ひとりの巫女は何を思う。5
つま先を踏まれて無理やり意識を引き戻された2ndは隣の幼じ…もとい少女へむけて怒りのこもった眼差しで見やる。
が、隣にいる3rdと呼ばれる少女は顔を真っ青にし息を荒らげて隣にいた。
「どうした?顔色が悪いぞ?」
2ndは隣にいる青ざめた少女を見やる。
「どうしたも、こうしたもないわよ!!やっと肩車から開放されると思ったら車道に降ろすは、降ろした矢先にトラックが来るわで私を殺す気かっ!!!」
「いや、何だ昔のこと思い出してて…悪かった」
「思い出に浸ってて、殺されたんじゃ浮かばれるか!いっそあんたが死ねばいいのに!!」
少女は顔を”イィィーッ”っとし目の前の2ndへ投げかける。
男が難しそうな顔で、「あの日死んでたら、どれだけ楽だったのかな?」とつぶやいた。
3rdは言ってはいけない事を言ってしまったと思ったが、開き直り、
「早く肩車でもすればいいわ!今度は車道に降ろさないでよ!」
「着いたぞ?まだするのか?」
2ndは苦笑しながら、小さな魔法使いを見やる。
「着いたなら、しなくていいわよ!このロリコン!」
「はいはい。行こうかあいつらが待ってるだろう。」
2人は先程までしていた話の内容には触れずに病院へと進んで行く。
正面玄関へ入ったところで、8thが二階の廊下から観ているのに気が付き、2ndは手を挙げる。
隣の少女は無邪気に歳相応らしく手を降っていた。
6thはその頃、まだ病院内を歩き回っていた。
「おかしい。さっきから同じ所をぐるぐる回ってるみたい」
先ほど、楽し…もみくちゃにした看護師が壁にもたれかかるようにして何とか立った様子だった。
看護婦はまともに立てない様子で足がおぼつかない感じで少し押せば倒れてしまいそうだった。
「あの~大丈夫ですか?」
大丈夫も何もこうなってしまったのは6thのせいである。
「見ればわかるでしょう。さっきから通り過ぎるだけで、助けて下さいよ!」
看護師はなおも顔を赤らめ、荒い呼吸をしていた。
「いや~触れない方が良いかな~ッて思ったんで」
テへッ!ってしながら言われても腹が立つだけですよね。
「全くその通りです!」
「誰に向かってゆってるんですか?」
「向こうの人です!」
ずいぶんとご立腹な様子でした。
「見てないで、肩を貸して頂けませんか?」
諦め半分で6thに救いを求めるが「えっ?いいんですか?肩がこるなら揉みましょうか?」
まだ、弄り足りない様子の6thに看護婦は「もういくらでも後で好きにしていいですから、とりあえず助けて下さい!」
好きにしていいんかい…
まあ、それはさておき6thは8thのいた診察室まで戻らなければいけないと思い、看護婦をよだれを垂らしながら助けることにした。
「よだれ、でてますよ。」
冷たい目で隣にいる病院ではありえない格好、巫女服の女に指摘をするも聞こえていない様子だった。
「グヘヘッ、次はナニしようかな~」
女の発言とは思えないものだった…
(ダメだこの人。でも次はナニされるのかしら…///)
そうこうしながら歩いていると、向こうの方からこちらに向かって歩いてくる大きな影と小さな影が視界に入ってきた。
大きい方は男で小さい影は少女の影のようだ。
すると6thは目を見開き、目の前にある小さい方の影に看護婦を置き去りにしダッシュで標的に向かう。
「っ!!!」
尋常ならない気配を感じた小さい影は肩をびくつかせながら廊下の向こうから目を光らせる魔物もとい6thを見つけ、
「イーヤーァー!」
絶叫しながら手短のドアを開けて入る。
「ちょっ、おまっ!」
一人残された大きな影は置き去りにされ、どう対処しようか考えるが、6thだと気がつくと少女の入っていったドアを指さしながら奥に見える看護婦に敬礼をおくった。
(ありゃ、もうだめだな。)
などと勝手に判断し、6thがものすごい勢いで入っていったドアへと男、2ndも入っていく。
中に入るとすでに少女は巫女服の魔物によって犯……もみくちゃにされていた。
診察室の中には白衣を纏った中年の男が扉を開けてすぐ横のところに立っていた。
「おぉ、戻ったか。途中でのたれてばいいものを」
「客人にそんな言い方してるから、嫁さんに逃げられんだよ」
嫌悪な雰囲気を漂わせながら会話をする2人は、仲が良いのか悪いのやら。




