧く、澄んでいて雲一つなく、いわゆる日本晴れという天気でした。


「は?」


玖さんが結界の縁の方を見ていたとき、突然驚いたような声を出し固まってしまいました。

次の瞬間、玖さんが見ていた方向から、爆発音と大きな獣の咆哮が響き渡りました。

けたたましい警報音と人々の悲鳴でたちまち要塞都市は包まれ、一気にパニックが伝染していきました。


「何があったんですか!?」



「結界が破られた...。まずい、魔獣が市街地に流れ込んでくるぞ...!すまない、綾芽ちゃん。すぐに迎えの者が来るのでここで待機していてください。僕は行かないといけないので。」


そういうが否や、玖さんは九本の尻尾を出し、飛んで行ってしまいました。


「私も行って、みんなを助けないと...。」


魔女の弟子である少女は、物語の中心(グラウンド・ゼロ)へ駆け出して行った。

お久しぶりです。皆さま覚えていらしてくださったでしょうか...?

bea-yaです。

まずは、謝罪から。2週間も投稿せずに申し訳ございませんでした。

これだけ休んでいた理由がありまして、リアルが忙しくなりすぎてしまったことと、それによる体調不良で寝込んでいまして、これだけ投稿が遅くなってしまいました。

本当に、申し訳ございませんでした。

さて、投稿を休ませていただいている間に構想の練り直しやアイデアの書き出しなどを行ったので、これからの物語も楽しみに待っていてください。

では、長文失礼しました。また次話でお会いしましょう。

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