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第158話 許可

敵の撃退に成功し、俺達は改めてここに来た理由であるアメリアの処遇について話し合った…


「・・まぁ別に良いだろう、お前を手放すのは惜しいが、私よりも貴方の方がアメリアの力を引き出せそうだしな」


ガタッ! 「本当ですか!?ありがとうございます!」


その一言を聞いてアメリアが椅子を立つ


「おいおい、落ち着けアメリア…」


「ハッ!、、すいません…」


「ふっはっは!私はドラゴンだが鬼ではない、しかしだな、アメリアを箱入り娘にするでないぞ?この娘の性格は私が良く知っている」


「分かってますよ、連れて行かなかったらめちゃくちゃ怒られましたから…」


「そうかそうか!それなら大丈夫だろう…」


「ところで、まだここに居座るつもりなのか?」


「当然だ、家主たる者、家から出ていくなど言語道断であろう」


「だがさっきの様な奴が現れたらどうしようも無いだろう?」


「その時はその時だ、ここで何もせず死ぬ気は毛頭無い、無駄死には最も恥ずべき行為だからな」


「分かった、だが一応下の奴等に通信機を渡しておく、助けが必要になったら呼んでくれ」


「それは心強い、まぁそんな時が来ればの話だがな!はっはっはっ!」


「そうだな…」(これが強者の余裕ってやつか…?)


そうして暫く世間話的な事をして時間を少々潰し、俺達はこの場所を離れる


       〜アグレディア改艦橋〜


「おう、遅かったじゃねぇか」


「すまんな、それよりも一緒に行かなくて良かったのか?随分暇だったろ?」


「俺が暇人って言いたいのか?」


「そういう事じゃなくてだな…」


「嘘だよ、俺様は一人の時が一番安心するんだよ、だから心配すんな」


「それなら良いが、、っと、出航だ」


「了解!」


そうしてエンジン出力を上げていくと…


「・・ん…?」(おかしいな…)


「おい、ちょっとエネルギーの充填遅くねぇか?」


「確かにそうだな…」(おい!何か分かるか?)


『この場所の大気の変化が影響していると思われます、アグレディア改は大気成分を利用したエンジンを使用していますので…』


(他に動く奴は?)


『補助推進エンジンと翼下の推力偏向システムのエンジンなら動きます』


「補助推進エンジンと翼下のエンジンを使え、微速前進」 


「了解!」


そうしてアグレディア改は何とか前へ進み、雲海の中へ突入していく…


「うーん、、やっぱり進みが遅えなぁ」


「一回だけ再起動出来るか?」


「やってみるか…?」


そうしてエンジンの再スタートを試みると…


「おっ、来たぞ!エンジン再起動!」


「・・やっぱり大気の影響だな…」


そうしてエンジンの掛かったアグレディア改は今までの比にならないスピードで雲海の中を抜けていく、そして…


「おっ!地表が見えたぞ、、って何だアレ!?」


「ん?」


雲海を抜けて地表付近へ出ると、そこには数百人の人が山へと向かっていた、驚くのはその゛人゛が秒速何十メートルという速さで移動していたという事である


『対象を識別、、全て赤です!』


「何!?」


赤が識別された場合、それは間違いなく゛向こう側゛の影響を受けた者達だった


「・・主砲に対地拡散弾装填!一気に叩くぞ!」


『了解、主砲に対地拡散弾装填、、装填完了』


「撃て!」


そうしてアグレディア改から地表へ向けて砲弾が発射され、その砲弾は地表へ着弾する前で内蔵している小爆弾を周辺に撒き、その小爆弾が目標を木っ端微塵に破砕する


『目標へ命中、50程を撃破』


「残りは機関砲で殲滅する、突っ込め!」


「了解ィ!」


それからは圧倒的とも言える弾幕で敵を次々に倒したのだった…


       〜8分後〜


「助かりました、あの時来てもらえなかったら今頃私達は生きていないでしょう…」


「一体何なんだ?急に来たのか?」


「そうですな、全く心臓に悪い…」


「っとそうだ、そういう時の為にコレを渡しておくぞ」


「何でしょうか?」


「通信機だ、これで直接アグレディア改に信号が行く」


「なるほど、、ありがとうございます」


「渡すものは渡したから俺達はもう行くぞ」


「はい、お気をつけて…」


そうして俺達は基地へ帰るのだった…


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