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赤の魔女に連れて来られたダンジョンは山の中に有るダンジョンで、ダンジョンの前に広い駐車場があった。


不思議とかなり大きく作って有る駐車場に疑問を持つ、そんな俺を見てクランの一人が教えてくれる。

「ここは入る道路をも含めて私有地なんです。

冬は除雪も必要で、雪をよせる為に少し広く駐車場スペースを取ってるんです」


うん? 良く分からない、私有地で除雪の為に駐車場を広く取る? 

どう言う事だ。


クランの人に疑問を聞く。

冬場の雪に付いては、公道の場合は国や県、市町村で道路の除雪作業をしてくれる。だがここはあくまで私有地で除雪等の作業は自分達で行う。


降り積った雪は除雪すると凄い量になるらしい、基本的には雪捨て場と言う所に大型ダンプ等で雪を運んで降ろすらしいが、ここの雪はそんな雪捨て場に搬送したりは出来ないらしく、自分達で何とかしないと行けないらしい。


だから駐車場を広くして、駐車場の奥に自分達専用の雪捨て場を作っているのだとか。


実際、何の位の雪が積もるのか聞いてみた。


「その時にもよりますが多ければ3m以上はつもりますね。ダンジョンに入るのも結構大変になります」


「さ、3m!!」

思わず変な声が出てしまう。


「それでも、除雪用の重機も有るので最近は楽ですよ」

「あ、あの? それまでってどうしてたんですか?」


「それまでですか、下に車を止めてここまで歩いて来るんです。まぁ、徒歩だと下の駐車場から2~3時間位ですかね。


だから、今は本当に楽で楽で」


何か、想像つかない。雪の中を3時間も歩くの? 寒い中で歩いてダンジョンに入る前に死んでしまうかも知れない。


まぁ、雪がつもるなんてほとんど見たことの無い俺からしたらちょっと楽しそうにも思えてしまった。

だが、それが毎日続くクランのメンバーからしたら大変の一言に過ぎるな。


「コウさん。中の説明をします」

「あ、ハイ」


赤の魔女に呼ばれダンジョンの説明を受ける。

このダンジョンは3階層になっている、出てくるのはドラゴンのみ。

それもかなり年老いた感じでほぼほぼ動けない状態のドラゴンもいるのだと言う。


そして1階層は弱いドラゴン、2階層はSランク冒険者でも苦労するドラゴン、3階層は赤の魔女も手出しが出来ない位に強いドラゴンしかいないのだとか。

俺は真っ直ぐに3階層に入る事になった、と言うのもあの厄災の頭等が見つかったのが3階層、その入口付近。


俺は最初からその3階層に入り調査する事になる。

赤の魔女の案内で転移魔石を使い3階層に入る。秋田のSランクダンジョン以外でもこの転移魔石は見つかるらしく、このダンジョンでも普通に使われているのだと言う。


ダンジョンの中は兎に角広い平原だった。あの新潟のダンジョンと変わらない気がするくらいに広い、何か地平線が見えている気がするが気のせいなんだろうか?


「ではコウさん、何かあったら教えて下さい。今日はこの階層に誰も入らないようにしています、何か起きたら教えて下さい」

「お気遣い有難う御座います」


赤の魔女と別れ先ずはその広い階層を索敵する。出来る範囲で行なってみた所、かなり離れた場所にそれぞれのグループを作っているのだろう、複数で群れているのを発見した。


中を進み少し立つと若草が一人で出る。

「お父さん、ここ初めてだね。どんな感じ?」

「うん、聞いた話だけど凄く強いドラゴンが出るらしい。

そんで九喇嘛から聞いた厄災もでたらしいよ、今回はその厄災の調査だよ」


「へぇ、厄災がこんな所にも出たの? ちょっと以外。それに多分ここ、私知ってる気がする」


知ってる? 若草が、何故? キョトンとした顔で若草を見る。

「多分ここ、竜蜥蜴族の食糧置き場な気がする」

「竜蜥蜴族の食糧置き場? 何、そしたらここに竜蜥蜴族の王とかも来るのか?」


「ううん、来ないよ。


食糧を準備するのは基本的に下っ端の仕事だもん。でも、ドラゴンを扱う程だから、それなりに強いよ。


竜蜥蜴族の序列は低いけど戦闘能力が高いのしかここにはいないはずだよ。それにあのドラゴンの墓場と変わらない感じの所だよ」

「そうか、面倒な所を割り当てられたな」


そんな話をしていた所で、散らばっていたドラゴン達が慌ただしく辺りを警戒し始める。それに合わせてリッチを始めとした何時もの上位の配下が外に出る。


「主殿、恐らく厄災だと思われます」

リッチが俺の側に立ちながらそう教えてくれる。


この階層の丁度真ん中位に、非常に強い光が出てくる。

目を守りながら光輝く場所を見る、そこに厄災が数十人程だろうか固まっている。


厄災の見た目はみんなバラバラで、男のような奴、女のような奴、見た目が子供のような奴等がいる。


その厄災を見てダンジョンの中にいるドラゴン達が警戒して戦闘体勢を取っている。


「何故、ここに人族がいる? ここにいるのは蜥蜴もどきではなかったのか?」

「どちらでも良い、我らがやる事に何ら変わりは無い」


厄災達の話し声が聞こえてくる。

面倒だが俺達は敵と認定されたようだ、厄災達が其々に武器を持ちこちらを見ている。

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