二十歳の誕生日
朝、それは必ず訪れる。
暖かく、心地いい日差しが窓から差し込むと、チュンチュン と 鳥のさえずりが聞こえて来た。
俺は重い瞼を開くと体を起こし、窓を開けると 気持ちいい風が部屋を吹き抜けた。
俺はベッドの上にあった時計に視線をやると、時計の針は7時30分を指している。
今日は俺にとって大切な日、、、
父親に憧れていた俺は、父と同じく ベルノ王国魔法研究所の研究員となる為の試験を先日に受けていた。
それが今日、合格なのか、不合格なのかはわからないが、その結果が発表される。
魔法研究者は この大陸のあらゆる場所に赴き、調査などをする。
それがどんなに危険な場所であろうとも。
それは即ち命を落としかねない と言うことで、その危険がある為に 二十歳未満は 研究者には なれない としている。
俺は今日が 二十歳の誕生日、、
本来では 二十歳になってやっと 試験を受けることが出来るのだが、俺は昔から 魔法の扱いに長けていて 周りから注目されていた為、特別にその少し前に試験を受ける事が出来たのだった。
そして、なぜ命を落としかねないか、、
その理由は、この世界に存在する《魔物》が原因だった。
魔物は数年前、初めて姿を現し、数匹現れた程度だったが、今やもう数え切れない程の魔物がこの世界で活動をしている。
ある日、魔法研究者が魔物に襲われて命を落とした と言う事例もある為に、二十歳にならないと研究者にはなれない と言う事だ。
そんな事を考えていると、下から
「シイナ〜 そろそろ時間よ〜」
と 柔らかい女の人の声が聞こえてきた。
「今行く〜」
と俺は返事をして、ベッドから腰を上げた。




