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AIRPORT 4 : 東京航空交通管制部  作者: Sully Hughes and Jeff Wright
Epilogue

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Epilogue

夏の陽射しが、山あいの墓地を静かに照らしていた。


蝉の鳴き声が絶え間なく響く中、片山は静かに墓前へ立っていた。


墓石には――

「稲葉隆弘」


その名前が刻まれている。


片山はゆっくりと手を合わせ、目を閉じた。


風が木々を揺らし、線香の煙が静かに空へ溶けていく。


片山は墓石を見つめながら、小さく呟いた。


「稲葉さん、俺は……彼女を支えられているんでしょうか。」


その声には、迷いと願いが入り混じっていた。


片山は静かに空を見上げた。



________________________________________




北村は、自室のベッドの前で膝を抱え込み、俯いていた。


閉め切られたカーテン。


薄暗い部屋。


彼女の脳裏に、何度もあの瞬間が蘇る。


――管制室。


緊張感に包まれた空気。


無数のモニター。


鳴り続ける無線。


その中で、一人の男が北村を鋭く睨みつけていた。


冷たい目。


感情を押し殺した声。


そして次の瞬間、管制室中に響くほどの強い口調で言い放った。


「この責任は重いぞ。覚悟しておけ!」


その言葉が、刃物のように胸に突き刺さる。


北村は何も言い返せなかった。


ただ唇を噛み締め、俯くことしかできなかった。


「私……どうすれば……。」


かすれた声が、静かな部屋に落ちた。


その時だった。


部屋の扉が静かに開いた。


北村がゆっくり顔を上げる。


そこに立っていたのは――片山だった。


「恵理。」


北村の瞳が揺れる。


片山は真っ直ぐ彼女を見つめた。


「恵理、お前は一人じゃない。」


その言葉に、北村の張り詰めていた感情がわずかに揺らぐ。


「仲間も、俺も、ちゃんとお前のそばにいる。」


北村は言葉を失ったまま、ただ片山を見つめ返していた。


部屋の外から、遠く飛行機の音が聞こえてくる。


東京の空を、1機の航空機が機影をたなびかせながら飛んで行った。





Naoki Katayama and Tokyo Control will return

片山直樹と東京コントロールは帰ってくる




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