第154話 家
「意外とすんなり接舷させて貰えたな…」
「恐らく叔父様達が連絡してくれたのでしょう、、早速来ましたよ!」
そうして俺は初めてここの住人に会う
「まったく、下の方が騒がしいと思ったらまたお前か、小さい時から相変わらずだな?」
そう言って現れたのはこの高さにも関わらず半袖の服を着ている男だった
「私はもう成長しました!」
「我々からすればまだ子供だ、、付いて来なさい」
俺に一瞬目配せしてから男はそう言って来た道を引き返していく
「寒冷耐性っていうレベルじゃないな…」
『しかし体組織は地上の人と同じ様です、何か特殊な仕掛けをしていると見て間違いないでしょう』
「さぁ!早く行きましょう!」ガシッ!
そうして俺はアメリアに腕を引っ張られながらあの男に付いていく
「なぁ、アメリア」
「はい?何でしょうか?」
「あの人は半袖でも大丈夫なのか?それもかなり薄着だと思うんだが…」
「ここは特殊な結界に護られている、だからこのような服装でも問題もないのだ」
まさかの先頭を進む男の方から返答が来る
「そうですね、ここに来る時に通ったあのゲートがこの空間と地上の世界を結ぶ扉になっているのです」
「そういう事なのか…」
そうして会話をしながら歩いていると、道の行き止まりに当たる
「少し待て」
そう言われて立ち止まると男だけは道の隅に移動し、地面に手を伸ばして何かをしている様に見える、すると…
ガヂャン!ギィィッ! 「うおっ!?、、っと」
突然俺達が立っている所を中心に正方形型に道が沈み、そのまま下へと降りていく、しかし…
「だいぶ音が煩いな、錆びてるのか?」
「錆び?」
「知らないのか?そこ変色してるだろ、それが錆びだよ」
「これか、確かにこれは年々拡大しているが…」
「さてはメンテナンスしてないだろ、、もしかしてここを作ったのは別の奴なのか?」
「それは知らない、私がここで生まれてからずっと変わっていないからな」
「ふーむ…」
そうして話しているとやがてエレベーターは巨大な地下空間に入っていく
『艦長、そこに謎の巨大な生命体反応があります、注意してください』
(何だって!?)
「ここに来るのは私も初めてです…」
「そういえばお前はここを知らなかったな、教える必要も無かったからだが…」
「ええっ!?」
「おい、喋ってないで前見ろ、そろそろ着くぞ」(俺をここに案内した理由は何だ…)
そうしてエレベーターは止まり、俺達は一本の通路を前へと進んでいく、そして…
「アメリアよ、よく来たな…」
そう言って通路の目の前に現れたのは、巨大なドラゴンの頭だった…
「はい!お祖父様!」
「だがしかし一体どういう事だ、ここにこのような者を連れて来るとは…」
「このような者ね…」
「実際そうではないか?」
「そうだな、それでお前は一体何なんだ?頭だけ見ればドラゴンに見えるが…」
「お前の予想通り私はお前達で言う所のドラゴンである、、少し待っていろ…」
そうしてドラゴンは下を見ているのか、頭が見えなくなる、そして…
「このような姿になれば話しやすいか?」
そう言って現れたのは身長が2mはあるであろう身長に黒いスーツと黒い鱗を身に纏った男だった、しかし羽や尻尾は生えていない
「人間になれるのか…」
「そうだな、、っと、この姿は久しぶりでな、普通に歩く事すら出来ぬとは…!」
「おいおい、それだったらゆっくり歩け」(おじいちゃんかよ、、ってこの人おじいちゃんだったわ…)
「心配など要らぬ!」
そう言って必死に前へ進んで来るが、その度にフラフラしていた
「うーん、、しょうがねぇな…」(久しぶりに使うな…)
そうして創造魔法を使って一本の杖を創る
「おい、これ使え」
「ぬ?これは…?」
「それをこう、、歩く時の支えにしてみろ」
「こうか?なるほど、これは良いものだな」
そうして周りを試しで歩いている所を見ていると…
「・・ッ!」
「アメリアも気づいたか?」
(何だ?)
『艦長、本艦より約30km先から多数の飛行物体を確認しました』
「多数の飛行物体…?」
「そいつ等は私を狙ってここへやって来るのだ、私が持つ膨大なエネルギーを奪い取りにな、さてどうしてくれようか…」
「別に良い、こっちで対処する」
「そうか?」
「あぁ、アメリアはどうする?」
「司令に付いていくに決まっています」
「よし、じゃあ行ってくる」
「奴等は蛮族かそれ以下の生命体だ、気を付けろ」
そうして俺達は地下空間から地上へ戻るのだった…




